2020年の箱根駅伝10区で区間新記録を支えた「WAVE DUEL NEO」の発売で注目されているミズノですが、多くの市民ランナーにとって「WAVE DUEL NEO」はオーバースペックであり最適とは言えません。これからサブ4を目指すというレベルのランナーなら、7月1日に発売になった「ウエーブシャドウ 4(WAVE SHADOW 4)」のほうがおすすめです。
このシューズのミッドソールにはWAVE DUEL NEOと同じMIZUNO ENERZYが採用されており、そしてミッドフット走法での走りにこだわった作りになっており、中級者レベルのレースシューズや上級者のジョグシューズにも最適な1足となっています。
WAVE DUEL NEOの影に隠れてしまいましたが、ミズノのランニングシューズにおける傑作になるのではと期待している1足ですので、その特長をご紹介していきます。
ウエーブシャドウ 4の特長
ウエーブシャドウはこれまでキロ6分くらいのペースでフルマラソンを走るランナーのシューズとして展開されてきました。今回はフルモデルチェンジではありますが、ターゲット層はそれほど変わりません。マラソンを何度か経験し、さらに上のレベルに行きたいというランナー向けのシューズです。
ただし、従来の踵着地シューズというコンセプトではなくなり、ミッドフット走法に最適化した構造になっています。
写真を見てもらえればわかりますが、ウェーブ構造が大きく変わり、さらにジュライは踵に近い部分に配置されていましたが、ウエーブシャドウ 4からは中足部外側にウェーブを設けています。内側は前足部にウェーブ構造がありますが、これは外側中足部で着地し、内側前足部に抜けていく走りをイメージしているためです。
踵着地よりも走りにロスがなく、そしてミズノ史上最高の柔軟性と反発力を備えたMIZUNO ENERZYを採用することで、これまで以上の加速感を感じながら走ることができます。従来のウエーブシャドウとはまったく別物であり、勝負できるシューズに仕上がっています。
とてもシンプルなデザインで、日本のメーカーらしさを取り戻した印象もあります。ムダを削ぎ落とし、すべてが快適な走りのために最適化されている潔さ。片足で260gとやや重たいのも安定感を重視してのこと。十分な反発力があるので、走り始めると重さを感じることはないはずです。
もちろん、このシューズを履いてキロ3分台で走り続けるというのは無謀です。でもキロ5分台で淡々と走り続けることはできます。そういう意味ではサブ4を狙うランナーの最適解であり(価格的にも)、サブ3ランナーのジョグ用シューズにも適しています。
ちゃんとワイドサイズも用意されているのが、さすが日本メーカーといったところです。
実際に履いたわけではないので、これ以上のことをお伝えすることができませんが、オーラを感じさせる1足で、用途を間違えなければ買って失敗することのないランニングシューズです。ミズノの新スタンダードにふさわしいランニングシューズ。MIZUNO ENERZYを体感したいランナーにおすすめです。
ウエーブシャドウ 4 商品概要
価格 | 13,090円(税込) |
サイズ | 22.5-28.5cm |
幅 | 2E/3E(ワイド)相当 |
重さ | 約260g(27.0cm片足) |