音楽を聴きながら走りたいけど、安全を考えてイヤホンで耳は塞ぎたくないですよね。そんなランナーにおすすめしているのが骨伝導タイプのイヤホンです。RUNNING STREET 365でもこれまでいくつかの商品をご紹介してきましたが、今回はちょっと変わったイヤホンをご紹介します。
「Audio Glass(オーディオ・グラス)」は骨伝導スピーカーを搭載したサングラス。眼鏡レンズでおなじみのHOYAが発売し、注目されているアイテムです。
骨伝導だから耳をふさがず安全
Audio Glassはサングラスに骨伝導スピーカーを搭載しています。骨伝導スピーカは、頭蓋骨を経由し聴覚神経に直接振動を伝え、人間はその振動を「音」として認識します。このため耳をふさぐことなく、周囲の音をきちんと聴くことができ、安全にランニングを楽しむことが可能なアイテムです。
Audio Glassは左右のテンプルに充電式バッテリーを内蔵しているので、一般的な有線イヤホンのようにコードが絡むこともなく、それでいてワイヤレスイヤホンのように紛失するリスクもありません。
もちろん音質にもこだわっています。専用アプリで自分の耳の状態を把握し、そのデータをミュージックプレイヤーやヒアリングサポート機能に反映できます。好みの音を最大6パターンまでプリセットでき、音楽のジャンルやシチュエーションに合わせて聴こえ方を選ぶことも可能です。
そしてHOYAのアイテムですので、サングラスとしても優れています。紫外線量で色が変化する調光レンズのフォトクロミックレンズを採用していますので、室内では無色に、陽射しの強い屋外ではサングラスになります。紫外線透過率は0%ですので、しっかりと目を守ってくれます。
残念なのは音楽の再生時間が4時間ということ。フルマラソンですとサブ4ランナーでないと、途中で音楽が止まってしまいます。もっともしばらくはマラソン大会が開催されそうにありませんし、日常のランニングなら4時間再生できれば十分ですよね。
また、価格は税込で35,200円とやや高価ですが、HOYAのレンズを採用し骨伝導スピーカーを内蔵していることを考えれば妥当な金額です。新しいものやちょっと変わったガジェットが好きだというランナーの方はぜひ専用サイトでチェックしてみてください。
サングラス着用を習慣化できる
日本ではサングラスを着用してランニングをしているのは、シリアスランナーに多く、一般の市民ランナーはあまり着用率が高くありません。ちょっとカッコつけているというような印象があるからかもしれませんが、夏場の紫外線対策としてサングラスは必須アイテムです。
紫外線が目に与える影響は大きく、白内障などの目のトラブルを引き起こすことがわかっています。すぐにトラブルになることはありませんが、何年も蓄積していくと、人によっては手術が必要になるようなケースもあります。自分の目を自分で守るという意識でサングラスを使ってもらいたいところ。
ただサングラス着用を習慣化するのは意外と難しく、おそらく多くのランナーにとって「めんどくさい」ことだと思います。でもサングラスを着用することで、走りながら音楽を楽しめるとなったらちょっと話が変わってきますよね。
音楽を聴くためにイヤホンを着用する感覚でAudio Glassを使う。そうなると音楽を聴くという行為がそのまま「目を守る」につながります。音楽を聴くと長い距離を退屈せずに走ることも可能です。サングラスそのものは集中力も高めてくれるので、質の高いジョグが期待できます。
いいことしかないですよね。もちろんサングラスとイヤホンを別々に用意しても構いませんが、サングラスをさっとかけて走り出すほうがスマートです。サングラス着用を習慣化して、目を守りたいというランナーにチェックしてもらいたいアイテムです。
Audio Glass 商品概要
メガネサロン「青山ビジョンセンター」にて度付きレンズや遠近両用レンズにすることも可能です。レンズは通常の調光レンズからカラーレンズに交換することも可能です。
価格 | 35,200円(税込) 交換レンズ:5,500円(税込) |
サイズ | S / M |
レンズ | フォトクロミックレンズ(調光レンズ) |
音楽再生時間 | 4時間 |
接続方式 | Bluetooth Ver.4.1 |
可視光線透過率 | 発色時:19% 退色時:91% |
紫外線透過率 | 0% |