M600に始まったニューバランスのロング走用のランニングシューズは、M1040へと進化を遂げ、そして昨年のモデルチェンジで「NB HANZO U」と命名されました。過去に多くのウルトラランナーに愛された1足でもあります。
そんな「NB HANZO U」にさらなる改良が加えられ、「NB HANZO U V2」として登場しました。ここでは「NB HANZO U V2」がどのようなランニングシューズなのかについて、詳しくご紹介していきます。
「NB HANZO U V2」は安定した走りをもたらす1足
NB HANZO U V2はラインナップとしては、やや複雑な立ち位置にあります。NB HANZOシリーズには5つのラインナップがありますが、それぞれ次のようなタイムチャートになっています。
SUB2.5 | NB HANZO S |
SUB3.0 | NB HANZO R |
SUB4.0 | NB HANZO C |
フルマラソン完走 | NB HANZO U |
トレーニング | NB HANZO T |
このチャートだけを見ると、NB HANZO Uは初心者用モデルのように見えますが、M1040の後継シューズですので、実はウルトラマラソンにも適した1足です。
初心者とウルトラマラソンが結びつかないかもしれませんが、両者に共通して必要なシューズスペックがあります。それが「安定感があること」です。
筋肉がまだ鍛えられていない初心者は、膝などの関節に過負荷がかからないように、シューズが安定していなくてはいけません。ウルトラランナーはレース後半になっても、しっかりと地面を掴むことができるように安定感が必要です。
それに合わせて、十分なクッション性もあります。クッション性だけが高くても、オーバープロネーションなどが発生して膝を傷める可能性がありますが、安定感を備えているため、そのリスクが抑えられています。
ジョギングやリカバリーラン用途にもおすすめ
NB HANZO U V2は安定感のあるランニングシューズですが、安定感を得るために幅が広くデザインされ、さらにどこからでも着地できるように、アウトソール全面にゴム底を採用しているため、シューズが重たくなっています。
この重たさも安定感に影響を与えていますが、これにより速く走るということに関しては、他のHANZOシリーズよりは劣ります。もちろん、頑張ればそれなりのスピードを出すことができますが、無理してスピードをだすシューズではありません。
実際に履いたわけではないので推測になりますが、キロ5〜7分くらいがシューズのポテンシャルを発揮できる1足になると考えられます。そういう意味で、NB HANZO U V2はジョグ用、リカバリーラン用にも向いています。
やや用途が複雑になっていますので、RUNNING STREET 365が推奨する上記の表に用途も加えてみましょう。
NB HANZO S | SUB2.5 SUB3 SUB3 | フルマラソン ハーフマラソン スピード練習 |
NB HANZO R | SUB3・SUB3.5 | フルマラソン |
NB HANZO C | SUB4 SUB3・SUB3.5 | フルマラソン ロング走 |
NB HANZO U | 初心者 ウルトラランナー SUB2.5〜4 SUB2.5〜4 | フルマラソン ウルトラマラソン ジョグ リカバリーラン |
NB HANZO T | 全員 | トレーニング全般 |
ランナーのスキルやフォームによって実際に最適な1足は違いますので、目安のひとつとして参考にしてください。最近は1足のシューズでなんでもするのではなく、使い分けるという考え方が主流です。
サブ4よりも速く走るランナーさんも、もしレース用シューズにHANZOシリーズを履いているなら、同じ系統のランニングシューズがおすすめですので、ジョグ用やリカバリーラン用に購入を検討してみましょう。
NB HANZO U V2 商品概要
価格 | 13,500円(税抜) |
サイズ | MEN'S D・2E:25.0~29.0cm 4E:25.0~29.0,30.0cm WOMEN'S B・D・2E:22.0~25.5cm |