私たちランナーにとって必要なもの。それは見せかけの速さではなく、自分自身の本質的な成長です。ランニングシューズに頼って自己ベスト更新を達成したところで、それは本質的な成長とは言えません。むしろ結果にだけ満足しているなら、その先に待っているのは退化。
そうならないために日々のトレーニングを積み重ねていくわけですが、限られた時間で効率よく鍛えたいなら、トレーニングシューズはできるだけ足を過保護にしないものがおすすめです。そこで今回はビブラムファイブフィンガーズ(Vibram FiveFingers)の最新モデル「KSO ECO」をご紹介します。
最もミニマルで最もエコなシューズ
ビブラムファイブフィンガーズにはいくつかのラインナップがありますが、裸足感覚が最も感じられる3mmの超薄型ソールを搭載した人気モデルが「KSO EVO」で、それをベースにして改良された限定モデルが「KSO ECO」になります。
その名前のとおりサスティナブルを意識した1足で、アッパーには通気性の良いエコな麻素材を使用、ソールには自然由来の原料を90%以上使用し、植物や有機栽培による副産物を用いた100%自然由来の顔料で染色した、サスティナブルな「N-OILコンパウンドのソール」を採用しています。
ソールの厚さは3mmしかありませんが、しっかりと地面を掴むグリップ力が備わっているので、体育館などの室内履きからトレイルまで幅広いシーンで利用できます。さらにシンプルな色使いになっているので、ファッションアイテムとしても活用しやすくなってます。
自分の足を徹底して鍛えることができるシューズ
最新のランニングシューズはクッション性が高く、足をしっかりと保護してくれるので長い距離も快適に走れます。この技術はとても素晴らしいものの、足にトラブルを抱えているような状態でも走れてしまい、体のSOS信号を受け取りにくいという問題があります。
また、シューズの性能が優れているため、足が本来持つ機能を使わずに走れてしまいます。結果的に足の機能が低下していき、足に備わっている小さな筋肉も鍛えられることなく、自分自身の持つポテンシャルを最大限に引き出せないでいるランナーが大勢います。
最高の走りをするためのシューズがランナーを弱くするというのは皮肉な話ですが、だったら足のポテンシャルを引き出せるシューズを履いてトレーニングをすればいいんです。反発力もクッション性もなく、足裏のアーチもサポートしない。ただ足裏を荒れた路面から守ってくれるだけ。
そうすることで裸足に近い感覚でトレーニングでき、動物として備わっている筋力や反応性などを取り戻すことができます。そして、それを実現できるのがビブラムファイブフィンガーズの「KSO ECO」や「KSO EVO」というわけです。
「KSO ECO」はソールが3mmしかないので、何も考えずに走ると着地の衝撃が筋肉や関節にダイレクトに伝わるので、そうならないように柔らかい着地を意識するようになります。そして地面を掴む感覚も身について、これまで使ってこなかった小さな筋肉も使えるようになります。
もちろん「KSO ECO」だって万能シューズではありません。あくまでも足のポテンシャルを引き出すためのアイテムとして有効だというお話。
おすすめの使い方は普段履きにすること。そうすることで歩くだけで足に刺激が入り、眠っていたポテンシャルが引き出されます。もちろんランニングで使ってもOKですが、最初は筋肉の負担が大きいので無理しないように気をつけてください。
普段履きはビブラムファイブフィンガーズ「KSO ECO」、ランニングは高機能なランニングシューズ。このハイブリッドでそれぞれのいいとこ取りするというのはどうでしょう?「二兎追う者は一兎も得ず」とも言いますが……
KSO ECO 商品概要
価格 | 16,280円(税込) |
販売日 | 2021年7月20日10:00 |
重さ | 139g(M43・片足) 104g(W38・片足) |
カラー | Grey |