世界最高のランニングシューズ職人でもある三村仁司氏が、ニューバランスとグローバル・パートナーシップ契約を締結したと聞いたとき、多くのランナーが期待したかと思います。まったく新しいランニングシューズが誕生することを。
これまでアシックスやアディダスと契約をしてきた三村さん。ただ、いずれも自分のやり方や理想の方向性が、メーカーの方向性と一致しなくなったことで、契約が終わってしまいました。
自分の作りたいシューズを作れる環境がある。三村さんがニューバランスと契約した理由はそこにあります。ただ、それは高い技術やノウハウがあるということではなく、まだ何もないから新しいものを作れる余白がたくさんあるという意味でした。
このため、三村さんのミムラボ(M.Lab)とニューバランスが一緒になってシューズづくりを始めて、製品としてラインナップされるまでに1年もの時間がかかりました。噂レベルでは、いろいろ聞いていたランナーさんも多かったかと思います。
その待望のまったく新しいランニングシューズ「NB HANZO V2」が12月14日に発売されることが決定しました。
V2となっていますが、もちろんこれまでのNB HANZOとは違います。シューズの命でありDNAとも言える木型(ラスト)から見直されていますので、初代NB HANZOとV2では似て非なるものになっています。
その木型は、ニューバランスが3Dスキャンを用いて計測したデータを元に作りあげたラストと、今までにM.Labが過去数十年かけて何万人というランナーの足型を計測したデータを元に作られています。
細かい説明を挙げるとキリがありませんので、「NB HANZO V2」がどんなランニングシューズなのか、ポイントを抑えて説明します。
NB HANZO S V2とNB HANZO R V2の2ラインナップ
NB HANZO V2は速く走るためのシューズですが、その目標に合わせて2つのラインナップが用意されています。
NB HANZO S V2
サブ2.5を狙うエリートランナー
NB HANZO R V2
自己ベスト更新を狙うシリアスランナー
ニューバランスの一押しはもちろんNB HANZO S V2ですが、すべてのランナーに向けて作られたわけではありません。ターゲットは、サブ2.5を狙うエリートランナーで、競い合いに勝つための1足という位置づけです。
いずれのモデルも軽さと反発性を極めたワンピース構造のREVLITE(レブライト)ミッドソールを採用したことで、ソール全体のバランスが良くなり、接地感が改善されています。
通気性と伸縮性にこだわり開発したメッシュにより、シューズ内を快適に保つだけでなく、高速走行時にはブレないサポート性を発揮してくれます。トップランナーの場合は、ちょっとしたブレが走りに影響を与えます。
逆に言えば、ちょっとしたブレなんて気にならないというランナーには適していません。足にセンサーが付いているかのように、一歩ずつ正確に走ることを望んでいる特別な感覚を持ったランナー向けのシューズです。
しっかりと足を鍛えておかないと、このシューズのポテンシャルを活かして走ることができませんし、宝の持ち腐れになってしまう可能性もあります。人生の中心にランニングがあり、1秒でも速く走りたいランナーのための1足です。
シンデレラのガラスの靴を誰もが履けるわけではないのと同じように、履くランナーを選ぶシューズです。ふさわしい人でなければ、履きこなすことができませんが、きちんと鍛えたランナーが履けば、最高の結果を得られます。
向上心があるならタイムに関係なく履いてもらいたい
ニューバランスはNB HANZO V2をサブ2.5や自己ベスト更新を目指すランナーのためのシューズとしていますが、RUNNING STREET 365としては、初心者であっても向上心があるランナーならぜひ履いてもらいたい1足として注目しています。
まず、なんといっても日本人の足型に合わせて作られていますので、他社のランニングシューズよりもしっかりと足を包み込んでくれます。
これは足をケガしないためにとても重要なポイントで、自分の足に合わないシューズを履いてトラブルを抱えるランナーは、想像以上にたくさんいます。のんびりファンランならケガのリスクは減りますが、本気なら自分に合っていないシューズは避けなくてはいけません。
そこに設定タイムの違いは関係ありません。
タイムというのは半分以上が才能の部分です。だから、誰もがサブ2.5やサブ3を狙うなんてことはできません。大事なのは自分のベストを尽くせているかということで、限界まで追い込むランナーなら、タイムに関係なくフィット感が高いシューズを選ぶべきです。
「でも薄底シューズは足に負担が」と思うかもしれませんが、シューズで足を守っていては、いつまで経っても成長はありません。一歩先を目指すなら、薄底シューズでも、最後まで走りきれるカラダづくりを優先させる必要があります。
そういう意味で、向上心があるなら走力に関係なく、NB HANZO V2を選ぶというのも賢い選択肢のひとつとして、RUNNING STREET 365ではおすすめします。
ただ、限界まで自分を追い込むのでなければ、すべての無駄を削ぎ落としたNB HANZO S V2よりも、ホールド感が高くて足を守ってくれるNB HANZO R V2を選びましょう。
ポテンシャルは未知数だが買いの1足
実際にNB HANZO S V2やNB HANZO R V2を履いて走ったわけではありませんので、ここではシューズの簡単な特徴しかご紹介できません。SとRの違いに関しても現時点では分かりません。
このため実際のポテンシャルがどれだけ高いかは未知数です。想像以上に走れるシューズに仕上がっているとは思いますが、こればっかりは履いて走らないと分かりません。
とはいえ、ミムラボの実績を考えれば、バランスの悪いシューズということにはならないはずです。さらには、最近のランニングシューズ価格の高騰を考えると、NB HANZO S V2で税抜15,000円というのは、かなり魅力的な価格です。
ボーナスをこの1足に使ってもきっと満足できるはずです。
すでに先行予約は始まっていて、先行予約特典として、NB HANZOオリジナルネックウォーマーがプレゼントされます。もし興味があるというランナーさんは、ぜひ先行予約で発売日当日に手に入れるために、予約しておきましょう。
※インターネットでの先行予約は、すでに規定数に達したため終了しています。
NB HANZO V2公式サイト
https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEnb-hanzo
NB HANZO V2商品概要
NB HANZO V2はエリートランナー向けにNB HANZO S、シリアスランナー向けにNB HANZO Rというラインナップになっています。ここではNB HANZO Sモデルをメンズとウィメンズに分けてご紹介します。
NB HANZO S M(メンズ)
NB HANZO S M(メンズ) | |
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サイズ | D /23.5-29.0cm 2E/23.5-29.0cm |
カラー | E2(エメラルド/ブラック) G2(グレー/ブラック) B2(ブルー/オレンジ) |
価格 | 15,000円(税抜) |
NB HANZO S W(ウィメンズ)
NB HANZO S M(メンズ) | |
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サイズ | B/22.0-25.5cm D/22.5-25.5cm |
カラー | V2(バイオレット/ブラック) E2(エメラルド/ブラック) |
価格 | 15,000円(税抜) |
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