今年もアディダスのadizero SPEED SUMMITが開催され、スピード自慢のランナーたちが、神宮外苑の3kmコースを超高速で駆け抜けました。
今年のadizero SPEED SUMMITは1周1.5kmのコースを2周走ります。それぞれの申告タイムにより、レベル1〜レベル5までに分かれて走るのですが、コース上には2ヶ所のゲートがあり、そこを設定時間内に通過できなければリタイアとなります。
ペースがもっともゆっくりに設定されているレベル1で、設定タイムが14分〜15分です。5分/kmで走れば完走です。レベル5の設定タイムは9分〜9分25秒です。遅くとも3分8秒/kmというとんでもないスピードで走らなくてはいけません。
予選となる1st Trialを通過すると、本戦の2nd Trialに進むことができます。
レースを引っ張るペーサーは、今年も箱根を制した青山学院大学陸上競技部のメンバーで、レベル1のペーサーは世界陸上銀メダリストの市橋有里さんというだけでも超豪華なメンバーです。
ところが、そんな豪華メンバーに加えて、今年のadizero SPEED SUMMITにはスペシャルなペーサーも用意されていました。
元世界記録保持者で昨年の東京マラソンでも優勝したウィルソン・キプサング選手。もちろんレベル5のペーサーで、1st Trialはアディダスの新シューズ「adizero sub2」を着用していました。
このイベントの狙いは、自分が限界だと思っているスピードを、ペーサーに引っ張ってもらうことで超えていくことにあります。ですので、余裕で走れるレベルでのエントリーではなく、ちょっと背伸びした「無理かな」と思えるレベルでのエントリーが基本です。
ただし、各レベルの優勝者には賞品がでるということで、明らかに設定タイムに見合ってないレベルに落として出ている人もいました。この点だけ少し残念に感じましたが、スポーツマンシップとは何なのか、そういうこともRUNNING STREET 365などのメディアが伝えていく必要があるのかもしれません。
イベントでは、アディダスのランニングシューズの貸し出しも行っていました。これまで気になっていたランニングシューズや、青山学院大学の選手たちが履いているような超高速レース向けのランニングシューズで走ることができます。
adizero SPEED SUMMITは、スピードを極めるためのイベントではあるものの、なかなか購入に踏み切れない特別なシューズを試すことができる機会でもあります。
ランニングシューズはどうしても、店頭で足を入れた直感だけで決めなくてはいけませんが、こういうイベントを活用することで、本当に自分の走りに合ったシューズを選ぶことができるので、シューズレンタルはとてもありがたいですよね。
マラソンやランニングの楽しみ方は人それぞれで、仲間との会話を楽しみながらのファンランが好きという人や、一生懸命走って苦しくなるのは嫌だという人も多いかと思います。
一方で、全力疾走で自分を追い込むことが好きな人もいますよね。adizero SPEED SUMMITはそういう人のためのイベントです。でも、速く走ることがあまり好きではないという人でも、「3kmなら頑張ってみようかな」と思えますよね。
自分の知らないスピード、見たこともない速さで流れていく景色、限界を超えた状態で到達するゴールライン。その先にある爽快感を一度知ってしまうと、どんなランナーもスピードを出す楽しみから抜け出せなくなります。
実際に、会場で走り終えた参加者は、疲れ切っているはずなのにみんないい表情をしています。
これまで経験をしたことのないスピードで走りきったら、どんなランナーでも自信を持つことができます。「自分なんて全然ダメ」と思っていた参加者も、レースを終えて戻るときには、「次は自己ベスト更新を狙って練習しよう」に気持ちが変わっているはずです。
adizero SPEED SUMMITはそんなランナーの潜在能力とやる気を引き出し、全力を出し切ることの気持ちよさを教えてくれるイベントです。おそらく来年以降も開催されるはずです。
そのときはRUNNING STREET 365でも案内できると思います。種目内容は変わる可能性がありますが、限界の先にあるものを引き出すという基本的なスタンスは継続されるはずですので、ぜひエントリーして限界の向こう側に足を踏み入れてみてください。
このイベントでは先ほども少し触れた「adizero sub2」の展示もされていました。このシューズはアディダスが世界のマラソンで戦っていくための、まったく新しいシューズです。
フルマラソンは「シューズで結果が決まる」とまで言われているくらい、激しいシューズ競争が行われています。そんな中で、アディダスのシューズを選ぶトップアスリートが新しい武器を手にすることになります。
もちろん、私たち市民ランナーも「adizero Sub2」を手にすることができます。今年の3月16日が発売予定日ですので、それに合わせてアディダスでは何らかのイベントを開催するかもしれませんので、興味がある人はアディダスのSNSをチェックしておきましょう。
さらにアディダスはスピードを追求し、自分の限界を超えていこうという強い意思を持っているランナーを集めたプロジェクトを始動します。これに関してはまた別記事でご紹介しますので、楽しみにしててください。
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