ジョグも普段履きもこれ1足でOKだからマラソン遠征の荷物を減らせるよ。HOKA「CLIFTON 10」

マラソン大会に出場するために遠征する場合、前日に遠征先で軽く走っておきたいですよね。でもレースシューズは消耗させたくないし、だからといってジョグ用のランニングシューズを持っていくと荷物が増えてしまいます。LCCで預け荷物なしにしているランナーだとかなり深刻な悩みを抱えることになります。

ほとんどの場合、結論としてはジョグ用のランニングシューズを履いて移動することになるわけですが、シューズによってはスポーティすぎてウェアとの組み合わせだと足だけ浮いた感じになります。HOKAから発売される「CLIFTON 10」はそんな問題を解決してくれる1足です。

目次

10代目となるCLIFTON 10は推進力とフィット感が向上

CLIFTONはHOKAのラインナップの中でも「クッション性」と「快適性」を両立させた定番モデルで、10代目となるCLIFTON 10はこれまで以上にスムーズな走りを実現するために、前作から大幅なアップデートを行っています。

最大の特徴はドロップが5mmから8mmにアップしたことにあります。この3mmの差により、よりスムーズな体重移動が可能になり、これまでのモデルほど踏み込まなくても推進力を生むことができるソールデザインになっています。さらにソール厚さも9〜10mmアップしており、クッション性も向上しています。

そして、ジャカードアッパーを採用したことでアッパー全体で包み込むのではなく、部分的にフィット感を高めることに成功。足との一体感を高めつつも、ランニング中にズレたり、足が浮腫んだときに窮屈に感じたりするといった、ストレスを軽減しています。

公式には軽量性を向上としていますが、スペック上はCLIFTON 9が27cmで248g、CLIFTON 10が28cmで278gとなっていて、サイズの違いはあれど従来モデルよりも重くなっています。これはソールが大幅に厚くなったことが影響していると考えられます。

ただし、実際に履いてみるとそこまで重たさを感じるわけではありません。その点については、後ほどミニレビューを行いますので、そちらをご確認ください。

HOKAパフォーマンスフットウェア部門シニアディレクター
ベカ・ブロウ氏のコメント

初めてHOKAを試す際多くの方が試すのがCLIFTONです。友人や家族に薦めることが多いと聞いています。CLIFTON 10はあらゆるレベルのランナーがより使用しやすいよう綿密に調整されています。より長く走ることができるようクッション性を加え、HOKAが誇るスムーズな走りを提供します。

CLIFTON 10 ミニレビュー

3月25日に開催されたHOKA「CLIFTON 10」発表会に参加し、実際に試し履きしてきましたので、そこでのファーストインプレッションをレビューします。

まず「CLIFTON 10」の軽量性ですが、そこまで軽くないというのが私の感想です。実際に28cmで278gですので、ランニングシューズとしては標準的です。ただし、ソール厚さが42mmあることを考慮し、なおかつ履いて歩いたときに重さはそこまで感じません。

それにはもちろん理由があります。「CLIFTON 10」には、生地に厚みを持たせることができるジャカードアッパーを採用しており、部分的に圧力をかけて足へのフィット感を高めています。アッパー全体でフィットさせるシューズは、摩擦力不足でズレたり、足の形が合わずに浮いたりしますが「CLIFTON 10」のアッパーは、それがありません。

足とシューズが一体化しているので、シューズそのものの反応性がよく重さを感じないというわけです。ちなみにサイズ感は標準的で、普段のシューズは25.5cmを履いていますが、「CLIFTON 10」の25.5cmで大き過ぎず、小さ過ぎずちょうどいいサイズ感でした。

クッション性に関しては走ってみないとわかりません。ただ、ドロップが3mmアップしたことでの推進力の向上は少しジョグしただけでも感じられます。この推進力があればジョグで足を消耗するのを避けられるので、ジョグをしつつも素早いリカバリーが可能となります。

個人的に感じた「CLIFTON 10」の用途は次のようになります。

  • ジョグ
  • レース後のリカバリー
  • 普段履き

基本的にはジョグシューズになりますが、柔らかさはあるのでレース後の速やかなリカバリー効果も期待できます。そして、ジャカードアッパーによるデザインが秀逸なので、スニーカーとして普段履きすることもできます。このため、マラソン遠征に履いていくことで、移動が楽になるだけでなく前日のジョグも、帰宅時のリカバリーにも使えます。

反対に適していないと感じた用途は次のようになります。

  • インターバルなどのスピード練習
  • フィジカルトレーニング

フィット感が高く追従性に優れているものの、足を早く回そうとするとソール側の重さが気になります。足裏にちょっとしたオモリが付いているような感覚になるので、キロ3〜4分程度のスピードを出すような練習には向いていません。

またメタロッカー構造により、親指と小指、踵の3点を同時に接地することが難しいので、スクワットやランジなどの足裏全体で地面を掴むフィジカルトレーニングには適していません。

またフルマラソンに使えるかどうか気になっている人もいるかもしれませんが、シューズのポテンシャルとしてはサブ4を狙えるだけのものは備わっています。ただし28cmで42mmのソール厚さということで、サイズによっては規定の40mmを超えてしまいます。

マラソン大会によっては、ソール厚さが40mmを超えている場合には陸連登録者でなくても、表彰対象外になることもありますのでご注意ください(WOMENSモデルはヒールが38mmなのでOK)。

いずれにしてもスピードを出すためのシューズではありませんので、例えばマラソン遠征に「CLIFTON 10」を履いていき、前日に軽くジョグするのに使い、レースは軽量でもっとスピードを出せるシューズを履くといった使い分けがおすすめです。

少なくとも遠征に、ジョグシューズを別途持っていかなくていいのは助かりますよね。そのような使い方をする場合には、ランニングウェアだけでなく普段着に合わせやすいカラーの「CLIFTON 10」を選ぶのがポイント。ランニングだけでなく、普段履いている自分もイメージしてカラーを選びましょう。

CLIFTON 10 商品概要

CLIFTON 10の発売日は2025年4月1日から。カラーごとに順次発売となります。

CLIFTON 10 MENS

カラー(発売日)HOKA BLUE / SKYWARD BLUE(4月)
MINT FLUORITE / LUNA MOTH(4月)
NAVY / WHITE(4月)
BLACK / BLACK(4月)
BLACK / WHITE(4月)
STELLAR GREY / STARDUST(4月)
WHITE / BLACK(4月)
OATMEAL / OAT MILK(5月)
WHITE / SKYWARD BLUE(5月)
WHITE / WHITE(5月)
サイズ25.0-29.0, 30.0cm
重さ278g/28cm
ソールスペックオフセット8mm/ヒール42mm/フォアフット34mm
価格19,800円(税込)

CLIFTON 10 WOMENS

カラー(発売日)WHITE / CIELO BLUE(4月)
BLACK / BLACK(4月)
WHITE / WHITE(4月)
BLACK / WHITE(4月)
CARNATION / STARLIGHT GLOW(4月)
VANILLA / BIRCH(4月)
DROPLET / DRUZY(4月)
BLACK / ROSE GOLD(5月)
COSMIC GREY / STARDUST(5月)
サイズ22.0-25.0cm
重さ227g/25cm
ソールスペックオフセット8mm/ヒール38mm/フォアフット30mm
価格19,800円(税込)
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