【HUAWEI WATCH GT Runner 2】5年かけてあらゆるランナー向けに進化したランニングウォッチをプチレビュー

マラソン大会を走るランナーにとって、なくてはならないアイテムとなっているランニングウォッチ。ここ数年で大きく進化しており、そろそろ買い替えを検討しているランナーもいるのではないでしょうか。そんなランナーを悩ませるランニングウォッチ「HUAWEI WATCH GT Runner 2」が登場しました。

「HUAWEI WATCH GT Runner 2」は圧倒的なテクノロジーを所有するファーウェイが開発した、ランニング用途に特化したスマートウォッチで、現時点でランニングウォッチの完成形と言っても過言ではないほど、オールマイティかつ高性能なランニングウォッチに仕上がっています。

ここではそんな「HUAWEI WATCH GT Runner 2」の機能をご紹介しつつ、実際に触れてみた内容を元にプチレビューしていきます。

ランニングウォッチの完成形「HUAWEI WATCH GT Runner 2」

3色展開

「HUAWEI WATCH GT Runner 2」の初代となる「HUAWEI WATCH GT Runner」が発売されたのが2021年。いまでは一般的となったデュアルバンドGPS/GNSSを、5年前の段階ですでに搭載しており、計測精度の高さからランニングウォッチの性能を重視するランナーから高く評価されてきました。

そんな初代モデルの良さを継承しつつ、さらに薄く、軽く、より高精度に進化したのが「HUAWEI WATCH GT Runner 2」です。最大の特徴は世界最速を誇ったエリウド・キプチョゲ氏と彼が所属するdsm-firmenich Running Teamとの協力により、プロアスリートの知見を生かした機能開発を実現した点にあります。

トップアスリートが求めるスペックを備えているのは間違いなく、さらにその裏付けとして大学駅伝で結果を出し続けている國學院大学がファーウェイのサポートを受け入れ、今後は所属選手が「HUAWEI WATCH GT Runner 2」を使用していくとのこと。

彼らは距離もペースも感覚で身につけるので、実際利用するのは走った後のデータ確認などになるとは思いますが、「HUAWEI WATCH GT Runner 2」はかなり多くのデータを収集できるので、1日の練習やレース内容を後から振り返るのにとても有効なデバイスになります。

ただ、「HUAWEI WATCH GT Runner 2」はトップアスリートだけのものではなく、ランニングをはじめたばかりという初心者ランナーや健康のために走っているランナーにも対応しており、オールマイティに使える1本となっています。

ランニングウォッチとして求められる機能はすべて搭載されており、ディスプレイの明るさは最大3,000nitsで真夏の炎天下でもディスプレイから素早く情報を読み取れます。もちろん睡眠管理など健康モニタリングにも対応。ハイスペックモデルらしく、GPS連続使用で最大32時間の計測も可能です。

それらに加え「HUAWEI WATCH GT Runner 2」ならではの特徴が2つあります。

HUAWEI WATCH GT Runner 2にはWALLETアプリが入っていますが、日本のアカウントではこの機能は使えないとのこと。基本的には中国のIDのみの機能で、私たちが中国に持っていってもWechatPayやAlipayを使えるわけではないので、ご注意ください。

3Dフローティングアンテナによる高精度測位

「HUAWEI WATCH GT Runner 2」には、計測精度を高めるために新開発された「3Dフローティングアンテナ」を採用しています。ランニングウォッチの計測精度はアンテナ設計がとても重要になるのですが、3Dフローティングアンテナはより強力にGNSS衛星接続を確保し、信号強度は前世代比約3.5倍に向上しています。

開けた屋外環境
距離計測精度:99%以上
ペース精度:最大98%

都市部
距離計測精度:99%以上
ペース精度:96%以上

もちろんデュアルバンドGPS/GNSSなので、東京マラソンのような高層ビルに囲まれたエリアでも、ストレスに感じることなくGPSを掴んでくれて、安定した距離表示・ペース表示でランナーをサポートしてくれます。

さらにスマートX-DR測位アルゴリズムを搭載したことで、トンネルなど衛星信号が届きにくい環境でもより正確な走行ルートを記録できるようになりました。

科学的トレーニングによるランニングサポート機能

HUAWEI WATCH GT Runner 2 は、他社のハイエンドモデルのランニングウォッチと同様に、走力に応じたトレーニングプランの作成をサポートしてくれる機能が搭載されています。

スマートトレーニングプランではカスタムトレーニングスケジュールの作成、調整、ワークアウト記録までを一元管理。簡単な目標設定や条件入力をするだけで、目標達成に向けたトレーニングプランが自動生成されるだけでなく、コンディションや成長具合に応じて自動調整してくれます。

さらに、目標設定からレース戦略、レース後の振り返りまでをサポートする「スマートマラソンモード」にも対応。HUAWEI Healthアプリでは世界中のランニングイベントを検索して登録可能で、レース中は現在のペースや理想ペースをリアルタイムで表示してくれるので、オーバーペースを防ぐこともできます。

また、デジタルペーサーにも対応しており、ペーサーがいない大会でも、HUAWEI WATCH GT Runner 2 がランナーをゴールまでサポートしてくれます。

HUAWEI WATCH GT Runner 2 プチレビュー

屋外での視認性は100点満点

ここまでの説明で「HUAWEI WATCH GT Runner 2」がいかに優れたランニングウォッチなのか把握してもらえたかと思います。ただ、それらはあくまでもファーウェイ側から提供された情報。実際に使ってみるとまた違った面も見えてきます。

今回は新製品発表会後に、実際に「HUAWEI WATCH GT Runner 2」をお借りして、ちょっとだけグループランをしてきましたので、その内容を踏まえてプチレビューしていきます。

ウォーミングアップ機能を使って各々で準備しました

まず、結論からいえば「ラン仲間にHUAWEI WATCH GT Runner 2ってどう?」と聞かれたら「いい選択だと思う」と答えるくらい、機能性も使いやすさもデザインも優れているというのが私のファーストインプレッションです。

ただ、周りのランナーに強く推すかというとそうではなく、現時点では有力な選択肢のひとつとして提案するくらいです。その理由について解説していきます。

超軽量というわけではない

HUAWEI WATCH GT Runner 2は「超軽量」をうたい文句にしています。実際に同等のスペックの他社モデルと比較すれば満足できるほど軽量です。ただ、HUAWEI WATCH GT Runner 2よりも軽いランニングウォッチはいくつもあり、むしろ個人的には「期待したよりも重たい」というのが正直なところ。

重たいと感じたのは「超軽量」と宣伝していたからで、もしその言葉がなければ引っかかることもなかったのですが、本体だけで約34.5gとなっているのを超軽量と呼ぶのは違うかなと。

もっともチタンを採用しているので耐久性も高く、高級感もあります。ほとんどの男性ランナーなら、まったく問題ない重さではありますが、たとえば女性ランナーが「超軽量」に惹かれて購入すると、思ったのと違ったとなる可能性があります。そうならないためにも、できるだけ実際に着用してから選ぶことをおすすめします。

位置計測精度は未知数

代々木公園のような空が広がっている場所なら問題なく高精度に測定できています

理論的にもファーウェイのデータを観ても、GPSの精度の高さは疑いようがありません。ただ、実際に私が高層ビルの間を走って位置計測精度を確認したわけではありません。こういうものは、自分もしくは第三者が確認したものをチェックしないと信用するわけにはいきません。

しかも、新開発された「3Dフローティングアンテナ」を採用しており、この完成度がどこまで高いのかもわかりません。新しいテクノロジーが最初から完璧ということはほとんどなく、ユーザーの評価や意見を受けて、改善することにより完成するというのが一般的な考え方。

もちろん「3Dフローティングアンテナ」がすでに完成されたものである可能性もゼロではありません。ただ、現時点で言えるのは「未知数」であり、それゆえに不安要素ではあります。これに関してはインフルエンサーがテストしてくれるはずですので、その結果を待つとしましょう。

ランニング中は常時表示をオンにする必要がある

実際に利用してみて気になったのが、ディスプレイの表示速度が遅いということです。ランニング中は一定時間が経過するとディスプレイが消え、腕を回してディスプレイを見ようとすると表示されるようになっていますが、その表示に時間がかかります。

表示されるのが遅れるのを見越して目線を下げればいいのかもしれませんが、今回の試走ではなかなか画面が推移せずに、少しストレスを感じる結果になりました。

もっとも設定で「常時表示オン」にしてしまえば、そもそも画面表示が消えることもなく、情報をすぐに読み取れます。常時表示をオンにするとバッテリーの減りが早くなりますが、それでストレスを感じなくなると思えば、むしろ購入してすぐに設定変更してもらいたいポイントです。

そして、24時間マラソンや100マイルレースに出るときに、常時表示をオフにするようにすれば、最大約32時間計測できるようになります。

優等生だけど価格面がひとつの障壁になるかも

HUAWEI WATCH GT Runner 2の価格は54,780円(税込)。AirDryウーブンベルトのほか、フルオロエラストマーベルトも同梱されているとはいえ、決してお手頃価格というわけではありません。機能とスペックを考えれば高くないのですが、この価格になってくるとライバルも少なくありません。

他社のフラグシップモデルよりはお手頃なので、むしろコストパフォーマンスは優れています。でも、初心者ランナーがランニングウォッチにこの金額を出せるかというと難しいところです。

逆に考えれば、HUAWEI WATCH GT Runner 2を選択肢に入れない理由は「予算」だけです。予算が3万円以内なら土俵に上がることもできません。そして、いまは2万円台でデュアルバンドGPS/GNSSを搭載した計測精度の高いランニングウォッチも増えています。

それらよりも確実に高性能ですが、そこまで使いこなせるかというと悩ましいところ。ただ、現在Amazonでも楽天市場でも10%OFFになっており、49,800円で購入(予約)できます。予算が5万円なら選択肢に入り、同価格帯のランニングウォッチよりも高い満足度を期待できるので、購入するなら今がチャンスです。

HUAWEI WATCH GT Runner 2 仕様

サイズ約43.5mm×約43.5mm×約10.7mm
手首サイズ120-190 mm
重量約34.5g(ベルト含まず)
ディスプレイ約1.32 インチAMOLED(有機EL)
466×466 ピクセル
最大輝度 3000 nits
材質フロントケース:チタニウム合金
リアケース:高性能コンボジット
ディスプレイ:クンルンガラス
測位方式デュアルバンド 6衛星システム対応
GPS/GLONASS / Galileo / BeiDou / QZSS / NavIC
防水5ATM+IP69
センサー加速度センサー/ジャイロセンサー/磁気センサー
光学式心拍センサー/気圧センサー/環境光センサー
温度センサー/心電図センサー/深度センサー
通信規格Bluetooth® 6.0 BLE / BR/EDR
充電端子ワイヤレス充電
バッテリー
持続時間
通常使用:約14日間
ヘビーユース:約7日間
GPS連続使用:約32時間
対応OSAndroid™ 9.0+ / iOS™ 13.0+
付属品充電クレードル付きUSBケーブル
ファーウェイスマートウォッチ設定ガイド
価格54,780円(税込)
発売日2026年3月27日
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この記事を書いた人

重松貴志のアバター 重松貴志 ランニングトレーナー

東京・神奈川エリアを中心に「走れるためのカラダづくり」をベースとしたパーソナルトレーニングを実施。ランニングを始めたいという初心者から、自己ベスト更新を狙うシリアスランナーまで幅広くサポートしています。