ランニングシューズを履き分けているランナーが増えつつあります。レースで履くシューズと練習用の2足の使い分けが一般的ですが、リカバリーを重視するランナーは、さらにリカバリー用のランニングシューズを用意しています。
リカバリー用のシューズに求められるのは、クッション性の高さと履き心地の良さです。そして、何よりも体をナチュラルな状態に戻してくれる効果があると、完璧です。
フルマラソンやハーフマラソンなどのレースでは、どうしても体にいつも以上の負荷をかけてしまいます。レース終盤では動かない体を酷使して、無理して走るので、ランニングフォームも完全に崩れてしまいます。
そうなると膝や足首などに必要以上に負荷がかかってしまいます。
インターバルなどのポイント練習も、同じく体に高い負荷がかかりますので、その翌日などは走り全体のバランスが崩れがちです。そういうときに無理して走るとケガをしてしまいます。
ですので、思い切って休むことも必要ですが、完全休養をすると疲労は抜けても、筋肉が固まってしまいます。回復力を高めたいなら、ゆっくりとでも30分〜1時間は走ることが大切です。
そういうときに履くのがリカバリー用ランニングシューズです。
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ランニングシューズメーカーはリカバリー用にも履くことができるランニングシューズをラインナップさせていますが、リカバリー専用となるとほとんどありません。このため体をナチュラルな状態に戻すという効果はそれほど期待できません。
そんなリカバリーシューズですが、発売当初からランニング障害を軽減させることに注力して開発されたシューズがあります。それがアキレスの「MEDIFOAM」です。発売から徐々に認知度が上がり、現在はトップアスリートの中にもリカバリー用に履いている選手もいる1足です。
MEDIFOAMの特徴は、独自開発されたMEDIFOAMミッドソールにあります。従来のEVAソールと比べて、衝撃吸収性が10%アップし、反発弾性が50%もアップしています。そして耐久性は3倍もあるため、ミッドソールがほとんどへたりません。
厚さ30cmのMEDIFOAMシートに生卵を10mの高さから落としても、割れることなく5mも跳ね上がるほどの衝撃吸収性と反発弾性。このミッドソールによってランニング中に体にかかる負荷を大幅に減らしてくれます。
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実際に履いたことのある人なら分かるかと思いますが、MEDIFOAMを履いて走ると、無理のないフォームで走るように体が自然と誘導されていきます。このため自己流の走りをしている人はやや走りづらさを感じるかもしれません。
でもその走りづらさをガマンしていると、いつもよりも疲労を感じにくく気持ち良く走れていることに気づけるはずです。
そういう意味でMEDIFOAMはレース用シューズとしても力を発揮してくれる1足でもあります。さすがにサブ3を狙うシューズとは言えませんが、サブ3.5〜サブ4を狙うようなランナーなら、十分に戦えるシューズに仕上がっています。
ケガをしにくいランニングシューズという意味では、ウルトラマラソンでの使用にも適しています。
とくに今回発売となるモデルのうち、MF204ワイド(キャタピラン仕様)ADUCTOR2にはヒールカウンターがついているため、踵をしっかりと包み込んでくれるため、レース後半でも安定した走りを期待できます。
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さらに、今回新発売となるモデルは使用素材を再構築し、これまで以上のフィット感を実現しています。柔軟性のあるアッパーを採用したことで、つま先部分の自由度が増し、着地時の安定感が高くなっています。
さらには履き口のパッドもアレンジも変更され、ホールド性が高まっています。
ADUCTOR2以外のモデルには反射体をヒール部にあしらうことで、夜間のランニングでの安全性も高めてあります。夜にしか走ることができない市民ランナーにとって、とてもありがたい改良です。
快適な走りがさらにレベルアップした2019年春夏モデルのMEDIFOAM。おそらく前のモデルを購入した人は、ミッドソールはまだまだ使える状態かと思いますが、アッパーがそろそろ厳しいですよね。
デザインも大幅に変更になったことですし、春からのオフシーズンでしっかりと体を整えるための1足としておすすめです。もちろん、これまで履いたこともない人もリカバリーシューズとしてぜひ足を入れてもらいたい1足です。
すぐに購入とはいかないかもしれませんが、ランニングショップなどで見かけたときには、ぜひ足入れをしてMEDIFOAMの独特な感触を楽しんでみてください。今回もカラーバリエーションが豊富に用意されていますので、きっとお気に入りの1足が見つかるはずです。
アキレスウェブショップ
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