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日本一早いマラソンレポート「花蓮太平洋縦谷マラソン2018」

今年、大きな地震のあった台湾の花蓮。そこで暮らす人たちの生活は落ち着いたと聞いていますが、ランナーとしてできることがないだろうかということで、RUNNING STREET 365ではスタッフが花蓮太平洋縦谷マラソンを走ってきました。

今回記事にすることでことで、来年以降に行ってみようかなというような日本人ランナーが増えることを願って、花蓮太平洋縦谷マラソンのレポートを仕上げます。先に結論だけを書いておくと、旅ランとしてとても充実した時間を過ごすことができ、来年も参加したいと考えています。

花蓮太平洋縦谷マラソンそのものは、とてもシンプルな大会です。ハーフマラソンを走ったのは1134人、フルマラソンで410人で定員を大きく割り込んでいます。ハーフマラソンの募集人数が2000人で、フルマラソンが1000人であることを考えるとかなり少なめです。

ただ、例年これくらいの参加人数なのか、それとも今年は自身の影響があったからかは分かりません。とはい、今年の開催日も数日前から少し大きな地震が数回発生しており、エントリーはしたものの、参加を見合わせた台湾人ランナーも多かったかとは思います。

しかもスタート時間は雨。気温は19℃くらいありますので、それほど冷たさは感じませんが、フルマラソンのスタート時間は6時30分。会場までの送迎バスが市街地から出ているのですが、そのバスの最終が5時20分ですので、外はまだ暗い状態です。

12月の台湾というのは乾季にあたりますが、台湾北部は雨になりやすい時期らしく、今年は台北マラソンも雨でしたので、おそらく花蓮太平洋縦谷マラソンも雨になる確率が高いのかもしれません。雨を想定して荷物預けのテントが用意されていましたし、運営もしっかりしています。

逆に晴れてしまったときに、かなり気温が上がりやすい大会になりそうではあります。26℃くらいになることもあるはずです。ただ、晴れたら青空と太平洋のコントラストを楽しむことができますので、それはそれで見事な大会になるはずです。

自転車道の一部を使うなどしますので、コースのほとんどは海岸線沿いです。おそらく日本が統治した時代に開拓された道がベースになっているのでしょう。前日に89歳になる台湾人のおじちゃんに話を聞いた後でしたので、感慨深いものがあります。

とはいえ、コース上で声援を受けることはほとんどありません。民家がある場所では応援しえくれる人もいますし、ランニングウェアに日の丸をつけていれば、多くの台湾人ランナーが声をかけてくれます。それでも、日本でこれだけ声援のないマラソン大会はないかもしれません。

街には花蓮太平洋縦谷マラソンの広告は出ているものの、ランナーでもないかぎり基本的には大会に興味もないといった雰囲気があります。そのわりには、花蓮の街にはスポーツショップが多く、ミズノやアシックスなどの日本のランニングシューズも売られています。

走る文化はあっても、応援するという文化はそれほどないのかもしれません。もっとも花蓮太平洋縦谷マラソンには5kmや10kmもありますので、応援よりも走ることを選ぶのかもしれません。

コースは前半と後半にフラットな部分がありますが、フルマラソンは折り返し地点の標高がやや高めで、ハーフマラソンの折返しを過ぎて川を渡ってから緩やかに上り続け、折り返してからは下り基調になりますので、前半はやや押し気味に入って、後半に粘るとタイムが出ます。

ただし、歩いてしまうととにかく退屈になるので、できるだけ集中力が続くうちにゴールするのを目指したいところです。フルマラソンの制限時間は6時間30分ですが、最後まで歩かずに走りきれる走力がないのであればハーフマラソンがおすすめです。

そうでないと孤独さを感じながら走ることになり、ただただ苦痛にしかなりません。

ハーフマラソンよりもフルマラソンのほうが景色もいいのが間違いありませんが、「走れる」ことがやはり重要です。まわりに誰もいないような状態でゴールを目指すというのは、かなりの精神修行になります。

ハーフマラソンはフルマラソンよりは参加者が多く、最後まで気持ちよく走れますし、ゴール後には大会会場で振る舞われている豚の丸焼き料理もいただけます。フルマラソンで比較的上位でゴールしたRUNNING STREET 365スタッフは、豚の丸焼きにはありつけず……

ただ、ハーフマラソンのゴール時にはとても混雑するようで、お土産のお菓子をもらうにしても、お弁当をもらうにしても行列になっています。また、チップは回収され100台湾ドルのデポジットが戻ってくるかランニングソックスと引き換えてもらえますので、忘れないようにしてください。

日本の大会のように動線がしっかりしているわけではありません。ゴール直後には完走メダルをもらえますが、それ以外はすべて自分で判断しなくてはいけません。ただ、ゴール付近にいるスタッフの台湾人はとても親切で、写真を撮ってくれたり、水をもってきてくれたりします。

こういう親切に触れられるのが台湾の素晴らしいところであり「また来なくては」となる理由でもあります。とにかく日本人に対して優しく、積極的に日本語で話しかけてくれます。現地の人ととの距離の近さは台北マラソンの比ではありません。

とはいえ、総合的に考えればマラソン大会そのものは凡庸です。東京マラソンのような華やかさは一切ありません。42.195kmのほとんどを自分と向き合う時間に使います。でも、RUNNING STREET 365としておすすめしたいのは、花蓮の街が魅力的だからです。

花蓮には台湾東部最大の夜市である、花蓮東大門国際観光夜市があります。自然美が美しい太魯閣峡谷(タロコ峡谷)やエメラルドグリーンの海が広がる七星潭もあります。日本統治時代の建物や、当時の歴史にふれることもできるので、観光地としての楽しさもあります。

ただ、それ以上にすごいのは食べ物が美味しいということです。食べ物の美味しいというのは人それぞれですので、絶対に美味しいとは言いませんが、ほとんどの日本人はそのクオリティの高さに驚くはずです。台北も美味しいものが多いのですが、花蓮は美味しいものしかない感じです。

しかも、台北と違ってなぜか洋食系が多く、朝ごはんにはサンドイッチや紅茶を口にしますし、イタリアンのお店もたくさんあります。おすすめしたいのは、カフェでのコーヒーとケーキ。これはもう絶品で、このためだけに花蓮に来てもいいと思うほどです。しかも台北よりも安いわけです。

観光スポットもあり、美味しいものもあって、そのうえでマラソンも走れるわけです。苦しいレースになりやすいのですが、雨が降れば自己ベスト更新も狙うことができます。でも、前日にお腹いっぱい食べてしまうでしょうから、やっぱりランはおまけくらいに考えておきましょう。

花蓮太平洋縦谷マラソンは走ることよりも、食べることをファーストチョイスになってしまいますので、どうしてもフルマラソンを走りたいのでなければ、ハーフマラソンがおすすめです。

でも、ここだけの話ですが、今年の36〜45歳の優勝タイムは3時間25分23秒。46〜55歳は3時間23分10秒ですので、その気になれば優勝争いが出来てしまいます。今年は参加者が少なかったからかもしれませんが、これってちょっと魅力的じゃないですか?

ちなみにRUNNING STREET 365スタッフはフルマラソン年代別8位です。88人しかいないんですが……。でもサブ3.5を狙えるランナーなら表彰台に上がれる可能性は大いにありますので、ぜひ人生初のフルマラソン表彰台を狙ってみてはいかがでしょう?(来年のレベルが高かったらごめんなさい)

初心者ランナーはマラソン大会で関門とどう向き合うべきなのか

NAHAマラソンのゴール直前で関門時間を過ぎたタイミングで競技場のゲートを閉められるという記事がヤフーニュースに取り上げられ、さらにさいたま国際マラソンでは、スタートのロスが大きくてちゃんと走ったのに第1関門に引っかかるというトラブルが発生しました。

NAHAマラソンに関しては、競技場のゲート封鎖は大会名物となっていますので、むしろ関門突破を狙って、あえて競技場直前で待ち構えているランナーもいるくらいで、記事を書いた記者がNAHAマラソンを知らなさすぎたのでしょう。

基本的には42.195kmを6時間15分以内に完走できなければ、DNF扱いになりますので、もともとは競技場内の混乱を避けるために、6時間15分で競技場のゲートを閉じていたのでしょう。

こちらは別に大会側に落ち度があるわけではなく、そもそも完走扱いにならない人を締め出しただけのことです。「最後まで走らせてあげるべき」という声もありますが、それをすると際限がなくなります。

ルールとして6時間15分が完走タイムに設定されているのですから、そこまでに戻ってこないなら残り1mだったとしても、走る権利は与えられません。それがマラソンというスポーツです。

もっともNAHAマラソンの場合は、第1関門の21.3km地点で多くのランナーがリタイア扱いになるように出来ています。最後方はスタートに30分以上かかり、さらにはアップダウンがある上にコース幅も狭くて抜きにくいため、普通に走ったのでは確実にリタイアします。

とはいえ、NAHAマラソンでは最初から完走する気もないランナーも多く、半分で終了のつもりで走っている人も少なくありません。スタートラインに立つことに意義があり、お祭りに参加することが大切な地元の人たちもいます。

私がここで言えるのはNAHAマラソンはサブ5くらいの走力がないと、完走するのはかなり難しいということです。観光地としての魅力がある大会ですが、コースに関しては日本トップクラスの難コースを持つのがNAHAマラソンです。

そういう意味では、フルマラソンに5時間以上かかるようなランナーには向いていません。第1関門を乗り切るには、実力以上のものを出しきらなくてはいけなくなり、仮にそこを乗り切れても、後半失速するのは目に見えています。

NAHAマラソンの関門に引っかからずに走り切るには、しっかりとした走力をつけるための練習をすること以外に対処方法はありません。

では、さいたま国際マラソンはどうでしょう?ここで起きたことに関しては、それほどしっかりと情報を把握できているわけではありませんが、ほぼ間違いなく運営側の想定ミスです。

第1関門の2.9km地点での関門閉鎖時間は10時24分です。フルマラソンのスタート時間が9時40分ですので、44分で2.9kmということになります。ただし、Aブロックからスタートしたとしたらという条件付きです。

仮にスタートに20分かかった場合には、24分で2.9kmです。1kmを8分20秒くらいで走ればいいので、それほど難しくはありません。ところがスタートロスが23分かかったら7分15秒/km、26分なら6分12秒/kmです。

スタート直後は渋滞も発生しますので、スピードを思うように上げることができないことを考えると、この2.9km地点に関門を設置するのが、そもそもの間違いということになります。

もちろんスタートロスをきちんとコントロールできて、全員が20分以内にスタートラインを超えられると確信があるなら、別に2.9km地点の関門があってもおかしくはありません。でも現実にはスタートロスは23分以上あったわけです。

ですので、基本的には大会側の問題なのですが、とはいえ文句を言ったところで参加費が返ってくるわけではありませんし、おそらく謝罪をされることもないでしょう。何よりも、2.9kmで関門に引っかかったという事実は覆りません。

では、初心者ランナーさんはこの最初の関門に対して、どう向き合うべきなのでしょう。

基本的な考え方は、スタートロスをいくつか想定しておき、その場合にはどのペースで走らなくてはいけないのかを書き出すしかありません。今回のさいたま国際マラソンの場合には、スタートロスが20分から25分程度あることを想定しておきます。

20分以降ロス1分毎に、どれくらいのペースで走る必要があるのかをメモしておきスタートラインを超えたときに、どれくらいのペースで走るのかを決めてください。それが自分には出せないペースだった場合には、諦めるしかありません。

それを回避するには、大会選びがとても重要になります。初マラソンに都市マラソンを選ぶ人も多いようですが、完走を目標にするなら5000人規模の大会を狙ってください。この場合、スタートロスは数分程度とかなり少なめになります。

もしくはウェーブスタートを採用している大会がおすすめです。

参加者の多い都市マラソンに出るのは、ある程度の実績を作って、比較的前方のブロックに入れるようになってから、少なくともサブ5を達成してからのほうがいいでしょう。それまでは小さい大会で腕(脚)を磨きましょう。

もちろん都市マラソンから始めても構いませんが、例年よりも参加者数が増えたときや、スタート会場が変わったタイミングでのエントリーは避けておいたほうが確実です。

初心者ランナーはどうしても、最後尾ブロックからのスタートになります。はっきり言って、これが有利に働くことはひとつもありません。きちんとスタートロスを考慮している大会もありますが、コントロールしきれていない大会もあります。

運営を信じてエントリーするのもいいのですが、スタートロスを完全にコントロールするのは不可能です。いいブロックに入れるまでは、地方の小さな大会への参加をおすすめします。

また、第1関門をギリギリに通過できたら、そこで焦らないようにしましょう。「余裕があと1分しかない」と焦ってペースを上げると、後半に必ず失速します。第1関門を通過したペースを守っていれば、確実に次の関門もクリアできます。

あわてず丁寧に次の関門を目指しましょう。

走りがもっと自由になる!アディダス『ULTRABOOST 19』新登場

アディダスのランニングシューズの代名詞とも言える BOOST™ フォーム。それをソールに100%使用したシリーズがUltraboostで、高いクッション性と反発力を兼ね備えたうえに、ファッションとの調和も考えられた1足です。

すでに高い人気のあるこのシリーズを、アディダスの開発チームは作り方から見直し、さらに「走れるシューズ」を目指しました。

そのためにまず、世界中にいる4000人のランナーに協力を依頼し、「ランニングとは何なのか」という定義を考えることから始めました。ランニングはランナーに何を与えてくれるのか。ランナーはランニングに何を求めているのか。

従来のランニングはとても孤独なもので、修行僧さながらにストイックに不要なものすべて削ぎ落としながら、自身の向上を目指してしていくためのものでした。

ところが、ランニングはすでに孤独なものではなく、仲間と共有するものであり、その中で新しい自分を見つけるためのアクティビティへと移行していました。そんなランナーのニーズを満たすランニングシューズを作ること。

これが新しいUltraboostを開発を行うためのスタートラインになりました。

具体的にはUltraboostに対して、これまでにない革新的な4つのパーツを搭載させることで、ランナーの走りを次の次元へと引き上げてくれます。

●オプティマイズド BOOST™ フォーム
●トルションスプリング
●プライムニット360
●3Dヒールフレーム

オプティマイズド BOOST™ フォームは従来のBOOST™ フォームを最適化することで、20%も多いフォーム材を使いながら10%もの軽量化に成功しています。これにより、より高いクッション性と反発力を実現しています。

さらにランナーを前へと推し進めてくれるトルクションバーも見直し、トルクションスプリングとして搭載されています。これにより着地したときのエネルギーを逃がすことなく、次の一歩を踏み出せるようになっています。

さらにアディダスのもうひとつの代名詞であるプライムニットも進化しています。従来のプライムニットよりもしなやかでありつつも、耐久性を増していますのでフィット感が大幅に向上しています。

プライムニットがしなやかになったのとは対象的に、頑丈であることを求められるヒール部分には3Dヒールフレームを採用することでサポート力を高めています。この3Dヒールフレームは足の動きに合わせたサポートできるようにデザインされています。

アディダスの革新的な4つの技術を搭載した「Ultraboost 19」の記念すべきファーストリリース「LASER RED(レイザーレッド)」は、2018年12月15日10:00 AM より日本国内で 200 足限定発売されます。

取扱店舗はアディダス オンラインショップとUNDEFEATED HARAJUKUで、オンラインストアは短時間での完売が予想されますので、気になっているという人は発売日を忘れないようにしてください。

ただ、2019年からは本格展開が始まりますので、どうしても限定モデルが欲しいというのでなければ、一般発売されるのを期待して待ちましょう。

このUltraboost 19はフルマラソンを走ることもできるシューズですが、1分1秒を削るタイプのランニングシューズではありません。走ることをもっと自由に楽しみたい。気持ちよく街を駆け抜けたいというランナーに適した1足です。

走ることを純粋に楽しみたい。ペースも距離も気にせずに加速していく感覚を楽しみたい。そんなランナーにとって、アディダスのUltraboost 19は注目すべき存在になること間違いありません。

Ultraboost 19
https://shop.adidas.jp/running/ultraboost/

Ultraboost 19商品概要

サイズメンズ:25.0-30.0cm
ウィメンズ:22.0-27.0cm
※サイズは1cm刻み
片足重量メンズ:約320g(27cm)
ウィメンズ:約276g(24cm)
ドロップ10mm
価格22,000円
発売日2018年12月15日(土) 10:00AM
カラーランニングホワイト/チョークホワイト/アクティブレッド S19
ランニングホワイト/コアブラック/グレーシックス S19

ランニングに適したワイヤレスイヤホンの選び方

RUNNING STREET 365でもこれまでにいくつかのワイヤレスイヤホンをご紹介してきましたが、「結局のところどれを買えばいいのか分からない」というランナーさんも多いですよね。

予算の都合もあるでしょうから、安さ優先で選んでしまうというランナーさんもいると思います。でも何も考えずにワイヤレスイヤホンを選ぶと、いざ使う段階になって公開することもあります。

ここではランニングに適したワイヤレスイヤホンの選び方についてご紹介します。

外の音が聞こえることは絶対条件

まずRUNNING STREET 365の推奨としては、音楽を聞きながらも外の音が聞こえることを大前提としています。音楽を聞きながら会話もできるという商品でないものは、おすすめしないようにしています。

完全に耳を塞ぐと集中力が高まりますので、プラスになる効果もありますが、歩道と車道が別れていない道路を走るときには、追い越ししてくる車に気づくことができずに接触する恐れがあります。

公園内のような場所でも、後ろから追い抜く人や自転車などは危険な存在です。意図的ではないにしても、知らないうちに自分が渋滞の先頭になっているということもありえます。

方式はどうでもいいのですが、必ず外の音が聞こえるイヤホンを選んでください。それが難しい場合には、完全独立型の片耳だけ外せる仕様になっているものを選びましょう。これであれば、片耳だけはオープンにできますので、しっかりと外の音を聞けます。

防水は必須ではないけどある方が安心

VAVA MOOV 28

ランニングに使えるというイヤホンの多くが、防水仕様になっています。ランニング中は汗をかきますので、イヤホンが濡れてしまうこともあります。さらには急な雨なども防水性能のないイヤホンは故障の原因になります。

絶対に必要というわけではありませんが、雨の中も使って走りたいというのであれば、IPX5以上の防水階級になっている製品を選ぶようにしてください。

ただし、水と汗は似ているようで実は大きく違います。電子機器にしてみれば水よrも汗のほうがやっかいで、いくら防水階級が高くても、汗によって壊れてしまうことがあります。どうせ選ぶなら防汗機能のついたイヤホンがベストです。

割り切って、防水なしのものを雨の日や汗を大量にかくようなときには使わないという選択肢もあります。防水機能があると価格が高くなりますので、予算があまりないという場合には、防水や防汗にこだわる必要はありません。

自分のフルマラソン完走時間を考えて選ぶ

ambie wireless earcuffs

おそらく練習で音楽を聴くという人は、フルマラソンなどのレースでも音楽をBGMにしながら走りますよね。ワイヤレスイヤホンの場合は、バッテリーがそれほど持たないものが多く、4時間程度で電池切れになるものもあります。

フルマラソンを4時間以内で走るならそれでもいいのですが、6時間近くかけて走るというのであれば、電池持ちがいいものを選びましょう。サブ4が目標のランナーさんなら4時間30分、サブ5なら5時間30分と、目標タイム+30分は使えるのが理想です。

ただ、6時間も使えるワイヤレスイヤホンとなると、選択肢が限られてしまいます。音質を求めるとどうしても使用可能な時間が短くなりますので、音質をどこまで妥協できるか、よく考えて選びましょう。

普段音楽を聴いて走っている人が、電池切れで急に音楽がなくなると走るテンポが分からなくなって、失速することもありますし、失速してからただただ苦しくなるだけですので、連続再生時間かならずチェックしましょう。

完全独立型よりは左右がつながっているものを選ぶ

最近は左右のイヤホンが独立している完全独立型のワイヤレスイヤホンが主流ですが、夜間のランニングやマラソン大会で使うなら、このタイプはあまりおすすめしません。

絶対に耳から落とさない自信があるなら完全独立型でもいいのですが、例えばフルマラソンのスタート直後に落下させたら、ほぼ間違いなく他のランナーに踏まれて壊れてしまいます。夜間のランニングで落としたら見つからなくなる可能性もあります。

左右がつながっているタイプであれば、片耳が落ちても紛失することはありません。普段遣いですと完全独立のほうが便利ですが、ランニング中の振動は思ったよりもやっかいな問題です。

こちらも完全独立型が絶対にダメというわけではありませんが、そのようなリスクがあることも頭に入れておきましょう。

ランニングにおすすめのワイヤレスイヤホン

上記の条件を満たしていれば、あとは音質が気に入るかどうかですので、好きなものを選べばいいのですが、あえておすすめするなら、RUNNING STREET 365でも過去にご紹介した2つのイヤホンを提案します。

AfterShokz TREKZ AIR

連続再生時間:6時間
価格:19,310円(税込)

AfterShokz TREKZ AIRは骨伝導ワイヤレスイヤホンですが、音質がかなりいいと評判のアイテムです。2万円近い値段がしますので、問題は金額面で折り合いがつくかという点だけになるかと思います。

安価な骨伝導ワイヤレスイヤホンが欲しいという人は、Amazonで販売されているBearoamの骨伝導ワイヤレスイヤホンが5000円程度で購入できますのでおすすめです。

関連記事:音楽を聴きながら会話もできる!骨伝導ワイヤレスヘッドホン「AfterShokz TREKZ AIR」



ambie wireless earcuffs

連続再生時間:6時間
価格:12,960円(税込)

予算的に厳しいならambie wireless earcuffsがおすすめです。こちらは、耳の穴に向けて音を流し込むスタイルのイヤホンです。構造上、どうしても防水にできないというのが弱点ですが、実際に使っていますが、特に壊れるということはありません。

また、音があまり主張しないというのもambie wireless earcuffsの特徴です。生活にBGMを取り入れる。そんなコンセプトのアイテムですので、音にこだわる人にはあまり向いていないかもしれません。

関連記事:ワイヤレスでもっと快適に!ambie「wireless earcuffs」



フルマラソンのペースは自分の感覚で決めるのが理想

マラソンを始めて、まだそれほど経験のないランナーさんは、フルマラソンの後半で失速するというのを何度も繰り返しているかもしれません。そこで、ラン仲間から「ネガティブスプリットで走ってみたら」と勧められたという人もいますよね。

ネガティブスプリットは前半抑え気味に入って、後半に力を温存しておくという走り方になります。この方法なら30kmでの失速を防げそうですが、ペースを上げられなかったらどうしようという不安もありますよね。

後半型のネガティブスプリットに対して、前半にタイムの貯金を作って計画的にペースを落とすのがポジティブスプリットです。ネガティブスプリットとポジティブスプリットの考え方については下記記事を参考にしてください。

ネガティブスプリットとポジティブスプリットどっちがいい?

確かにネガティブスプリットのほうがタイムを出しやすいのは事実です。でも、ネガティブスプリットは力を出しきれないというリスクがあります。フルマラソンで自己ベストを更新しようと思うと、100ある能力のうち100を出し切らなくてはいけません。

実際に100を出し切るのは現実的ではありませんが、どこまで100に近づけるかというのがマラソンでタイムを出すためのポイントです。ちなみに、後半に失速するというのは、途中で100を使い切った状態になります。

使い切ってしまうと、キロ5分で走っていたのがキロ6分、7分となり取り戻せないくらいのゆっくりペースになってしまい、タイムもひどいものになりますし、ゴールしたときの「やってしまった」感も高くなります。

キロ5分で42kmを走れば、3時間30分(210分)でゴールできます。ところが30kmで失速して、そこからの平均ペースがキロ6分になったら3時間42分(222分)、キロ7分になったら3時間53分(234分)です。

失速することがいかにタイムに響くのかが分かってもらえるかと思います。

10〜20秒/km程度の失速なら、トータルのタイムもそれほど悪くはありませんが、100を出し切ってしまったら、足はもう思うように動きません。下手すれば歩いてしまいますので、タイムはもっと悲惨なことになります。

だから、多少余力を残してでもネガティブスプリットで入って、後半も走り切ることで良いタイムを出せるというわけです。

でも、これが本当に良いのかというと、そうでもありません。マラソンの理想は、あくまでも最初から最後まで同じペースで走り切ることです。少なくとも自分がどのタイムなら、最初から最後まで同じペースで走りきれるかを知っている必要があります。

ただ、それはキロ何分なら、最後まで走りきれるというものではなく、「これくらいの辛さなら最後まで走りきれる」という感覚的なものでなくてはいけません。

なぜなら、マラソンは常に同じ気候で開催されるわけではありませんし、自分自身のコンディションも常に変わります。ですので、ある大会ではキロ4分50秒が無理のないペースだったとしても、次のレースではキロ5分が無理のないペースだったりします。

自分の体で「これくらいなら無理なく行ける」という感覚を見つけること。これがマラソンで成長するにはとても重要なポイントになります。

ランナーは目標完走タイムから、その日のペースを決めてしまいがちですが、そもそも目標完走タイムが適当に決めたものですので、「その日のペースで走れたら良いな」といった希望でしかありません。

無理なタイムを設定をしていれると、どうやったて後半に失速してしまいます。これではレース展開云々ではなく、レースが始まる前に失速が決まっているようなものです。

自分の感覚が分からないという場合は、先のリンク先で説明している心拍数を利用する方法がおすすめです。「これくらいの心拍数なら最後まで走りきれる」というのを覚えておけば、オーバーペースになることはありません。

しっかりトレーニングを積めば、それだけ心拍数が上がりにくくなりますので、ペースを上げても大丈夫ということになります。逆に、練習があまりできなかったときは、心拍数が簡単に上がってしまいますので、ペースを下げなくてはいけません。

ただ、心拍数を把握するには心拍測定機能のついたランニングウォッチが必要ですし、これまでペースを把握するのにランニングウォッチとにらめっこしていたのが、今度は心拍数を把握するために同じことを繰り返すことになります。

それではいつまで経っても機器に頼り続けなくてはいけません。ランニングウォッチを家に忘れてしまったときなどは、不安を抱えたまま走ることになります。それってもったいなくないですか?

ランニングウォッチを見ても構いません。でもそれは「これくらいなら心拍数が160くらいからな」という答え合わせをするくらいの感覚で使ってください。練習からそれを繰り返していると、いずれ手元を確認しなくても、きちんと自分のペースで走れるようになります。

そして、「今日はこのペースが理想」と判断できるようになるというわけです。

これができるようになると、しっかりトレーニングをして、いい準備ができれば自ずとタイムを縮めることができます。逆にコンディションが悪い日に無理をして、ケガをしてしまうというリスクを下げられます。

「今日はダメな日だ」と早めに判断できれば、必要以上に体に負担をかけずに済みます。もちろん、レースを放棄するのではなく、悪いなりにも無理のないペースで最初から最後まで走り切りますので、失敗レースですらその後の糧になります。

闇雲に走って、失速を繰り返していたのではいつまで経っても、自分の思うように走れるようにはなりません。

フルマラソンをうまく走れないと感じている人は、この自分の感覚を磨くということを意識してみましょう。すぐに結果はでませんが、1年2年と続けていけば、必ず自分の思い通りの走りができるようになります。

トップアスリートのように1分1秒を削りたいのであれば、設定ペースを頑張って維持する走りというのもいいかもしれませんが、市民ランナーであればタイムよりも、自分の感覚で走るということを重視してみるのはいかがでしょう。

【シューズレビュー】ナイキ ズーム フライ フライニット

一般的なランニングシュースには着地点があります。シューズは「どこから着地するのか」ということを前提に設計を行いますので、前足部で着地する前提で設計したランニングシューズは、踵から着地するとシューズのポテンシャルを引き出せなくなります。

さらに、着地点の中でもスイートスポットがあり、そこで着地したときには、驚くような推進力を得ることができます。スイートスポットは設計上広くすることもできますが、その場合はクッション性や得られる反発力が小さくなります。

ナイキの大人気シューズ、ヴェイパーフライ4%は前足部にスイートスポットがあり、そこをうまく掴むことができれば、ソールに内蔵されたカーボンプレートによって大きな推進力を得られることはすでに多くのランナーが知っていることと思います。

同時に発売されたズームフライも同じ原理で推進力を生み出します。ただ、初代モデルはナイロンプレートにカーボンのコーティングを行ったものを使い、さらにはソール素材にはヴェイパーフライよりも安価なものを使っています。

新しく発売されたナイキ ズーム フライ フライニットも当然その思想を踏襲していると思って履いてみましたが、前作とまったく印象が違うシューズに仕上がっていました。前作と何が違うのか、実際に履いて走ってみたレビューをお伝えします。

最高級のフィット感

ナイキ ズーム フライ フライニットのアッパーはニット素材の「フライニット」を採用しています。編み込んで作られたこの素材は、伸縮性があるため靴下のように足に吸い付きます。このため、シューズの中で足とアッパーが擦れるということがありません。

とはいえ、ニット素材の欠点は伸縮性によって、足の動きへの追従がほんの少しだけズレることにあります。足を持ち上げるとき、足が先に上がってニットがやや伸びてからシューズ全体が上がってきます。

また、着地するときには、足がニットの伸縮分だけぶれてしまいます。このため、早い動きには適していないというのが一般的な考え方ですが、ナイキのフライニットは絶妙な伸縮性で、追従の遅れも感じませんし、着地時のブレもありません。

でも足を締め付けるわけでもなく、まるで一枚の皮膚のように自然にそこにあります。

実際にキプチョゲが世界最高記録を更新したのはフライニット素材のヴェイパーフライでした。キロ3分よりも速いペースで走っても、ブレないのですから私たち市民ランナーが履いたくらいでおかしな動きをするわけがありません。

ただし、ブレないようにするためには、正しいフィッティングを行う必要があります。締め付けすぎず、緩すぎず、皮膚の一部になるくらいの最適なフィッティング。これに関しては自分で試行錯誤するしかありません。

2つのスイートスポットを持つ万能に近いシューズ

初めてのランニングシューズを履くときには、まずフラットに着地します。ズームフライですので前足部着地するべきという知識はありますが、そういう情報は思い込みに過ぎず、シューズの本質を掴むのに邪魔になります。

まずはナチュラルな状態で着地して、次に重心を前足部に移したり、かかと側から着地したりして、最適な着地点を探します。ズームフライ フライニットでも、フラット着地でゆっくりと走り出しましたが、どうもおかしい感じがあります。

着地した瞬間に足裏が滑って内旋するような感覚です。あまり長く走り続けるとケガをしかねないものでしたが、その原因をはっきりさせるため、そのまま走り続けました。フラットでも重心をちょっとずらすと滑りはなくなりますが、反発力を得られません。

結局そのときは理由が分かりませんでした。

次に、フォアフットで着地してみました。これは予想通りの挙動があります。リズムカルにきれいな推進力を生み出すことができています。ただ、前作のモデルは少し野性味のある推進力でしたが、このシューズは比較的おマイルド感じがあります。

「洗練された」と表現するのが正しいかもしれません。

常に新しい技術を追い求めるナイキらしいアプローチです。現状維持では絶対に満足せずに、より良い方向を目指してしっかりとチューニングしてきたのが分かります。ただ、驚きはそれだけではありませんでした。

なんと、このシューズはペガサス35やペガサスターボと同じように、かかと部でも走ることができます。スピードを落として重心を後ろにしてジョギングペースで走っても、きちんと推進力が生まれます。

なんとナイキ ズーム フライ フライニットは前後に2つのスイートスポットを持つシューズでした。ということはスピード走にもリカバリー走、ロング走にも使うことができるということです。これ1足あれば、シューズの使い分けが必要なくなります。

もちろんシューズの消耗を考えると、練習内容ごとに履き分けるのがベストですが、シューズにかけられるお金が限られる人にしてみれば、1足で済むのはありがたいところですよね。

ミッドフッド着地では注意が必要

ナイキ ズーム フライ フライニットは2つのスイートスポットがあるので、フォアフットでも踵着地でも履きこなせるように進化しましたが、ひとつだけ大きな問題は生まれています。それはすでにご紹介した、フラット着地時の滑り問題です。

スイートスポットを2つ持たせたまではいいのですが、ミッドフットのように足裏全体から着地しようとすると、土踏まずのやや前方にあるソールが屈曲した部分から着地することになります。ここは着地点として設計されておらず、どうしても滑りが発生します。

「前」か「後」から着地することを前提に設計されているので、フラットな着地には対応できません。ただ、フラット気味でやや前重心にしたり、後重心にしたりすれば滑りは起こさないようにすることは可能です。推進力はまったく生まれませんが。

そして、足裏が滑るデッドポイントも非常に狭いので、ほとんどの人はその影響を受けないかもしれません。ただ、スピードが出ている状態で、何度もデッドスポットを踏みるづけると、膝や足首などを痛める可能性があります。

自分がミッドフット着地している自覚があり、ナイキ ズーム フライ フライニットを履いたら関節が痛くなったという人は、無理にそのまま走り続けずないようにして、重心を前か後ろに移してみてください。

市民ランナーならベストなチョイス

前作のモデルと違い、こちらはヴェイパーフライと同じようにカーボンプレートが使われています。走りがマイルドに感じたのは。おそらくこのためでしょう。カーボンプレートを使ったことで、ヴェイパーフライとの大きな違いはソール材だけになりました。

ただ、このソール材の存在は、決して小さなものではありません。キロ3分台の前半で走るランナーの足を守る必要があるわけですから、かなりしっかりとしたクッション性と反発力が必要になります。

逆に言えばそこまでスピードを出さないのであれば、ナイキ ズーム フライ フライニットで十分だということでもあります。キロ4分くらい、もしくは3分台の後半くらいのスピードなら、ヴェイパーフライ4%はオーバースペックです。

素人がいきなりF1カーを乗りこなすのができないように、見よう見まねでヴェイパーフライ4%を履いても、そのポテンシャルを活かしきることはできません。だったら入手性がよく、価格も抑えられた(それでもまだ高いですが)ナイキ ズーム フライ フライニットを選ばない理由はありません。

これを履いていれば間違いないシューズ。それがナイキ ズーム フライ フライニットへの評価です。ただ、ミッドフット着地をするとデッドポイントを踏んでしまう可能性もありますので、それだけは注意して、重心の位置を前か後ろを明確にしながら走ってみてください。


ナイキ ズーム フライ フライニット
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日本一早いマラソンレポート「台北マラソン2018」

RUNNING STREET 365は今年も台北マラソンにやってきました。昨年はまさかの抽選落ちで応援側にまわりましたが、今年はちゃんと当選したので2年ぶりに台北マラソンを走ってのレポートです。

台北マラソンの種目はハーフマラソンとフルマラソンの2種目で、人気が高いのはハーフマラソン。フルマラソンの参加者は7千人、ハーフマラソンの参加者は2万人ですので、いかにハーフマラソンの人気が高いかが分かります。

このようにハーフマラソンのほうに人気が集まるのは、海外レースでは珍しいことではありません。フルマラソンというのはどう走っても体への負担が大きくなるので、健康的とは言えません。

走った翌日もいつもと同じようにジョギングを楽しみたいなら、ハーフマラソンくらいの距離を走るのが理想です。日本人はやるからにはフルマラソンという人が多く、ハーフマラソンをほとんど走っていない人もいるかと思います。

いずれにしても台北マラソンはハーフマラソンとフルマラソンの2種目で、フルマラソンのほうが30分早い6時30分にスタートします。コースの途中で7時にスタートしたハーフマラソンと合流して走ります。

早朝スタートですが、きちんとその時間に合わせて電車が動いています。ですので、スタート地点近くに宿泊しなくてもいいというのが助かります。

今年もスタート時間には雨が降っていましたが、台北はそもそも年間を通して雨の日が多く、台湾の12月は乾季にあたりますが、それとは関係なくよく雨が降ります。このため、台北マラソンは雨の準備をしておく必要があります。

とはいえ、基本は20℃近くありますので、最初から最後まで走り切れるランナーなら寒さにやられるということはありません。むしろ、涼しく感じて前半に飛ばしすぎて後半失速。雨の冷たさに負けるというのが典型的な失敗レースのパターンです。

しかもフルマラソンは風が吹く河川敷を走りますので、走れなくなるとあっという間に体温を奪われてしまい、体が冷えて走れなくなってしまいます。

タイムは出せないのに寒さで負けてしまうかもしれないという悪条件。台北マラソンのような海外マラソンを走ると感じるのは、日本がいかに気候的に恵まれているのかということです。ただ、大事なのはどのレースに行ってもベストを尽くすこと。

台北マラソンはタイムを狙うのには難しい大会です。台北だけでなく、南国のレースで結果を出そうと思うと、かなりの追い込んだ練習を夏場からつづけていないと、納得できるタイムを出すことはできません。

とはいえ、日本からやってくるランナーさんの多くが、観光メインのファンランですので、タイムなんて気にしていないかと思います。そして、RUNNETからの申込みが可能になり、昨年から日本人ランナーの数がかなり増えています。

ランナーの10〜20%は日本人じゃないかと思うくらい、日本語があちこちから聞こえてきました。もともと日本人に人気の大会でしたが、ここ数年でホームページなども整理され、参加しやすい環境が整いつつありました。

そこに台湾旅行ブームがやってきたのもあって、海外マラソンは不安という人でもお手軽に参加できる大会として注目度がさらに高まりつつあります。実際に初海外マラソンという意味ではホノルルマラソンに次ぐハードルの低い大会でもあります。

大会ホームページに日本語サイトがあることからも、いかに日本人を重視しているのかが分かります。

台湾の街そのものも、日本人ウェルカムな状態にあります。本屋の語学コーナーをを覗けば英語と同じくらい日本語の参考書が並んでいます。マラソンを走っていると、何度も「頑張って」と日本語で声をかけてもらえます。

ちなみに台湾ランナーの多くが日本の大会に憧れ、毎年のように日本のマラソン大会を走っています。台湾ランナーは台湾国旗を模したウェアや、TAIWANと書かれたウェアを着ていますので、見かけたらぜひ「加油(ジャーヨウ)」と声をかけてあげましょう。

コースは基本的にフラットです。高架とトンネルでアップダウンがありますが、それほど厳しいものではありません。後半に出てくるので、多くのランナーは歩いていますが。

高低差という意味では走りやすいのですが、気温が高いため心拍数が上がりやすくスピードを出すことはできません。さらに、ハーフマラソンと合流してから分かれるの数キロはかなり道が渋滞して追い抜きができなくなります。

無理に追い抜きをしたランナーにはもれなく後半のアップダウンで苦しくなる魔法がかけられるコース設定。とにかく我慢が大切です。

沿道の声援は日本の応援よりもかなり規模が小さく、小さな応援団が何度も先回りをして応援をしてくれますが、基本的には無音です。東京マラソンのような盛り上がりを期待する人には向いていません。

エイドは水とスポーツドリンクが基本で、2回に1回は給食として、バナナ、ウエハース、クラッカーなどが出されますが、例えばパイナップルケーキのような台湾ならではのフードもありません。

トイレもスタート地点には十分に用意されていますが、コース上には多くあるとは言えません。毎年「立ちション」エリアになる箇所があり、いずれ台北マラソンでも問題になるかもしれません。

ただ、河川敷にはいくつものトイレがありますので、少し待つことになるかもしれませんが、大きなロスになることはありません。

日本も真似たらいいのになというシステムのひとつが、すべての大会で共通の荷物預け袋です。これをおこなえば無駄な袋のゴミがなくなります。もっとも今回は雨でしたので、バックをくるむゴミ袋を用意されていたので、意味があったかどうかは不明ですが。

あと、完走証が電子データになっているというのと、最近はマイカップも普及しつつあります。マイカップはエイドの一番前にセルフ給水ができる場所があり、自分のカップに水やスポーツドリンクを入れることができます。まだ定着には時間がかかりそうですが、台北マラソンそのものがエコに向かっています。

基本的には走っていてストレスに感じることは、中盤の渋滞以外にはありません。走りやすいコース設定で、そして中盤以降はかなり退屈です。これを嫌ってフルマラソンではなくハーフマラソンを選ぶ人がいますが、賢明な判断かと思います。

ハーフマラソンなら、お昼前にはホテルに戻ってシャワーを浴び、そのまま食事に行ける時間です。そこから観光を楽しむことだってできます。1度くらいならフルマラソンを走っておいてもいいかもしれませんが、何度も走るのは、よほど走るのが好きな人くらいかと思います。

ただ、フルマラソンの後半には台湾ビールをふるまう施設エイドがあります。それも公設エイド並みの規模でランナーを酔わせにかかってきます。昨年までは折り返して2回飲めたのですが、今年はコース変更があり1回だけ。

そういうコース上の楽しみがあるのが、台北マラソンの魅力のひとつです。さらには日本人だと分かるように日の丸をウェアに付けておけば、たくさんの台湾人ランナーから声をかけてもらえます。

そんな非日常を感じられるのが台北マラソンです。もちろん食べ物は美味しくて、台湾の人たちはとても親切です。海外マラソンをまだ走ったことのない人にもとてもおすすめです。

LCCも多く飛んでいますしゲストハウスもあるので、国内マラソンよりも費用が安いという魅力もありますので、気になるというランナーさんはぜひ来年の台北マラソンの参加も検討してみてはいかがでしょう。

東京マラソンの参加費がアップしたことについて考える

東京マラソンの参加費が、これまでの10,000円(税抜)から15,000円(税抜)に値上がりしました。大幅な値上げで戸惑っている人もいるかもしれません。15,000円を超える参加費の大会となると、かなり数が限られ、ウルトラマラソンに近い金額になります。

「高いな」というのが率直な気持ちかもしれませんが、これによって興味本位で申し込みする人が減れば、倍率が下がって当選しやすくなるという考え方もできます。間違いなく倍率は下がりますし、そういう面ではこれまで走ったことのない人にはチャンスです。

ただ、この金額が妥当かどうかというのは悩ましいところですよね。関東圏のランナーであれば日帰り参加ができますので、遠征費がかからないというメリットがあります。トータルの出費で考えればまだ安いとも考えられますが、東京マラソンは全国から参加者が集まる大会です。

世の中には参加費が5,000円程度のフルマラソンもあります。もちろん、それらの大会と東京マラソンとでは大会の規模が違いますので、比較すること自体にそれほど意味があるわけではありません。

東京マラソンほどのホスピタリティがあり、参加することに意義のある大会の価値として新しい金額が妥当かどうかというのが重要です。

今回の参加費アップの理由としてはセキュリティ費用ということになっていますが、これに関しては「建前」と考えるべきでしょう。実際に数年前からかなりセキュリティが強化されています。入り口の手荷物検査や本人確認は厳重すぎるほどです。

ただ、それらのセキュリティは東京五輪に向けた予行演習的な意味もあります。2020年を過ぎれた、セキュリティはもう少し緩くなることも考えられます。

「そんなことを言って、シカゴマラソンの悲劇を忘れたのか?」と言う人もいますが、フルマラソンの大会において、テロを100%防ぐことはできません。厳重なセキュリティでスタート直後の爆破などは回避できるでしょう。

では、スタートから数百メートル進んだ新宿駅近くで爆破があったらどうでしょう?人が多く集まる銀座ならどうでしょう?いくらスタート地点やゴール地点のセキュリティを上げても、テロを防ぐことにはなりません。

ここではテロを防げるかどうかを議論する場ではないので、これ以上は書きません。ただ、セキュリティをどれだけ強化しても万全ではなく、それを参加費アップの理由として納得できるかというと難しいところです。

実際のところは東京マラソンの開催によって、東京都の財政を少なからず圧迫しているのと、スポンサーが以前ほどはお金を出せなくなっているというのが実情ではないでしょうか。あれだけの規模の大会を3億円(3万人×1万円)で開催するのは不可能です。

じゃあどこからお金を出すのかと言うと、東京都の財政かスポンサーということになります。東京都は大きな税収がありますが、たった3万人のランナーのために何億円も使えるほど余裕があるわけではありません。

東京五輪のための費用は膨れ上がっていますし、税収そのものは決して上向きというわけでもありません。しかもその3万人のすべてが東京都民というわけではありません。財政が厳しい中で、一部の人のためだけに税金を使うのには批判の声もあるはずです。

そして、頼みのスポンサーはランニングブームの終焉とともに、売上が以前ほどの伸びがなくなっています。しかも東京マラソンのメインスポンサーであるアシックスは、ここ数年のナイキの台頭によりシェアが徐々に減っているはずです。

東京マラソンは大きな宣伝になりますが、それに見合うだけのリターンがあるかと言うと、そうではないでしょう。それは他のスポンサーメーカーも同じです。どこも今まで通りお金を出し続けることはできず、未来はさらに闇の中にあります。

こういう状況では、ランナー側にも費用負担を要求するのは仕方のないことかもしれません。ここで5,000円もアップさせたのは大胆な決断だとは思いますが、足りなくなるごとにこまめに上げるよりはいいのかもしれません。こうやって話題にもなるわけですから。

何よりも、東京マラソンの1万円というのは、マラソン人口を増やすための戦略的な金額設定でもあります。決して安い金額ではありませんが、あれだけの規模のイベントに1万円で参加できるなら、「抽選で当たったら走ろうかな」とエントリーをしてくれます。

そして、普段走っていない人が当選して、そこからマラソン練習を始める。うまく走れた人もそうでない人も、そこで走るのをやめるのではなく「次はもっといい結果を出そう」とランニングを継続してくれるわけです。

マラソンブームは東京マラソンの存在なしには語ることはできず、その東京マラソンは参加費が1万円だったからエントリーした人がいたわけです。値上げに踏み切ったのは、東京マラソンがその役割を果たし終えたことを意味します。

もう新規のランナーを開拓するのではなく、成熟した文化として根付かせるフェーズに移行しているのです。そのためには受益者負担という考え方を定着させることが、これからのランニング業界の発展につながると考えているのでしょう。

ただ、ランナーとしてはすぐには受け入れることができないかもしれません。しかもマラソン大会は中止になった場合には1円も返金されません。これまでは東京マラソンが1回も中止になったことはありませんが、いずれ大雪での中止も考えられます。

そうなったときに、10,000円戻ってこないのと15,000円(税込みならそれ以上)戻ってこないのとではインパクトが違います。いくら規約に書かれているからといって、支払った金額に見合うサービスを受けられないのであれば、納得出来ないという人も出てくるはずです。

実際に、ここ数年は大会の中止が相次ぎ、多くの大会でその対応の悪さから炎上しています。危機管理のしっかりしている東京マラソンですので、中止のときのマニュアルもあるのでしょうが、ランナー側としては
戻ってこないかもしれない15,000円を支払うという感覚も持っておくべきです。

それは東京マラソンに限らず、どの大会にも言えることですが。

大会の参加費が上がったことで、「もう出ない」という人もいれば、「まったく問題ない」という人もいるはずです。どう行動するか各自が決めることですが、15,000円を払って、必ず走れるわけではない(ケガも含め)ということはきちんと頭に入れておきたいところです。

駅伝シーズンに向けた「NIKE EKIDEN PACK」 12月20日より発売開始!

トップランナーの多くが練習やレースの用途に合わせてランニングシューズを使い分けていることは、多くの人が聞いたことがあるかと思います。走るスピードごとの着地方法に合わせたシューズを選んでいます。

例えば、スピード練習をする場合は重心が前側になるため、フォアフット着地になりますが、リカバリーランのようにゆっくり走るときには、着地はかかと側になります。そして、それぞれの着地に合わせて設計されたランニングシューズを履くわけです。

これは、私たち市民ランナーでも真似したいことなのですが、市民ランナーの多くがシューズのアドバイスをしてくれる人がいませんよね。学生ランナーでも、必ずしも周りにシューズに詳しい人がいるわけではありません。

どんなシューズを組み合わせればいいのか分からないというランナー向けに、ナイキが12月20日にEKIDEN PACKを発売します。このパックにラインナップされているのは下記の5足です。

●ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット
●ナイキ ズームフライ フライニット
●ナイキ エア ズーム ペガサス 35
●ナイキ エア ズーム スピード ライバル 6
●ナイキ ズームフライ SP

ナイキ ズームフライ SPはズームフライの特別仕様ということになっていますので、ナイキ ズームフライ フライニットのアッパー違いという仕上がりになってくるかもしれません。

この組み合わせの中でレースシューズやスピード練習用として適しているのは、ヴェイパーフライ 4% とズームフライです。駅伝は長くても20km台だと考えると、軽さがとても重要になってきますのでフライニットの2足はかなり期待できます。

リカバリーランにはペガサス35、ジョギングからスピード練習までマルチな1足がほしいという人にはスピード ライバル 6が適しています。

スピード ライバル 6は日本でもかなり売れている1足ですので、EKIDEN PACKの1足としてラインナップされたのでしょう。価格もこれだけが1万円以下という設定になっていて、手軽にナイキのDNAを感じる1足です。

ナイキは好きだけど、やっぱり厚底は合わないというランナーさんには、薄底のスピード ライバル 6は最適解になるはずです。足首が柔らかいという自覚があるランナーさんなら、厚底シリーズよりもこちらのほうがケガのリスクも下がることが期待できます。

「EKIDEN PACK」は、日本のカラーをイメージしつつ現代的なアレンジを加え、白地に蛍光の赤スウッシュのロゴを基調にしています。さらに日本伝統の藍染からのインスピレーションを受け、藍色(インディゴカラー)がアクセントに使われています。

インソールには駅伝ランナーが駆け上がる山をモチーフにしたデザインが施されています。シューズのミッドソールには、銀の箔を斑点のように散らした日本に古くからある和紙をインスピレーションに、シルバーの斑点がデザインされています。

まさに、日本の駅伝を駆け抜けるために誕生したデザインのランニングシューズです。もちろん、駅伝以外で履いても問題ありません。白を基調としたシンプルな色使いのランニングシューズは、走りに美しさを付け加えてくれます。

いずれのモデルもかなり早期に売り切れてしまうことが予想されますので、興味がある人は、12月20日の発売日の早い時間に店頭でお求めください。近くにショップがないという人は、事前に同じモデルを試し履きしてサイズを決めておき、オンラインショップで購入してください。

ナイキオンライン:https://store.nike.com/jp/ja_jp/

ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット ● 28,080円(税込)
ナイキ ズームフライ フライニット ● 17,280円(税込)
ナイキ エア ズーム ペガサス 35 ● 12,960円(税込)
ナイキ エア ズーム スピード ライバル 6 ● 9,180円(税込)

ナイキ ズームフライ SPは税込19,440円で発売予定です。

周囲の音もしっかり聞こえるワイヤレスイヤホン「UA SPORT WIRELESS FLASH」

音楽を楽しみたいアスリートを中心に注目されているJBLとアンダーアーマーのコラボレーションしたワイヤレスイヤホン「UA SPORT WIRELESS」シリーズ。2018年12月に発売となるのはシリーズ初となる完全ワイヤレスの「UA SPORT WIRELESS FLASH」です。

ランナーさんの中にはスマホとイヤホンを使って、音楽を楽しみながら気持ちよく走っている方もいますよね。走りにリズムが出ますし、気持ちも上がりやすいので、音楽を聴きながら走るというのはランニングにプラスになることもあります。

一方で、歩道のない道などでは音楽を聞きながら走っているランナーが、車の接近に気づかずに車道側に膨らんでしまうなどの問題も発生しています。後ろからやってくるランナーに気づかずに道を塞いでいる人もいますよね。

RUNNING STREET 365では、音楽を聴きながら走ることはポジティブに考えていますが、このようなリスクを排除するために、基本的には周囲の音をしっかりと聞き取れるイヤホンだけをご紹介しています(以前はそうでないものも紹介していましたが)。

今回発売されれる「UA SPORT WIRELESS FLASH」も、もちろん走りながら、周囲の音を聞き取ることができるアンビエントアウェア機能がついています。それとは別に、トークスルー機能によってワンタッチで音量を下げられ、周りの人との会話を楽しむこともできます。

もちろん、本格的に会話をしたい場合には、片耳分を取り外してポケットに入れておけばいいんです。でも耳にフィットした状態から外すと、うまく同じ状態にならずに気持ち悪いということがありますよね。

そういう一時的な会話をするときには、トークスルー機能がかなり便利です。

アスリートのために作られたワイヤレスイヤホンですので、もちろん防水機能もあり、IPX7ですので雨の日のランニングでも、夏に大量に汗をかいても壊れることはありません。

少し残念なのは連続再生時間が5時間ということ。フルマラソンで5時間以上かかるという人は、残りの1時間は音楽なしで走ることになります。「電池が切れる前にゴールする」を目標にトレーニングを積むというのもいいかもしれませんが。

ただ、イヤホンケースが充電器兼バッテリーになりますので、最大20時間分の充電が可能です。

音質に関してはJBLの製品ですので、もちろん高音質で迫力のある音を楽しむことができます。音はそれぞれ好みがあると思いますので、家電量販店などで視聴してからの購入がおすすめですが、発売日の2018年12月7日以降に視聴しに行ってみましょう。

すでに「UA SPORT WIRELESS」シリーズを持っていて、音はなんとなく分かっているという人はAmazonなどのネットショップでの購入してください。Amazonではすでに予約受付中で、ポイントがつかない分だけ家電量販店よりも安く購入できます。

ちょっといいお値段しますが、マラソンを頑張った自分へのクリスマスプレゼントということで、UA SPORT WIRELESS FLASHいかがでしょう。

UA SPORT WIRELESS FLASH商品概要

製品名UA SPORT WIRELESS FLASH
タイプ左右独立型Bluetooth
完全ワイヤレスインイヤーイヤホン
カラーブラック
Bluetoothバージョン4.2
※伝送範囲:Class2(通信距離10m、障害がない場合)
対応プロファイルHFP v1.6、A2DP v1.3、AVRCP v1.5
対応コーデックSBC,AAC
ユニット5.8mm径ドライバー
周波数特性20Hz - 20kHz
音圧レベル95dB/mW
インピーダンス14Ω
重量イヤホン片耳:約8g(イヤーチップ、スタビライザー装着時)
ケース:約98g
電池リチウムイオン電池(充電式)
充電時間充電: 約2時間
音楽再生:最大約5時間
※充電ケースとの接続で最大約25時間使用可能
付属品充電用ケーブル
イヤチップ3サイズ(S、M、L)
スタビライザー(S、M、L)※Mサイズ装着済み
充電対応イヤホンケース
「Map My Run」プレミアムメンバーシップ1年間無料クーポン
発売日2018年12月7日(金) 
価格オープン価格
※公式通販サイト販売価17,880円(税抜)