ランニングデータを計測できるオープンイヤーイヤホン「Suunto Spark」で音楽を聴きながら走ってみた

ランナーにとってSUUNTOといえばランニングウォッチ。最近ではリーズナブルな価格帯のSuunto Runがラインナップに加わり、SUUNTOを選ぶランナーも増えつつあります。そんなSUUNTOはランニングウォッチだけでなく、オープンイヤーイヤホンも展開しています。

ランニングウォッチメーカーのイヤホンってどうなの?と思うかもしれませんが、新しく発売されたばかりのオープンイヤーイヤホン「Suunto Spark」は海外でも高く評価されているようで気になっているランナーさんも多いはず。

そこで今回は「Suunto Spark」が本当に満足できるオープンイヤーイヤホンなのか、ランナーの視点で詳しくレビューしていきます。

目次

使ってわかったオープンイヤーイヤホン「Suunto Spark」5つの魅力

まずは「Suunto Spark」を使ってみて感じた、「Suunto Spark」のいいところについてご紹介します。

  • 音量が大きく音域も広い
  • 軽くてフィット感がよく安定している
  • デザインが美しく所有欲が満たされる
  • メガネやサングラスとも干渉しない
  • メトロノームモードが便利

この5つが「Suunto Spark」の魅力です。それぞれについて詳しく解説していきます。

音量が大きく音域も広い

「Suunto Spark」を使ってランニングをしたときに、最初に感じたのは音量が大きいということ。オープンイヤーイヤホンは周囲音を聞けるようにデザインされていることもあって、最大音量でもそれほど大きな音にならないこともあります。

このため、交通量の多い場所では音を聞き取れないことがよくありますが、「Suunto Spark」はそのようなことはまったくありません。電車が行き交う場所で電話したときも、こちらの声がきちんと届いているのはもちろんのことながら、こちらも相手の声をきちんと聞けてストレスがまったくありません。

他のオープンイヤーイヤホンと比べると高音域が強調されて聞こえますが、低音域もしっかり出ているので音楽を聴いていると音に厚みを感じられます。少し中音域が弱く、ドンシャリ感がでることもあるので好みがわかれるかもしれませんが、高価格帯のオープンイヤーイヤホンの中ではトップクラスの音質です。

軽くてフィット感がよく安定している

耳にかけるタイプのオープンイヤーイヤホンは、重さが気になることもあるのですが、「Suunto Spark」はとにかく軽いのでストレスがありません。フィット感も高すぎず低すぎず、音楽を止めていると耳についているか不安になるほど存在感がなくなります。

また、私は耳の形状の問題なのか、イヤーフックタイプのオープンイヤーイヤホンはことごとく耳に合わず、走っているときに落としそうになったり、実際に落としてしまったこともあるのですが、「Suunto Spark」はスピードを出して走ってもズレたりブレたりすることもありません。

耳の形状は人それぞれなので、すべての人にジャストフィットするわけではありませんが、私の感覚としては耳と一体化しているようで安心感があります。先日開催された「Wings for Life World Run 2026」でも使用しましたが、落としてしまうかもなんて不安はまったくなく、最後まで音楽のあるランニングを楽しめました。

デザインが美しく所有欲が満たされる

「Suunto Spark」に限ったことではありませんが、SUUNTOのアイテムはいずれもデザインが美しく、とにかく所有欲を満たしてくれます。今回使用したのはBlackで、あまり目立たないデザインになっていますが、Coral Orangeは存在感もあります。

似たようなデザインのイヤホンがAmazonなどにいくつもありますが、性能が大きく違うのはもちろんのこと、細部のデザインで「Suunto Spark」のほうが圧倒的に優れています。美しいアイテムはモチベーションも高めてくれるので、日々のランニングが楽しくなるといったメリットもあります。

メガネやサングラスとも干渉しない

メガネランナーにとってオープンイヤーイヤホンは、メガネのテンプルと干渉するという悩ましい問題があります。干渉するだけならまだいいのですが、そこが圧迫されて痛みが出ることも珍しくありませんが、「Suunto Spark」はコンパクトにデザインされていることもあって、少なくとも私は干渉が気になりません。

イヤホンを先に装着しても、メガネを先に装着しても同じ。もちろん、「Suunto Spark」を装着したまま、メガネやサングラスを外しても、「Suunto Spark」が落ちてしまうなんてこともありません。

メトロノームモードが便利

便利だったのがメトロノームモード。一般的にランニングに最適なピッチは180BPMとされていますが、たとえばメトロノームモードで180BPMに設定すると、イヤホンから180BPMで音が流れるので、それに合わせて足を動かすだけで、理想通りのピッチで走れるようになります。

私は走りのキレがないときや調子が上がらないときに、メトロノームアプリを使って走っていましたが、これからは「Suunto Spark」を使えばOK。もし「Suunto Spark」を手に入れたなら、すぐに使ってもらいたい機能のひとつです。

Suunto Sparkでランニング計測してみた

「Suunto Spark」は音質の高さが際立っているオープンイヤーイヤホンですが、それだけでなくランニングフォームの計測ができるといった機能も備えています。計測できるのは次の7項目です。

  • 合計継続時間(計測時間)
  • カロリー
  • 歩数
  • 平均歩数ケイデンス
  • 平均接地時間
  • 平均接地時間バランス
  • 上下運動

ケイデンスと垂直振動、接地時間はグラフで確認できます。同じような計測はランニングウォッチでもできますが、腕で計測するよりも頭部で計測するほうが制度が高く、さらに上下運動はポッドなどオプションを使わないと正確できません。

「Suunto Spark」がポッドの代わりになる。そういうイメージだとわかりやすいかもしれません。計測は「Suunto Spark」単体で行えて、SUUNTOのランニングウォッチがなくてもOKです。

むしろSUUNTOのランニングウォッチとの連携ができない可能性があります。ランニングしたとき、ランニングウォッチとイヤホンそれぞれで計測させる必要があるので、計測結果もおそらくそれぞれで確認することになります。

もしかしたら連携できるのかもしれませんが、手元にSUUNTOのランニングウォッチがないので試すことができません。もし連携できないなら、そこは今後に期待といったところでしょうか。この計測データ単体では自分の走りの分析というには少し情報が足りません。

計測できることは技術的に魅力的ですが、この情報を活用できるランナーは限られているかもしれません。少なくとも初心者ランナーは、1回計測してそこからこの機能を使わなくなる可能性が高いので、少しもったいないかなと。

SUUNTOのほうが、活用方法を提示してくれると魅力的な機能になりそうですが、現状ではSUUNTOの技術力の高さに驚かされるものの、これをどう使っていくか判断できるランナーは限られそうです。

頸部可動性評価もしてみた

「Suunto Spark」はランニング計測だけでなく、頸部可動性評価もできます。これは自分の体の特長を把握するのに役立ちます。ランナーに限らず、スマホ時代によってストレートネックや首の可動性が低下している人が増えており、それを判断してもらえるのは健康管理の面でとても役立ちます。

私の計測結果は「悪くない」でしたが、左側の可動性が不足していることがわかりました。実は左腕関節周辺に痛みがずっとあり、それが頸の動きにも影響を与えていると考えられます。これまで左腕関節の痛みを誤魔化してきましたが、これ以上悪化しないようにストレッチなどのケアをしなくてはと、意識が変わってきました。

Suunto Spark を利用するうえで気になった3つのポイント

最近は基本的にすっとSuunto Sparkを使ってきましたが、それによって「ここは少し気になる」という点がいくつか出てきました。それが下記の5点です。

  • 音量調整が選択式
  • 単体で電源オフにできない
  • ケースが大きい
  • タッチコントロールがシビア
  • どうしても音漏れする

それぞれ、どこがどう気になるのかをご紹介していきます。

音量調整が選択式

「Suunto Spark」には音量調整専用のボタンやアクションがありません。音量調整はボタン(タッチコントロール)の割り当てを変更することで行います。ただ、音量調整に割り当てると最初から割り当てられていた機能が使えなくなります。

割り当てできるアクションは、左右それぞれ4つあり、8個の操作ができるようになっていますが、シングルタップは誤反応しやすいので、使用が推奨されていません。そうなると割り当てできるのは実質6個で、優先順位を考えるとどうしても音量調整操作を省くことになります。

それはさすがに不便ということで、シングルタップに音量調整を割り当てましたが、音量を2段階上げようとしたらダブルタップと判断されて音楽が止まってしまうことが何度も起きてしまいました。慣れではあるのですが、音量調整だけは別の方法でできるようになっていてほしかったところです。

ちなみに、私の設定は「曲送り」をジェスチャーコントロールに割り当てして、音量調整はトリプルタップにしています。

タッチコントロールがシビア

「Suunto Spark」には物理的なボタンがありません。これは好みがわかれるところで、人によってはボタンがあったほうがいいという人もいれば、タッチコントロールのほうが楽という人もいます。私はどちらでもいい派なのですが、「Suunto Spark」のタッチコントロールはあまりにもシビアすぎるように感じます。

シングルタップしたいのにダブルタップになったり、ランニング中にタップしようとしたらタッチコントロールから外れてしまい認識されないということが毎回のように起こります。

致命的な問題というわけではありませんが、できれば次世代モデルでは操作性をもう少し改善されていると嬉しいところです。とりあえず現行モデルでは、できるだけタッチコントロールで操作しないというスタンスでストレスを最小限に抑えることにしました。

どうしても音漏れする

「Suunto Spark」には音漏れ防止機能が搭載されていますが、音量が大きいこともあって、どうしても音漏れは気になります。このため、ランニング中や仕事中には「Suunto Spark」を使っているのですが、電車やバスに乗るときにはAirPodsを使っています。

音漏れに関しては、気になる人とそうでない人がいて、敏感な人がいるとそれだけでトラブルの原因になります。ただ、音漏れはオープンイヤーイヤホンの宿命のようなものであり、「Suunto Spark」だけの問題ではありません。

ただ、音漏れ防止機能があるからと安心して購入すると、「失敗した」となってしまう可能性があります。「Suunto Spark」を購入する場合は、状況に応じてインナーイヤーイヤホンを使うことをおすすめします。

SUUNTOユーザーでなくてもファーストチョイスのイヤホン

「Suunto Spark」について、魅力と気になるポイントをご紹介しましたが、結論としては「Suunto Sparkは買い」のオープンイヤーイヤホンです。迷っているなら購入して後悔することはありません。気になるポイントはあっても、音の良さがすべてなかったことにしてくれます。

「でもSUUNTOユーザーじゃないし」と思うかもしれませんが、SUUNTOはもはやイヤホンメーカーだと言っても過言でないくらい、「Suunto Spark」のクオリティは高いものになっています。

もちろんSUUNTOのランニングウォッチと揃えるのが理想ですが、そうしなくてはいけない理由はひとつもありません。むしろSUUNTOユーザーでないことを購入しない理由にするのはもったいない。そう断言できるほど「Suunto Spark」はクオリティが高いイヤホンに仕上がっています。

イヤーフックタイプなので、イヤカフタイプと比べてケースがどうしても大きくなりますが、本体サイズも含めてコンパクトかつスタイリッシュなのも気に入っています。

「Suunto Wing 2」と迷うかもしれませんが、音質を追求するなら間違いなく「Suunto Spark」です。ただ、発売されたばかりで言うことではないのですが、確実に幸せになれるのは「Suunto Spark 2」なんだろうなとは思います。

今回発売したことによるユーザーのフィードバックを活かして作られる次世代モデルは、操作性も含めてもっといいものになるのは確実です。ただ、それまで「Suunto Spark」を使わないで待つというのももったいない話。というわけで、「迷っているなら絶対に買い」です。

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