リサイクル素材を使用したトレランシューズ登場！メレル「BARE ACCESS XTR SWEEPER」

2019年9月6日

アウトドアブランドを中心に、多くのスポーツメーカーが「サステナビリティ」をテーマにした商品開発を行っています。100％リサイクル素材でできたTシャツが店頭に並び、各メーカーが環境保全イベントを開催しています。

そのような時代の流れに合わせて、メレルはリサイクル素材を使ったトレランシューズの発売を発表しました。人気の高いベアフットタイプのトレランシューズであるBARE ACCESS XTRをベースにしたモデルで、機能性も重視した1足となっています。

ここではそんな「BARE ACCESS XTR SWEEPER」について、その魅力や特徴をご紹介していきます。

BARE ACCESS XTR SWEEPERはどんなトレランシューズ？

● リサイクル素材を活用して作られたトレイルランニングシューズ
● 動物性由来素材が使われていない「ビーガンフレンドリー」な1足
● 裸足感覚を重視しながらもトレイルでの突き上げを軽減

BARE ACCESS XTR SWEEPERのいいところ

● 購入を通じて環境保全活動に参加できる
● 鮮やかなカラーでトレイルで目立てる

BARE ACCESS XTR SWEEPERの残念なところ

● メンズサイズの25cm以上のサイズしかない
● 直営店でしか買えない

BARE ACCESS XTR SWEEPERの特徴

BARE ACCESS XTR SWEEPERは、ベアフット系トレイルランニングシューズのBARE ACCESS XTRをベースに、従来の素材をリサイクル素材に置き換えたモデルです。

アッパーメッシュ：40％
アッパーTPU：100％
ヒールカウンター：100％
ミッドソール：洗浄過程で採取される藻を10％リサイクル
アウトソール：製造廃棄物30％配合

シューズの機能性を維持するために、100％リサイクルとはいきませんが、このように可能な限りリサイクル素材を使っているのがBARE ACCESS XTR SWEEPERの特徴です。

アウトソールにはビブラムソールを採用していますが、製造廃棄物を30%配合したメレル専用の「Vibram EcoDura」を使うなど、自社製造部品に限らず、サプライヤーにも協力を仰いでいることからも、そのメレルの本気度が伝わってきます。

シューズの機能的には、基本的にBARE ACCESS XTRと変わりません。高いグリップ力とクッション性、そしてベアフットシューズの特徴でもある屈曲性も兼ね備えたトレイルの走りが楽しくなる1足です。

ちなみにBARE ACCESS XTR SWEEPERの「SWEEPER」の名前は、トレイルランニングでランナーと一緒にコース上を走って、競技運営を支えるスタッフである「SWEEPER」に由来します。

海外のレースではSWEEPERが案内や旗を回収すると同時にゴミを拾う活動が習慣化されています。自然に負荷をかけない、保全する、という共通点から、リサイクル素材で作られたこのシューズにSWEEPERという名がつけられました。

BARE ACCESS XTR SWEEPERはクッション性の高いシューズとはいえ、裸足感覚を大事にするシューズですので、トレランでも人によってはそれほど長い距離は走れないかもしれません。

どちらかというと、10〜20kmのトレイルでトレーニングするのに適したシューズです。不整地のトレイルでもシューズに頼るのではなく、自分の体を鍛えて山に順応させるための1足です。

しっかりと地面の凹凸を感じることができるので、レースではなくとにかく山を全身で感じながら、トレイルを駆け抜けたいというランナーにもおすすめです。おそらく体が整ってくれば、BARE ACCESS XTR SWEEPERでロングトレイルを走れるようにはなります。

ただ、段階的にまずは短い距離のカラダづくりだと考えておきましょう。トレランを本格的に始めるために、山に適した走り方を身に着けたいという人におすすめします。

それともう1つ大事なポイントがあります。それはメレルの直営店が近くにあることです。残念ながらこのモデルは直営店でしか販売されません。シューズのコンセプトをしっかりと伝えるために仕方ないのかもしれません。

また、発表ではメンズサイズの25〜30cmとなっているので、女性は自分にあったサイズのモデルが手にはいらない可能性があります。色が鮮やかで女性が好きそうな配色なのにもったいないところです。

※リリースで出された写真の中には、ウィメンズモデルと思われるものが含まれており、もしかしたらウィメンズモデルも販売されるかもしれません。

そんな特別モデルならではのデメリットもありますが、もし環境問題に対して考えるところがあり、ちょうどトレーニング用のトレランシューズを買いたいと思っているのであれば、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてください。

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