ADIDAS RUNNERSイベント「WORLD BATTLE RUN」レポート

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アディダスがこれから日本で展開する「ADIDAS RUNNERS」のローンチイベント「WORLD BATTLE RUN」が、2016年9月16日に開催されました。ランニングの未来を変えるかもしれない。そんな印象を受けた「WORLD BATTLE RUN」。

「WORLD BATTLE RUN」のレポートとともに、アディダスが描いているであろうランニングの未来図について紹介します。

目次

「ADIDAS RUNNERS」とは

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ADIDAS RUNNERSは簡単に説明すると、ランニングの質を向上するためのランニングクラブ、もしくはランニングジムと紹介したほうが分かりやすいかもしれません。

フィットネスのようなスタイルで、ランニングに特化したトレーニングを行います。走るトレーニングだけでなく、走るための体づくりなども含めて、ランニングの質を上げるためにトータルサポートする。それがADIDAS RUNNERSです。

ADIDAS RUNNERSについてアディダスは「ランニングコミュニティ」と位置づけています。その理由については、このレポートを読んでもらえると理解してもらえると思います。

ADIDAS RUNNERSはすでに世界中で展開され、日本では2016年秋からスタートし、すでに9月以降のトレーニングイベント情報がADIDAS RUNNERSのサイトで発表されています。

ADIDAS RUNNERSサイト:http://japan.adidas.com/adidasrunners/ja_JP/

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イベント情報

開催日 トレーニングメニュー 開催場所
9/21 ペース走 STEP SPORTS 新宿店
9/24 インターバルラン RUN LAB
9/25 エンドレスリレー RUN BASE
9/28 ビルドアップ走 STEP SPORTS 新宿店
10/1 インターバルラン RUN LAB
10/2 筋トレ RUN BASE

トレーニングメニューを見てもらうと分かるように、ハードな練習が中心になっています。よくあるランニング教室のように、みんなで集まって簡単なフォームチェックをして軽く走って。そういうノリではなく、自分の限界を引き上げる。そんなトレーニングメニューになっています。

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でもただ厳しいだけではないというところが、ADIDAS RUNNERSの面白いところ。アディダスがランニングとはどうあるべきかを考え追求し、ただ鍛えるだけではない。より鍛えやすい環境、そして人はなぜ走るのかという哲学がADIDAS RUNNERSには込められています。

昨日開催されたローンチイベント「WORLD BATTLE RUN」は、アディダスが目指すADIDAS RUNNERSの方向性を感じることができるイベントでした。どんなイベントが行われたのか、そしてアディダスの目指すランニングの未来について紹介していきたいと思います。

WORLD BATTLE RUN概要

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「WORLD BATTLE RUN」は、2016年9月17日に東京品川にある寺田倉庫の特設会場で開催されました。

ADIDAS RUNNERSに興味のある180人のランナーが集まり、ADIDAS RUNNERSの一部を体験することができるイベントになっていました。

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ゲスト
adidas Runners of Tokyo キャプテン 高木聖也
adidas Runners of Tokyo キャプテン 岩崎志保
adidas Runners of Berlin キャプテン Katharina
adidas Runners of Berlin コーチ Tobias
アディダス契約フィジカルトレーナー 中野ジェームズ修一
アディダスランニングアドバイザー 湯田友美
ワコール所属女子陸上競技部 福士加代子

全体の流れとしては、まずはゲストによるadidas Runners of Tokyoの結団式が行われ、これから始まる新しいランニングコミュニティに向けて、気持ちをひとつにします。

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その後、ワークアウトセッション、ウォームアップランを行い、体が温まったところで、メインイベントの「WORLD BATTLE RUN」が開催されます。

土曜日の夕方からの開始でしたが、気がつけばあっという間に5時間近く経過し、参加者はとても密度の濃い時間を過ごすことになりました。

ADIDAS RUNNERSの目指すところ

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ワークアウトセッションはadidas Runners of Berlinの2名によるウォームアップなのですが、このワークアウトセッションだけでも1日の練習メニューとしては十分過ぎるだけのトレーニングを行います。

走るために必要な体幹や、体の反発力や柔軟性を高める動きをフィットネス形式で行います。その場に座っての静的ストレッチのようなことは一切行わず、動的ストレッチと体幹トレーニング、そして筋肉トレーニングを組み合わせて、参加者の心拍数を高めていきます。

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それも参加者の気持ちをどんどん高める形で行い、ワークアウトを行っている参加者がゆっくりと昂ぶっているのが伝わってきます。ワークアウトの途中からは参加者を半分に分け、競い合う形でワークアウトを行います。

この「競い合い」がADIDAS RUNNERSのベースにあるひとつの思想なのかもしれません。自分だけでは妥協してしまうトレーニングも、競い合う相手がいるから負けたくない気持ちでいつも以上に頑張る。自分の限界を越えようという気持ちに繋がります。

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ADIDAS RUNNERSのベースにある思想としてもうひとつ感じられたのは「仲間」です。ともに苦しみを耐える仲間の存在は、自分への妥協を打ち消してくれます。

駅伝でいつも以上の走りができた経験のある人はいませんか?いつもはそんなことないのに、駅伝になるとオールアウトしてしまうことありますよね。自分一人では乗り越えられない壁も、仲間がいることで乗り越えることができます。

WORLD BATTLE RUN 力を合わせて競い合うこと

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「競い合い」と「仲間」はメインイベントのWORLD BATTLE RUNでも、意図的に取り込まれています。

WORLD BATTLE RUNは参加者15〜16名ずつを12チームに分け、会場内に設置されたランニングコースをリレー方式でつなぐ競技です。

コースは1周130mですが、コース上には様々なトレーニングメニューが用意され、一つひとつのトレーニングメニューをこなしながら1周します。

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たった130mと思うかもしれませんが、たった130mでもリレーのタッチをする手前で倒れてしまう参加者もいるくらいハードな内容のトレーニングメニューが盛り込まれています。とくにメニューの最後に行われる両足ジャンプでは、半数以上の人がまともに飛ぶことができないくらいまで追い込まれます。

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これだけハードなメニューにも関わらず、仲間が待っているから妥協はできません。1人なら歩いてしまうくらいの状態にまで追い込まれても、リレーで他のチームと競い合っている以上は走るしかありません。

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自然と、それを見守るチームメイトも気持ちが昂ぶっていきます。チーム内には「はじめまして」の人がほとんどなのにも関わらず、走り終えたときはすでに仲間となっているのです。

仲間がいるから全力を出すことができ、競い合いがあるから自分をもっと高めようとする。これこそがADIDAS RUNNERSの形です。

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ちなみに優勝は主催者チームでしたが、優勝賞品のランニングシューズはアディダスジャパン副社長のThomasのはからいにより、2位のチームに譲られました。そして福士加代子さんが選ぶ最優秀選手は来年のボストンマラソンの参加権を手にしています。

ADIDAS RUNNERSの描く未来

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ランニングにはいろいろな形があります。どうせ走るなら自分を最大限に高め、自分がどこまでやれるかを知るために練習を重ねるというのもランニングのひとつの形です。

ただ、人間はひとりではとても弱く、自分だけで自分を追い込める人はほんの一握りです。

だったら仲間と乗り越えればいいじゃないか。それがアディダスの出した答えです。

そして自分自身に妥協することなく厳しく生きること。厳しく生きた人にしか見えないもの、感じられないものが間違いなくあります。多くのアスリートをサポートしてきたアディダスはそれを知っています。

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ストイックに厳しく生きることで感じられるものを、特別ではない人にも手にしてもらいたい。そしてそれぞれの日常をもっと満ち足りたものにしてもらいたい。そのためにアディダスができることとしてADIDAS RUNNERSがあります。

ただ、厳しさの追求だけで終わらないのがアディダスです。トップアスリートであれば厳しさの向こう側には栄光がありますが、わたしたち一般のランナーは厳しさの向こう側にあるのは自己ベスト更新くらい。

それだっていつまでも追い求めることが出来るものではありません。

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アディダスがなぜ「仲間」にこだわるのか。それはWORLD BATTLE RUNのアフターパーティーに答えがありました。

ともに苦しんだ仲間と酒を酌み交わす。オールアウトすることで、体と心を着飾ることのなく、素の自分を仲間に見せることになります。お互いが等身大の自分で向き合うことで、そこには信頼関係が生まれます。

信じ合える仲間と飲むお酒と楽しい会話。仲間とともに自分をいじめ抜き、限界の先まで追い込んだからこそ、より強くなることができる絆。

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ランニングを通じて一人でも多くの人に、それらを手にしてもらいたい。仲間とともに走ることでもっと自分を高め、もっと日々の自分を満たしていく。

アディダスが描く未来はきっとそこにあります。

もしあなたが同じものを手にしたいと思えば、するべきことはシンプルです。ADIDAS RUNNERSのサイトから、ランニングイベントにエントリーするだけ。ログインはADIDASアカウント、もしくはfacebookアカウントで行うことができます。

最初の一歩を踏み出すのは勇気がいるかもしれません。でもその勇気の先には想像もしなかった未来が待っています。

ADIDAS RUNNERS:http://japan.adidas.com/adidasrunners/ja_JP/

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