サブ3を狙うランナーの最適解!MEDIFOAM「MELOS」「ITEN」

市民ランナーの憧れであるサブ3。3時間の壁に何度も挑み、跳ね返されてきたランナーさんも多いかと思います。このレベルになってくると、練習にもストイックに取り組み、様々なランニング情報も手に入れているかと思います。

そうやって、あれこれ試してみたけど、やっぱり届かない2時間台の世界。

でも、諦めるのはちょっとまってください。3時間15分を切れるランナーであれば、まだサブ3の可能性は十分にあります。しっかりとしたトレーニングと、走りやすいコンディション。そしてサブ3に最適なランニングシューズがあれば。

ここで問題になるのが、サブ3に最適なランニングシューズとは何なのかという点です。トップアスリートが選ぶランニングシューズを履けば、サブ3を達成できるのかというとそうではありません。

シューズにはそれぞれ最適なスピードというものがあります。トップアスリートが履くランニングシューズは、キロ3分で走ると最高のポテンシャルを発揮するように作られています。

それらのシューズは、フルマラソンを3時間で走るようには作られていません。キロ4分で走ると、どうしてもランニング効率が下がります。では、どんなシューズが適しているのかといところで本題です。

走るリカバリーシューズで注目されている、アキレスの「MEDIFOAM(メディフォーム)」これまでは、リカバリーモデルだけがラインナップされていましたが、東京マラソン2019に合わせて、レースモデル「MELOS」「ITEN」が発表されました。

この2つのモデルの基本コンセプトは同じで、従来ソール全体に使われていたソール材のMEDIFOAMを前足部だけに配置し、その他の部分はERPというアキレス独自のEVA素材に置き換えられています。

MELOS

これによりMEDIFOAMの弱点である重さを克服することができ、いずれも190g以下とかなりの軽量化に成功しています。「MELOS」「ITEN」の違いについて簡単に触れておきましょう。

MELOS:ソールに樹脂スパイクを採用
ITEN:ソールはラバー素材を採用

メーカーの発表としてはこれだけですが、実際にはアッパーに使われている補強形状に違いがあります。MELOSはつま先部を包み込むように補強がされ、さらに中足部をしっかりとホールドしています。

これに対して、ITENは足の側面から足を包み込むように補強され、よりナチュラルなフィット感を得ることができます。

どちらを選ぶかは、正直なところ「好み」でしかありません。プロトレイルランナーの吉住選手は、「ITENじゃないとダメ」としつつも「人によってはMELOSが合うかも」としています。

ITEN

実際に足を入れて感じたは、「足の形状に依存する」ということです。

「MELOS」「ITEN」の両方ともに、足の人差し指が長い人の足型をベースに作られています。このため、親指の長い人が履くとどうしても、親指側が窮屈になってしまいます。このときITENであれば、アッパーが伸縮するので多少の余裕が出ます。

反対にMELOSですと、つま先が伸びないため、窮屈さを感じる可能性があります。このような違いがありますので、自分の足の形に合わせて選ぶというのも頭に入れておいてください。

ここまでご紹介しておいて、なぜレースモデルのMEDIFOAMがサブ3を目指すランナーに適しているのかを説明していないことに気づきました。

レースモデルのMEDIFOAM搭載シューズと、非搭載シューズで比較実験を行ったところ、キロ4分ペースで走ったときに、筋肉への負担がとても小さくなるという結果が出ました。

ヒラメ筋にいたっては、キロ6分で走ったときと筋肉の負荷がほとんど変わらず、その他の筋肉も非搭載モデルよりも搭載モデルのほうが、大幅に負荷が減るという結果が出ています。

難しいことを抜きにして説明すると、キロ4分で走った場合には通常のランニングシューズと比べて「楽に走れる」ようになります。地面を強く蹴る必要もありませんので、最後まで筋力を残したまま走ることができ、後半の失速を防げます。

実際のシューズレビューは後日行いますが、開発に日本を代表するランナーの藤原新さんが加わったことからも、いかに期待値が高いシューズであるかが分かってもらえるかと思います。

理想はレースやポイント練習をMELOSやITENで走り、そのあとのリカバリーランで従来のMEDIFOAMを使うという組み合わせです。練習メニューとシューズの例としては次のようになります。

月曜日:休養
火曜日:インターバル(レースモデル)
水曜日:リカバリーラン(リカバリーモデル)
木曜日:リカバリーラン(リカバリーモデル)
金曜日:1時間走(レースモデル)
土曜日:リカバリーラン(リカバリーモデル)
日曜日:30kmLSD(リカバリーモデル)

これはあくまでもひとつの例です。練習にメリハリをつけるために、シューズを使い分けるというのがおすすめの活用方法です。ただ、こうやってしっかりとリカバリーすることでランナーは強くなります。

今回の注目はレースモデルのMELOSとITENですが、従来モデルのMEDIFOAMの役割がなくなったわけではありません。むしろ、レースモデルが出てきたからこそ、その役割が大きくなりました。

サブ3の壁をなかなか超えることができなくて苦しんだランナーさんは、春シーズンから来シーズンの勝負シューズとして検討してみてください。ちなみに、東京マラソンのEXPOでも試し履きもできますので、ぜひ実際に足を入れて試してみましょう。

目次

MEDIFOAMレースモデル商品概要

カラーBlack
Red
Obsidian
サイズBlack:22.5~29.0cm(2E)
Red:22.5~29.0cm(2E)
Obsidian:25.0~29.0cm(2E)
重さ片足177g(26.5cm時)
価格12,500円(税抜)
発売日2019年2月28日(木)

カラーTangerine
Ocean
Blue
サイズTangerine:22.5~29.0cm(2E)
Ocean:22.5~29.0cm(2E)
Blue:25.0~29.0cm(2E)
重さ片足188g(26.5cm時)
価格12,500円(税抜)
発売日2019年2月28日(木)
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