イベントレポート「ASICS World Ekiden 2022 リアルフィニッシュイベント」

現在アシックスが開催中のバーチャル駅伝イベント「ASICS World Ekiden 2022」のリアルフィニッシュゲートが2022年11月12日限定で豊洲に登場。ASICS World Ekiden 2022に参加中のランナーが、フィニッシュポイントとして集まってくるということで取材に行ってきました。

会場ではランニング系ユーチューバーがMCを行って盛り上げていたり、参加したランナーがゴール後にフォトスポットで撮影したりするなど、最高のランニング日和を満喫していました。そんなバーチャルとリアルの融合したイベントの模様をレポートしていきます。

目次

ラン仲間と繋がる楽しさを思い出させてくれるリアルイベント

ASICS World Ekiden 2022は世界中のランナーが参加しているバーチャルイベントで、1チーム1〜6名で6区間合計42.195kmを走るランイベントになります。バーチャル駅伝ですので、それぞれが好きなときに好きな場所で定められたコースを走り、その合計タイムを競い合います。

場所を選ばないので、例えば日本とアメリカの仲間でチームを組んで参加することもOK。ラン仲間がいなくても1人で6区間を走ってしまうのもOKです。もちろん、おすすめはラン仲間とチームを組むことですが、それぞれのスタイルで参加できるのがASICS World Ekiden 2022の魅力です。

ただ、すでに世の中ではマラソン大会が再開されており、いまさらバーチャルやオンラインといっても1〜2年前と比べるとモチベーションが上がらないという人もいるかもしれません。そういう人のために……かどうかはわかりませんが、今年はリアルフィニッシュゲートを豊洲に設けています。

リアルイベントは11月12日限定ですが、このフィニッシュゲートを目指してラン仲間と走ってくることもできますし、自分の担当距離を走りきるのに豊洲ぐるり公園を活用して、フィニッシュゲートでゴールするといった使い方もできます。

こうやって、リアルイベントが開催できることが嬉しいことですし、まだマラソン大会に復帰していない人にしてみれば、誰かと一緒に走る楽しさを思い出す良いきっかけになったかもしれません。誰かと一緒だから頑張れる。全力を出すことで仲間に貢献できる。リアルイベントなら、その思いがさらに強くなります。

ゴールがあるから達成感が高まる

この2年間でオンラインマラソンを走ったという人もいるかと思いますが、走り終えたときにどことなく物足りなさを感じていたという人もいますよね。同じ42.195kmでも、マラソン大会の達成感とオンラインマラソンの達成感は天と地ほどの差があります。

だからこそアシックスは、ASICS World Ekiden 2022にフィニッシュゲートを設置したのでしょう。「ここを通過すれば完走」という場所を目に見える形にすることで、参加者は高い達成感を得られます。それが仲間と一緒なら、喜びが何倍にも膨れ上がります。

そして、走り終えてからマラソン大会のように記念撮影ができて、しかも会場で無料のドリンクやキッチンカーや飲食店で販売しているランチで打ち上げまでできてしまうので、忘れることのない素敵な思い出ができるというわけです。

そのような風景を見ていると、私たちが欲しかったのは、ただ走れればいいという環境ではなく、みんなでランニングを楽しめる環境なんだということを思い出させてくれます。楽しいことは1人で抱えるよりも、みんなでシェアしたほうが何倍にも増幅して喜びが大きくなりますからね。

全国各地で駅伝やリレーマラソンが開催されていた頃は、それがあたり前だったのに、いつの間にかランニングは自分と向き合うだけの競技になっていました。それはそれで楽しさがありますが、走り続けられる理由は一緒に楽しさを分かち合う仲間がいるからという人も多いハズ。

走れる喜びを共有するためにも、形あるフィニッシュゲートはとても重要な役割を果たします。今回は1日だけの設置でしたが、来年以降は全国各地に期間中ずっと使えるフィニッシュゲートがあると、ASICS World Ekidenはもっと大きな広がりを見せるかもしれません。

もっと多くの人に楽しんでもらうために

フィニッシュゲートを設置して、仲間と走る、仲間と繋ぐ面白さを取り戻してもらう。その考え方はとても素敵ですが、残念ながら私が滞在していた11〜13時の時間帯はフィニッシュゲートにやってきた人がそれほど多くなく、私が戻ってから夕方にかけての時間帯に来場者が集中したとのこと。

豊洲ぐるり公園でたすきリレーをするチームもあるのかなと予想したのですが、私が滞在した時間の来場者はちょっとさみしく感じたかもしれません。

  • フィニッシュ時間を少し短縮して密度を高める
  • 会場に長くいられるイベントを用意する

このようなことをして、会場内に熱気が維持され続けると、よりよいイベントとしてSNSなどでも広まっていったかもしれません。かなり多くのランナーがASICS World Ekiden 2022そのものにはエントリーしており、それを考えるとまだまだ盛り上がれるイベントになるはずです。

もっともリアルイベントで2〜3年前のような盛り上がりにならないのはASICS World Ekidenだけでなく、フルマラソンの大会でも同じことが起きています。ランニングブームそのものは完全に終わり、これまでと同じやり方では、かつてのような活気は戻ってきません。

それでもイベントや大会を継続することも大切ですし、集客が難しくなっているというのはアシックスをはじめとした、イベント主催者が肌で感じていることですので、これからは今までとは違ったやり方で告知を行い、イベント内容も試行錯誤して、より良いものへとアップデートされていくはずです。

もし来年もASICS World Ekidenのリアルイベントが開催されるなら、今回は参加できなかったという人も、ラン仲間を誘ってASICS World Ekidenの会場に熱気を届けに行きましょう。多くの人が集まるほど楽しくなるイベントですので、みんなで盛り上げていきましょう。

ASICS World Ekiden 2022は11月22日まで開催中

今回ご紹介したのはASICS World Ekiden 2022のリアルイベントですが、ASICS World Ekiden 2022そのものはまだまだ開催中で、11月22日までエントリーも出走も可能です。参加するとクーポンやポイントがもらえるので、かなりお得なイベントになっています。

申し込みはランニングアプリ「ASICS Runkeeper」で行えます。仲間と一緒に走ってもOKですし、実際に襷をつないでも構いません。好きなスタイルで参加できて、しかも参加費は無料です。ぜひラン仲間を誘って一緒に走ってみてはいかがでしょう。

ASICS World Ekiden 2022
https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/asics-world-ekiden

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