2021年2月28日~3月10日の10日間にわたり米国アラスカにて行われたIditarod Trail Invitational において、アースチャレンジの北田雄夫(37)が日本人初走破し、5位となりました。極寒-30℃のアラスカを560kmも走り、完走率はたったの48%と厳しいレースでの快挙となりました。
●レース結果
順位:5位(参加者21名、リタイア11名、完走率48%)
タイム:211時間21分(8日と19時間)
Iditarod Trail Invitationalのコース上にはマーキングや人も民家もなく、もちろん携帯電話もつながらない中、野生動物と遭遇する可能性もあります。また遭難や凍傷、睡魔、孤独、ケガや事故、体力、メンタル、体調異変などのリスクと向き合いつつゴールを目指す必要があり、サバイバル力が問われます。
持参する装備アイテムは100種類、重量22kgを超え、それらをソリで曳きながら進む想像を絶するレースで、サポートを付けることも認められていません。人間の限界に挑むこのレースに挑戦したのは21名で、完走はたったの10名です。これだけでも、5位走破がいかに素晴らしいかが分かってもらえるかと思います。
北田さんは2017年に世界7大陸のレースを日本人初走破し、「情熱大陸」などのメディアにも出演されるなど、いま話題のアドベンチャーランナーです。これからもまだまだ挑戦は続くとのことですので、ぜひ著書である「地球のはしからはしまで走って考えたこと」を手にして、こんな素敵な挑戦をしている人から刺激を受けてみてはいかがでしょう。
北田雄夫さんのコメント
マイナス30℃になると汗をかいた手袋やシューズはすべて凍り、毎日平均2時間睡眠で進むと、雪原がラベンダー畑に見えるなどの幻覚が現れ、足が沈む凸凹の雪道によって腫れ上がる足裏の痛みは悲鳴をあげることもありました。
ですが、応援してくださっているみなさんを思い浮かべては元気をもらいました。このコロナ禍でも、思い切りチャレンジできたことに感謝です。またひとつ、困難に打ち勝つことができました。
生きづらい空気感や暗い話題が溢れている今、少しでも前向きになれるきっかけを作れるよう、これからもチャレンジし続けたいと思います。応援ありがとうございました!
次なるターゲットとして、2021年10~11月、ヒマラヤ山脈を24ステージで850km競う山岳最高峰レース『Himal Race』(ネパール)の日本人初走破を目指していきます!