【12月10日発売開始】Adizeroがフルモデルチェンジ！「ADIZERO EVERGREEN PACK」

2019年12月3日

ランニングシューズは厚底が定番になりつつありますが、ランナーによっては薄くて軽いシューズが好きだという人も多いかと思います。そういうランナーにおすすめなのがアディダスのAdizeroシリーズです。

そんなAdizeroシリーズのうち、4種類のランニングシューズがフルモデルチェンジが行われ、12月10日に「ADIZERO EVERGREEN PACK」として発売になります。どのような変更があったのか、実際に試走した感覚を元に、詳しくご紹介しています。

ADIZERO EVERGREEN PACKのラインナップ

まずはADIZERO EVERGREEN PACKについて説明をしておきます。

Adizeroとして4タイプのシューズをフルモデルチェンジ
それらの日本限定モデルをADIZERO EVERGREEN PACKとして12月10日から順次発売開始

まずはこの2点を頭に入れておいてください。フルモデルチェンジされるシューズは下記の4種類です。

Adizero Japan 5
Adizero Takumi Sen 6
Adizero RC
Adizero Bekoji

各モデルに共通しているのは、改良されたマイクロフィットラストを採用しているという点にあります。難しい説明は省きますが、0.01mmにまでこだわり、現代のランナーの足に合うように見直しが行われました。

フィット感は従来のモデルと同等に保ちつつ、ドロップを1〜2mmアップさせることでより高い推進力を生み出す設計になっているとのこと。

さらにシューズのねじれをコントロールするトルクションシステムが、従来の製品とは違う形状になっており、今までのモデルよりもよりスムーズな体重移動を促せるような構造に変わっています。

さらに、ミッドソールにEVAよりも40%も軽量な新型フォーム材「LIGHTSTRIKE（ライトストライク）」を採用し、軽量でありながら高い反発性を実現しています。

今回のADIZERO EVERGREEN PACKのうち、フルマラソンでの記録更新を狙うランナー向けのレースシューズがAdizero Japan 5ですので、次章ではAdizero Japan 5がどのような進化を遂げたのか、詳しく解説していきます。

アディダスオンラインショップ
https://shop.adidas.jp/running/evergreenpack/products/

Adizero Japan 5の特徴

Adizero Japanはフルマラソンの世界記録を何度も塗り替えたアディゼロ・アディオスの系統にあるシューズで、日本だとTakumi Senのほうがハイパフォーマンスモデルだというイメージがありますが、Takumi Senはフルマラソンのためのシューズではありません。

Takumi Senはいわゆる駅伝モデルに分類されるシューズですので、フルマラソンを走るときには足への負担が大きすぎて、後半の失速に繋がります。ですので、アディダスのフルマラソンモデルの最高峰がAdizero Japanになります。

マイクロフィットラストとトルクションシステムによって、改良が加えられたとお伝えしましたが、Adizero JapanとしてはBOOSTフォームの使い方に変更が加えられました。以前のAdizero Japanは踵から前足部にかけて、全面的にBOOSTフォームを採用していましたが、Adizero Japan 5は前足部のBOOSTフォームの面積を減らしています。

実際に履いた感覚ですと、前足部での反発力は以前のモデルよりも下がっています。ただし前足部の幅が広くなっているため、安定感は増しています。安定感と反発力のバランスが大幅に見直された感じがあります。これに関しては好みが分かれるかもしれませんが、BOOSTフォームの反発力が苦手というランナーにとっては、Adizero Japan 5はとても履きやすく感じるかもしれません。

まだトップスピードで走っていないので、多くのことを語ることはできませんが、現時点で言えることは下記の2点です。

幅が広いので人によってはワンサイズ小さくする必要がある
Adizero Japan 4ほどチューニングがされていない

幅が広くなったことでサイズ感がAdizero Japan 4までとはまったく違います。購入される前に、できるだけ店舗で試し履きされることをおすすめします。Adizero Japanの系統ではありますが、シューズの形はまったく新しいものだと考えてください。

気になったのはシューズとしての完成度です。Adizero Japan 4はAdizero Japanとしてのひとつの完成形でした。ところが、フルモデルチェンジを行ったことでAdizero Japan 5はここがスタート地点になりました。

各パーツの性能は明らかに上がっていますが、それらが完全に融合しきれていないように感じました。このあたりはフルモデルチェンジを行ったときに必ず起こることなのである意味仕方のない部分です。ただし、全体のポテンシャルという意味ではAdizero Japan 4から大幅に進化しています。まだ改良の余地が残っているように感じただけで。

ここからランナーのフィードバックを受けて、Adizero Japan 6が作られることになるかと思います。そういう意味では、Adizero Japan 5はまだ荒削りのランニングシューズです。だからこそ面白いというのもあるのですが、このあたりは後日詳細なレビューを行いますので、しばらくお待ち下さい。

アディダスオンラインショップ
https://shop.adidas.jp/running/evergreenpack/products/