アメリカのランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」が2040年までに二酸化炭素排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)の達成を目指すと発表がありました。この取り組み中で開発されたブランド史上初となるカーボンニュートラルシューズ「Ghost14(ゴースト14)」が9月上旬より登場します。
ブルックスは高速レーシングシューズなど、魅力的なランニングシューズを開発していますが、高機能であることはもちろんのこと、これからは地球環境改善を意識した研究開発も同時に行われることになります。「Ghost14」はその決意表明の1足になります。
地球に優しいカーボンニュートラルシューズ
世界の大きな課題となっている気候変動。ブルックスはこれを緊急かつ普遍的な行動が必要であると考え、パリ協定に基づく「2050年までのカーボンニュートラル(二酸化炭素排出量実質ゼロ)」に対し、2040年までに二酸化炭素排出量実質ゼロの達成を目指すと発表しました。
この目標を達成するには、製品の材料をリサイクル品に代替し、二酸化炭素排出量に影響の少ない染色プロセスを採用するなどの大きな改革が必要となります。原材料だけでなく、再生可能エネルギーを使用する工場から材料と製品を調達する必要があります。
そこまでしても二酸化炭素排出量を削減が困難なプロセスに対しては、カーボンオフセットを購入するなどして、ブルックスはスポーツブランドとしての責任を果たすために、地球環境を守るために、カーボンニュートラルに向けた活動をスタートしています。
まずはブルックスは定番モデルであるGhost14 (ゴースト14)をカーボンニュートラルシューズとしたところに、ブルックスがこの活動がいかに重要なことと位置付けしていることがわかります。定番モデルですのでカーボンニュートラルシューズにしてもスペックを落とすことは許されません。
むしろシューズスペックは従来よりもアップして、それでいてカーボンニュートラルを実現させる必要があります。とても難しい挑戦ですが、アッパー素材にリサイクルポリエステルを最低30%、インソールのトップライナーとシュータンの裏地、つま先ボックスの補強などは100%使用するなどして、カーボンニュートラルを実現しています。
カーボンニュートラルにしたところで、私たちランナーに直接的な恩恵はありませんが、こうやって気持ち良く走れる環境を次の世代、その次の世代に繋いでいくためには重要なことです。選ぶのはGhost14である必要はありませんが、次の1足は地球環境に優しいランニングシューズを選んでみませんか?
Ghost14 (ゴースト14)の特徴
● 高まったフィット感
伸縮性と構造のバランスが優れた3DFitプリントのアッパーを採用し、踵と甲をしっかり優しく包み込んでくれるので、抜群のフィット感を得られます。
● ソフトクッション
ミッドソールが100%DNA LOFTクッションにアップデートされ、より柔らかくスムーズな走り心地が可能になっています。
● よりスムーズな移行
新しくなった100%DNA LOFTのミッドソールとセグメントされたクラッシュパッドのアウトソールが連動し、接地から蹴り出しまでの移行をスムーズに導いてくれます。
Ghost14 (ゴースト14)はブルックスの定番モデルで、ジョグからレースまで1足でこなせるオールラウンドモデルのランニングシューズです。やや重たいのもあって、タイムを削るというようなストイックな走りには不向き。キロ5〜7分くらいのジョグに近いペースでのランニングに適しています。
ただドロップが12mmあるので、フォアフット着地よりはミッドフット着地もしくは踵着地のランナーにおすすめです。ただしアメリカのブランドですのでシューズの型はアメリカ人の足に合わせて作られています。これまでにブルックスのシューズを履いたことがない人は、まずはお店で試し履きして、足に合っているのを確認してから購入しましょう。
Ghost14(ゴースト14)商品概要
価格 | 14,300円(税込) |
サイズ | Men’s:25.0~30.0cm Women’s:22.0~26.0cm |
重さ | Men’s:281g(27.0.cm片足) Women’s:255g(25.0cm/片足) |
ドロップ | 12mm |
カラー | Men’s:6色 Women’s:7色 |
発売 | 2021年9月上旬 |