誰よりも前を走りたいランナーのトレランシューズ『モントレイルF.K.T.』

2020年3月5日

ロードを走るランナーにとって「コロンビア（Columbia）」はアウトドアブランドなのかもしれませんが、トレランを走るランナーにとっての「コロンビア（Columbia）」は王道であり、そして最先端のトレランシューズを提供してくれるメーカーのひとつです。

正確には「コロンビアモントレイル（Columbia Montrail）」ですね。コロンビアを親会社に持つトータルトレイルランニングブランドです。そんなコロンビアモントレイルが2020年フラグシップモデルである「モントレイルF.K.T.（Columbia Montrail F.K.T.™）」の発売を開始しました。

そこで、ここではモントレイルF.K.T.がどのようなトレランシューズなのかについて、詳しくご紹介していきます。

最新テクノロジーを搭載したオールラウンドタイプ

トレランシューズは路面や距離に合わせて履き分けるのが一般的ですが、なんでもこなしてしまうオールラウンドタイプのトレランシューズもあります。モントレイルF.K.T.もそのひとつで、どんな路面でも問題なく走ることができ、長い距離を走ってもストレスを感じることがありません。

その秘密は2つのテクノロジーにあります。

まず、注目すべき点はアッパーにあります。トレランシューズは強度を高めるために通気性が損なわれることがよくありますが、モントレイルF.K.T.はシームレステキスタイルを搭載し、快適な通気性を追求しています。このため、長時間のレースでも足がストレスを感じません。

さらに、ラバーでコーティングしたサイドサポートはハーネス構造になっており、フィッティングによって足へのフィット感を高められるようになっています。シューズと足の間の遊びが少なくなるので、擦れによるストレスも軽減しています。さらに追従性がアップするので、思ったように操作できるというメリットもあります。

もうひとつの特長は4層構造のソールにあります。一見すると普通のソールですが、硬度の違う素材を組み合わせることで高いクッション性を実現しています。これによりブレない安定した走行を実現しながらも、トレイルからの衝撃を確実に吸収し、高い走破性を提供してくれます。

例えばトレイルで石を踏んだときに、これまでのトレランシューズでは衝撃が1箇所に集中したり、バランスを崩したりしがちでしたが、モントレイルF.K.T.は衝撃を分散するので、石があったことすらも気づかずに走り続けられます。

このように、モントレイルの最新技術を組み合わせて作られたシューズで、とにかく誰よりも先にゴールを目指したいトレイルランナーにおすすめの1足に仕上がっています。

重さを許容できるなら「買い」の1足

ほぼ完璧なトレランシューズのモントレイルF.K.T.ですが、1つだけ弱点があるとすれば「重さ」です。片足305gですので、トレランシューズの中ではそれほど重たい部類には入りませんが、そうは言っても軽量のロードシューズの1.5〜3倍近い重さになります。

重たくなっている理由は、アウトソールをフルレングスラバーにしていることにあります。これはグリップ力を高めることを目的にしていますが、重量のあるゴムで全面を覆ったことで重たくなっています。グリップ力と重量を天秤にかけた結果、グリップ力を重視したというわけです。

アッパーもラバーコーティングをしていますが、これも重さに影響を与えています。ただ、こちらはフィット感を高めていますので、こちらも重さよりもフィット感を生み出すことを重視した結果です。とはいえこれだけラバーを使って305gですので、むしろそのことのほうが驚きです。

とはいえ、軽くないのは事実です。コロンビアモントレイルも当然そのことは理解しているため、モントレイルF.K.T.ライトもラインナップしています。こちらはモントレイル史上最軽量のトレランシューズで、片足なんと234gしかありません。速さを追求するならモントレイルF.K.T.ライトも選択肢のひとつに考えておきましょう。

重さはよりも安定感や耐久性を重視するならモントレイルF.K.T.、速さや足さばきのしやすさを重視するならモントレイルF.K.T.ライトを選びましょう。