数年前、ナイキのランニングシューズを選ぶ人はそれほど多くありませんでした。ヴェイパーフライ4%が発売になったときも「そんなシューズでは走れない」なんて言っていた人もいました。でも結果を出すという形でナイキはランナーに認められました。
そんなナイキの次の挑戦はトレイルランニングです。もちろん、これまでもトレランシューズを発売してきました。ただ、トレイルランニングの世界はアウトドアブランドの牙城が高く、なかなか存在感を発揮できませんでした。そんな牙城を面白い方向から攻めるトレランシューズが登場です。
トレランシューズとは思えない色使い
トレイルランニングは自然の中を走るので、シューズはどうしても砂埃や泥で汚れてしまいます。ですので、トレランシューズは汚れも美しく見えるナチュラルカラーを採用することがほとんどです。ナイキはこの部分からアプローチをかけてきました。
写真を見てもらうとわかりますように、最新モデルの「ナイキ ワイルドホース 6」と「ナイキ エア ズーム テラ カイガー 6」はトレランシューズとは思えない目を引く色使いをしています。ナチュラルさをあざ笑うかのようなパステルカラー。
こんなのすぐに汚れてしまうじゃないかと思うかもしれませんが、例えば「ナイキ エア ズーム テラ カイガー 6」は泥や水しぶきを寄せ付けない材質を採用しているため、いつまでもその美しさを維持できる1足になっています。
とにかく目立つトレランシューズで、トレイルを駆け抜けるのが楽しくなります。もちろん、トレイルを走るシューズとしてのスペックも十分で、「6」のナンバーリングからもわかりますように、すでに6代目となっており、ナイキのノウハウが詰め込まれた「走れるトレランシューズ」です。
シューズの特徴とスペック
トレランはコースやコンディションに合わせて最適化されたシューズを選ぶ必要があります。例えばショートコースとロングコースでは、シューズに求められる役割やスペックが違います。そういう意味でトレランシューズの特徴を把握しておくことはとても重要です。
そこで、「ナイキ ワイルドホース 6」と「ナイキ エア ズーム テラ カイガー 6」それぞれの特徴をご紹介していきます。
ナイキ ワイルドホース 6
ミッドソール全体にロードシューズにも使われている、クッション性と反発力の高いナイキ リアクト クッショニング フォームを採用しています。さらに、乗馬靴のような形の硬めのフォームをかかとに用い、安定感を高めています。
履き口を高めにして異物が靴の中に入り込むのを防ぎますので、小石や小枝が多いコースでも異物混入を気にせずにガツガツ走れるのもナイキ ワイルドホース 6の魅力のひとつです。履き口には柔らかい素材を採用しているので、柔軟性があり違和感なく走れます。
アウトソールは泥のこびりつきを抑えるための工夫があり、悪天候でもしっかりと地面を掴むことができます。レース中に天候が変わっても慌てることなく、安定した走りを継続できるモデルです。
足を守ることを重視した1足ですの、ロングトレイルや初めてトレランに挑戦するという人におすすめです。
価格 | 13,200円(税込) |
重量 | MEN'S:323g(28cm) |
サイズ | MEN'S:24.5-30cm WOMEN'S:22.5-26.5cm |
ソールスペック | 前足部:14.5cm ヒール:22.5cm ドロップ:8mm |
発売日 | 2020年4月9日 |
ナイキ エア ズーム テラ カイガー 6
ナイキ エア ズーム テラ カイガー 6は片足291g(28cm)、軽量性重視のトレランシューズで、ロードをメインに走っている人のクロストレーニングに最適な1足です。従来モデルよりもアッパーの耐久性が高く、汚れにくくなっただけでなく、岩や木の根からしっかりと足を守ってくれます。
名前からもわかりますように、Zoom Airを搭載していますので、着地時にしっかりと足裏を守ってくれます。こちらもナイキ リアクト クッショニング フォームを採用していますので、悪路でもロードに近い感覚で走れます。
フィット感の高さもナイキ エア ズーム テラ カイガー 6の魅力のひとつです。特に前足部のフィット感が高められているので、操作性も上がっています。素早いステップで駆け上がる、駆け下りるというシーンでポテンシャルを発揮してくれる1足です。
価格 | 14,300円(税込) |
重量 | MEN'S:291g(28cm) WOMEN'S:241g(25cm) |
サイズ | MEN'S:24.5-30cm WOMEN'S:22.5-26.5cm |
ソールスペック | 前足部:10.5cm ヒール:14.5cm ドロップ:4mm |
発売日 | 2020年4月9日 |