常識にとらわれないランニングシューズづくりで注目されているHOKA ONE ONE。ランナーが望むものを先回りして開発し、新しいトレンドを築き上げてきたHOKA ONE ONEですが、これまで培ってきたノウハウの総決算とも言えるランニングシューズを発表しました。
「CARBON X」
名前からも分かりますように、カーボンファイバープレートを採用したランニングシューズです。以前もそんなランニングシューズを作ってなかった?と思うかもしれませんが、CARBON Xはそこで得られたデータもフィードバックして開発されています。
フィードバックに使われたのはCARBON Xだけではありません。これまで数多くのランニングシューズで世界を驚かせてきましたが、それらのシューズづくりで得た知見を総合的に判断し、いま作ることができる最高傑作が誕生しました。
カーボンファイバープレートは推進力を生み出しつつも、嫌味な力にならないように形状やレイアウトを調整されています。これにより、スムーズな足の運びを邪魔することなく、ランナーをゴールへと近づけてくれます。
それに加えて、独自のメタロッカー構造によって、車輪のように接地できるような形状になっています。メタロッカー構造により、うまく体重移動できるようになるため、レース後半での失速を防ぎやすくなります。
と、ここまでべた褒めで書いてきましたが、どのレベルまで走れるランニングシューズなのかは未知数です。
実績としては、5月4日に開催された「PROJECT CARBON X」で、ホカ オネオネの契約アスリートである、ジム・ウォームズレー選手がこのシューズを着用し、50マイル ランニングの世界記録を樹立したというものがあります。
このため、走れるランニングシューズなのは分かりますが、カーボンファイバープレートだけでも想像するのが難しいのに、さらにそこにメタロッカー構造が加わった結果、なぜ速く走れるのかまではうまくイメージができません。
このあたりは、CARBON Xを履く機会があればレポートいたしますが、現時点ではHOKA ONE ONEを信じて買うしかありません。
ただひとつ気になるのが「距離や速度に関係なく、あらゆるレベルのアスリートをサポートする機能を兼ね備えています」とリリースにある点です。これまで様々なランニングシューズを履いてきましたが、実際にそのようなシューズは1足もありませんでした。
他社でもよくある一文なのですが、トップレベルの選手であっても全力で走るときとジョグではシューズを使い分けます。トップ選手が世界記録を狙うシューズが初心者もサポートできるのか。それに関しては「否」だと思います。
これはマーケティングのための魔法の言葉であり、実際には適したランナーとそうでないランナーがいるはずです。
ただし「HOKA ONE ONEならやってくれるのでは」という期待がないわけではありません。横幅がしっかりとあるので、少なくともオーバートレーニング以外でケガをする可能性も低く、初心者にも勧めたくなるソール形状をしています。
デザインもシンプルで、多くのランナーに受け入れてもらえるはずです。
だからこそ、このランニングシューズを選ぶときには気をつけてもらいたいところです。本当に自分の走り方に合っているシューズなのか。自分のポテンシャルを引き出してくれる1足なのかを感じ取るようにしましょう。
「これで間違いない」そう思ったら即買いです。
きっとCARBON Xはこれまでにないタイムで、あなたをゴールまで導いてくれるはずです。もちろん、それに見合うだけのトレーニングも必要ですが、積み重ねた練習をきちんと結果にしてくれる1足です。
2019−2020シーズンで、トレンドとなる可能性があるランニングシューズです。HOKA ONE ONEのランニングシューズが好きだというランナーさんはチェックしておきましょう。
HOKA ONE ONE公式サイトでは昨日から先行発売が始まり、メンズモデルはすでに完売している状態にあります。6月1日から一般店舗でも発売が始まりますので、焦らず発売日を待ち、お店でフィット感を試した上でご購入ください。
HOKA ONE ONE CARBON X商品概要
価格 | 24,000円(税抜) |
取扱店一覧 |
Men’s
サイズ | 25.0-30.0cm・240g/27cm |
ソールスペック | オフセット5mm/ヒール32mm/フォアフット27mm |
カラー | White/Dresden Blue |
Women’s
サイズ | 22.0-25.0cm・206g/24cm |
ソールスペック | オフセット5mm/ヒール30mm/フォアフット25mm |
カラー | White/Dresden Blue |