1年も先の話ですが、国内にまた魅力的なウルトラマラソンが誕生することになりました。名称はまだ仮ですが「第1回日光ウルトラマラソン」ということで、観光地である日光を走るウルトラマラソンです。
「日光をランナーの聖地」とする実行委員会が発表したもので、運営に湘南国際マラソンや飛騨高山ウルトラマラソンなど日本中のマラソン大会を運営しているウェルネスが行うと決まっているため、開催はほぼ間違いないでしょう。
注目は国内屈指の難コースです。高低差だけであれば日光ウルトラマラソン以上の大会はいくつもありますが、上り区間の長さで考えればおそらく日光ウルトラマラソンもかなりハイレベルなコースになります。
そもそもフラットな場所がほとんどない日光を走りますので、コースの半分以上は上がっているか下っているか。
スタート地点の今市運動公園の標高は約400mで、最高地点の中禅寺湖は1269mですので、800m以上も上ることになります。鬼怒川温泉も鬼の階段の標高は400m程度で今市とそれほど変わりませんが、消耗した足は少しの上り坂も厳しいはず。
しかもなんとあのいろは坂を自分の足で駆け上がるという、苦しいのが大好きなウルトラランナーにぴったりな大会になっています。
先日ちょうど日光街道を走ったばかりで、日光街道の杉並木の美しさに驚き、こんなところでマラソンできるといいのになんて思いながら、気持よく杉並木を走っていました。
発表のあったコースは杉並木を上るコース設定ですので、気持ちよさよりもきつさのほうが大きいかもしれません。
それでも、走ったあとの観光も充実していますし、温泉も揃っている日光と鬼怒川ですからウルトラマラソンの開催に最適な場所のひとつです。都内から電車で1本で行けることも嬉しいですよね。
日光ウルトラマラソンの唯一の不安要素があるとすれば、日光ハイウェイマラソン大会が開催を見送られたことでしょうか。
事務局はどちらも「日光をランナーの聖地」とする実行委員会ですので、日光ハイウェイマラソン大会の立て直しをしながらも、日光ウルトラマラソンも開催するという難題を抱えることになります。
日光ではすでに日光いろは坂女子駅伝大会も開催されているため、日光をランニングで盛り上げようという基盤は揃いつつあります。
あと求められるのは、参加するランナーがまた走りたくなるようなコース設定と、確かな運営、そして地元の人たちのサポートと声援があれば、日光がランナーの聖地になることも決して夢物語ではありません。
開催はほぼ決定ですし、ウルトラマラソンの運営には定評のあるウェルネスとタッグを組んだことで、とても注目度が高い大会になるのは間違いありません。
関東からのアクセスが良く、観光もできて、きついコースを走ることが出来る「第1回日光ウルトラマラソン」。今後の詳細な情報が発表されるのを楽しみに待ちましょう。
第1回日光ウルトラマラソン
開催予定日:2017年7月2日(日)
ニュースリリース(PDF)
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