世間では厚底ランニングシューズが話題になっていますが、元祖厚底シューズのHOKA ONE ONEは、そんな話題はどこ吹く風と言わんばかりに、2020年になっても、次々と新製品を発表しています。今回発表されたのは2月に発売となるトレランシューズ「スピードゴート(SPEEDGOAT)」です。
「スピードゴート」はすでに人気の高いトレランシューズですが、これを全面モデルチェンジして、3タイプの「SPEEDGOAT」が発売されることになりました。それぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
100kmオーバーも快適にこなすトレランシューズが防水対応に
スピードゴートは、ホカ オネオネ契約アスリートのカール・メッツァーの別名「The Speadgoat」にちなんで名付けられたテクニカルトレイル向けのランニングシューズです。カール・メッツァーは100マイルレースのレジェンドランナーの1人で、そこからも分かるように100kmオーバーのトレイルを駆け抜けるための1足です。
今回発売になるスピードゴートシリーズは、2つのトレランシューズと1つのハイキングシューズで構成されています。
- SPEEDGOAT 4(スピードゴート 4)
- SPEEDGOAT GTX(スピードゴート GTX)
- SPEEDGOAT MID GTX(スピードゴート ミッド GTX)
ランニングシューズに詳しい人は、シューズの名前を見てピンと来たかもしれませんが、今回の注目すべき点はGORE-TEX対応モデルがラインナップされたというところにあります。
100kmを超えるようなトレイルレースでは、必ずしも路面状況が快適な場所ばかりではありません。日本ではUTMFが毎年雨や雪の影響を受けていますが、通常のトレランシューズではシューズの中が濡れて足がふやけてしまう状況でも、GORE-TEX対応のスピードゴートなら、最後まで快適に走り続けることができます。
スピードゴートシリーズの特徴
GORE-TEXモデルが加わったという点だけでなく、もちろんトレランシューズとしての機能性もアップした1足ですので、どのような点に改良が加わったのか、それぞれの特徴と価格などのスペックを見ていきましょう。
SPEEDGOAT 4(スピードゴート 4)
スピードゴート4はアッパーにメッシュを採用することで、これまで以上の通気性と耐久性を持たせることに成功しています。長時間のランニングでも足が蒸れにくく、そしてアッパーが破けるというトラブルも解消されています。
さらに3Dプリントで作られたオーバーレイが、中足部をサポートすることで、シューズの安定感が増しています。前作まで問題だったつま先のフィット感も大幅に向上しています。
アウトソールも見直しが行われ、スリッピーな上り坂でもしっかりと地面を掴んでくれ、下りでも滑ることなく安定して走れるように仕上がっています。
価格 | 19,000円(税抜) |
MEN'Sサイズ | 25.0–30.0cm 312g/27cm |
MEN'Sソールスペック | オフセット4mm ヒール32mm/フォアフット28mm |
WOMEN'Sサイズ | 22.0cm–25.0cm 263g/24cm |
WOMEN'Sソールスペック | オフセット4mm ヒール30mm/フォアフット26mm |
発売 | 2020年2月 |
SPEEDGOAT GTX(スピードゴート GTX)
スピードゴート GTXはスピードゴート4のGORE-TEX対応モデルです。外見からではスピードゴート4との違いが分からないかもしれませんが、シューズの内側にGORE-TEXの膜があるので外部から水が侵入することがありません。
GORE-TEXですので、水の侵入も防ぎながらもシューズ内の蒸気を排出してくれるので、快適さも続くというのがスピードゴートGTXの特徴になります。
ただし、GORE-TEXはアッパーやインソール部からの水の侵入は防いでくれますが、足首から入ってくる水は防げません。むしろ足首から入ってきた水は行き場を失ってシューズ内に溜まるので、土砂降りの雨の日には足首から水が入らないように対策が必要です。
雨は降っていないけど、数日前の雨で路面が濡れている。そういうときに圧倒的な存在感を示してくれる。スピードゴート GTXはそういうシューズだと考えてください。
価格 | 22,000円(税抜) |
MEN'Sサイズ | 25.0–30.0cm 348g/27cm |
MEN'Sソールスペック | オフセット4mm ヒール32mm/フォアフット28mm |
発売 | 2020年2月 |
SPEEDGOAT MID GTX(スピードゴート ミッド GTX)
スピードゴート ミッド GTXは見ての通り、ランニングシューズではなくハイキングシューズです。足首をしっかりとサポートしてくれていて、ハイキングシューズとしては軽量な部類に入り、しかもGORE-TEX対応で価格も手頃ということで、ハイキング初心者におすすめの1足です。
もちろん、これを履いて走ることも可能です。足首を守ってくれるという意味では、トレラン初心者にも適しています。ハイキングもトレランも1足で済ませたい。そういう人はぜひスピードゴート ミッド GTXを試してみましょう。
価格 | 24,000円(税抜) |
MEN'Sサイズ | 25.0–30.0cm 376g/27cm |
MEN'Sソールスペック | オフセット4mm ヒール32mm/フォアフット28mm |
発売 | 2020年2月 |