【ジョギングはOK】緊急事態宣言後にランナーが気をつけること

東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言が出ました。日本には外国のように強制的に活動を止められる法律がないので、緊急事態宣言が出ても生活が変わらないかもしれませんが、先日の会見でランナーにとっては大きな発言がありました。

「散歩をしたり、ジョギングすることはなんら問題ありません」

これまで周りを気にしてランニングを控えていたランナーさんも、これで安心して走れるのではないでしょうか。でも以前と同じように走ってもいいというわけではありません。その点についてRUNNING STREET 365の視点で解説していきます。

走るのはあくまでも個人として

ジョギングがOKと明言されたことで、またいつものようにラン仲間で集まれると思っている人もいるかもしれません。でも、今回伝えられた「ジョギングはOK」の前提として、「個人として」という前置きが付きます。

1人で散歩する。
1人でジョギングする。

これはまったく問題ないとしています。同じ空間で生活している家族なら、一緒にジョギングをしてもしなくてもリスクは変わりませんので、これもOKだと考えられます。でも、違う空間で生活している者が集まるのは時期尚早です。

緊急事態宣言なのに、これまで避けてきた人の集まりがOKになるわけがないので、勘違いしないように気をつけましょう。現時点で問題ないのは1人のランニング、同じ空間で暮らしている者とのランニングだけと認識してください。

高負荷のトレーニングは避けておく

散歩やジョギングがOKなのは、それを禁止すると運動不足になるためです。そこから免疫力の低下も起こりうるので「体はしっかり動かしましょう」というメッセージです。特に高齢者が散歩を控えて足腰が弱ってしまうのを避けたいということなのでしょう。

ジョギングがOKなら、またいつものようにしっかり鍛えようという人もいるかもしれません。でも、それもちょっと待ってください。ジョギングが認められているのは免疫力を高めるためです。ですので、高負荷なトレーニングをして免疫力を下げるのでは話が違います。

じゃあどれくらいならOKなのか。

これは個人によって違いますので、各自が判断するしかありませんが、30分〜1時間程度の時間で会話を楽しめる程度がひとつの目安になります。心拍数がレッドゾーンに入ったり、翌日に筋肉痛になるようなトレーニングは、体を守るという意味では適していません。

高負荷のトレーニングによって免疫力が下がるかもしれないということを、頭に入れておきましょう。ストレス発散のために追い込みたいという人は、トレーニングのあとにしっかりケアをしてください。

歩行者の少ない時間・少ない場所を狙って走る

ランニングやマラソンを始めると、友人にランナーが増えます。そうなってくると走ることが特別ではない雰囲気になります。でも、世の中の大半の人はランナーではなく、そしてその中にはランナーを嫌っている人もいます。

首相が「散歩をしたり、ジョギングすることはなんら問題ありません」と言っても、ランナーに対して暴言を吐く人だって出てきます。

だからランニングはできるだけ歩行者が少ない時間に行うか、歩行者の少ない場所で行いましょう。そうすることで自分を守ることもできますし、歩行者にも嫌な思いをさせずに済みます。おすすめは朝ランです。空気もきれいで1日すっきりした気分でいられます。

歩行者が少なくても、ランナーが多い場所は避けたほうがいいかもしれません。東京なら皇居、大阪らな大阪城公園や長居公園といった、ランナーが集まる場所は安心できますが、そういう場所でのランニングは非常事態宣言が解除されるまで避けておきましょう。

テレワークの人は毎日決まった時間に走ろう

すでにテレワークになっているという人もいると思いますが、生活リズムが安定せずに困っている人もいると思います。自宅というのは集中して仕事をするのには不向きな環境ですので、始業時間がズルズル遅れたりしていませんか？

良くないなと思いながらも、通勤時間がないので遅くまで寝ている人もいると思います。

テレワークでもきちんとしたリズムで生活をしたい。そう思っている人は、これまで通勤に使っていた時間をそのままジョギングに使いましょう。いつもと同じ時間に走りに出て、30分ほどジョギングをしてからシャワーを浴びる。そしていつもと同じ時間に仕事を開始する。

これをルーチンにすることで、生活リズムは安定します。テレワークが解除になったときも、リズムを大きく崩すことなく再開できます。

仕事と生活の境目ができなくて困っている人は、定時後に走りに行くのもおすすめです。仕事を切り上げて走りに行く。戻ってきたらあとは自分の時間です。仕事にもメリハリがつきます。始業前と就業後に30分のジョギングで、運動不足は解消されるはずです。

まとめ

非常事態宣言が出された地域は、これから何かと不便な思いをするかと思います。出されていない地域も自由に走り回れる環境ではありません。ただ、走ることそのものが禁止されていないどころか、問題ないと明言されました。

状況が変わる可能性もありますが、現時点ではジョギングはOKです。

安全にランニングするために、できるだけこの3点を頭に入れておいてください。そのうえで各自が自分に合ったペースで走ってください。もちろん走らないという選択肢もあります。ただテレワークになると思いのほか歩かなくなるので、足の筋力が落ちすぎないように気をつけましょう。