独特なクッション性と反発力で多くの愛用者がいるOnのランニングシューズですが、トレランシューズを作っていることは意外と知られていません。ロードで結果が出ていますので、ロードシューズという印象がどうしても強くなります。
またトレイルランニングの世界では「誰が履いているか」というのが重要で、そしてレースでの実績がモノをいいます。
2016年6月に初代クラウドベンチャーが発売になりましたが、そこから大きなアップデートがなかったのも「Onはトレランシューズづくりに力を注がない」と感じていた人もいるかもしれません。
2017年にはスピードランナー向けのクラウドベンチャーピークなども発売されましたが、それらはあくまでも初代クラウドベンチャーの派生モデルです。
初代モデルのクオリティが高く、それを超えられる次世代トレランシューズを作るのは簡単な作業ではなかったのも影響しているのでしょう。他のメーカーのように小さなアップデートでは満足しないのがOnというメーカーの特徴でもあります。
購入者を完全に満足させる仕上がりでないと市場に出してこない。これは、ロード用のランニングシューズでも同様で、革新的でありながらも最高品質の製品を作り出そうというスタンスは絶対に崩れることはありません。
そうして、満を持して登場したのが第2世代のトレイルランニングシューズ「クラウドベンチャー」です。
ロードシューズで好評なクッション性は、もちろんクラウドベンチャーにも活かされており、さらには確かなグリップ力を兼ね備えたことで、どんな悪路であってもしっかりと地面を掴むことができるように仕上がっています。
足元が滑りにくい状態になりますので、これまで以上にダウンヒルでスピードを出すことができます。クラウドベンチャーは「スピードを出しすぎて滑ったらどうしよう」という恐怖感から、私たちを開放してくれます。
このクラウドベンチャーが完全にトレイルランナーの期待に応えられるという確信から、Onは2019年にトレイルランニングの世界に、アパレルも含めて本格参戦することを発表しました。ロードだけでなくトレイルでも革新を起こすために。
ちなみにクラウドベンチャーには、完全防水バージョン「クラウドベンチャー ウォータープルーフ」もあります。このシューズは10水柱メートルの防水性を備え、しかも長時間の着用でも足を快適にドライに保つ高い通気性を備えています。
クラウドベンチャーとクラウドベンチャー ウォータープルーフは、2018年11月29日から、全国のOn取扱店舗で発売となっていますので、すでに店舗で試し履きできる状態にあります。
悩ましいのは、山で履いてみないとそのグリップ力の高さを感じることができないということですが、そこはもうOnというブランドの力を信じるしかありません。
従来モデルよりも重量が増えた点が気になりますが、トレランシューズは軽ければいいというわけではありません。耐久性やクッション性を求められ、それらの点で改善した結果、重くなることを選んだのでしょう。
この重さに関しては実際に店舗で履いてみれば分かるかと思いますので、Onのランニングシューズを取り扱っている店舗でチェックしてみてください。
クラウドベンチャー商品概要
クラウドベンチャー
価格 | 17,064円 |
サイズ | メンズ:25.0-32.0cm ウィメンズ:23.0-28.0cm |
重量 | メンズ(26.5cm):330g ウィメンズ(24cm):275g |
オフセット | 6mm |
カラー | メンズ:Flare & Dawn / Reseda & Jungle ウィメンズ:Coral & Mulberry / Moss & Olive |
クラウドベンチャー ウォータープルーフ
価格 | 19,224円 |
サイズ | メンズ:25.0-32.0cm ウィメンズ:23.0-28.0cm |
重量 | メンズ(26.5cm):340g ウィメンズ(24cm):275g |
オフセット | 6mm |
カラー | メンズ:Black & Graphit ウィメンズ:Black & Graphit |