GARMINやPolarなどのGPS付ランニングウォッチが欲しいけど、ランニングは趣味だし、3万〜5万円くらいの支出になると思うと、簡単には手を出せませんよね。できれば1万円程度で……と思っているランナーも多いかと思います。
そんな人に朗報です。HUAWEIから発売される『HUAWEI Band 4 Pro』は、なんと税込みでも1万円以下で、GPSランニングウォッチとして使えるすぐれもの。ただ、ベースが活動量計なのでデメリットもあります。
そこで、ここでは『HUAWEI Band 4 Pro』がどのようなアイテムで、どんな人に向いているのかについて解説します。
『HUAWEI Band 4 Pro』はどんなアイテム?
● GPSを内蔵した活動量計
● スマホを持たずに走りにいける
● 睡眠管理ができる
● ランニング中のペースや心拍数がわかる
HUAWEI Band 4 Proにできること
HUAWEI Band 4 Proの分類は活動量計ということになっています。毎日の歩数を計測したり、心拍数を測定してログとして残すことができ、健康管理をすることがメインとなっているアイテムです。でも「Pro」の名前が付いているこのシリーズにはGPSが内蔵されています。
そのことによって、通常の活動量計よりも多くのことができるようになっています。まずは、HUAWEI Band 4 Proで何ができるのかを見ていきましょう。
- GPS内蔵でリアルタイムトレーニング
- 11種類のワークアウトを自分に合わせてサポート
- 心拍数をスマートにモニタリング
- 睡眠モニタリングで睡眠を分析
- スマートなアシスタント機能
- スムーズに起きられるアラーム機能
他にもいくつかの機能がありますが、メインとなっているのはこの6点です。それぞれの特長について、詳しく解説していきます。
GPS内蔵でリアルタイムトレーニング
GPSを内蔵したことによって、単体でランニングのログを残せるようになっています。もちろん心拍数の計測もでき、画面にランニングペースを表示することができます。このため、走るのにじゃまになるスマホを持って行く必要がありません。
最近はスマホがかなり大きくなって、ポケットに入れて走るのも難しいですよね。だからといって手で持つと落としてしまいそう。だったら、HUAWEI Band 4 Proにしてしまえば、そんな心配もなくなります。
11種類のワークアウトを自分に合わせてサポート
HUAWEI Band 4 Proが対応しているのは、ランニングだけではありません。
- 屋外/屋内ランニング
- 屋外/屋内ウォーキング
- 屋外/屋内サイクリング
- エリプティカル
- ローイング
- 自由訓練
- オープンウォーター
- プール
エリプティカルやローイングは聞いたことがないかもしれませんが、ジムにあるトレーニングマシンの1種になります。「自由訓練」というのがとても大雑把な括りになりますが、このように11種類ものトレーニングに対応していますので、クロストレーニングをする人に最適です。
心拍数をスマートにモニタリング
活動量計ですので、もちろん心拍数の表示ができます。この手の心拍計測はあまり信頼性がないものがほとんどですが、プロ仕様にカスタマイズされたファーウェイ開発のAIアルゴリズムを採用することで、より高い精度での計測を実現しています。
最大心拍数を設定しておけば、振動で知らせてもらえるので、フルマラソンで前半飛ばしすぎる傾向にある人は、その抑制効果を期待できます。
睡眠モニタリングで睡眠を分析
こちらも活動量計としての機能ですが、HUAWEI Band 4 Proは睡眠の管理を行えます。睡眠中の心拍数をモニタリングして睡眠を計測し、睡眠時間はもちろん、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠の割合や、深い睡眠の連続性など、睡眠の質を分析します。
分析を行うだけでなく、その結果をもとに睡眠に関する提案もしてもらえるので、ランナーにとってとても重要な睡眠の質を高められるようになります。
スマートなアシスタント機能
スマホに送られてきたメッセージを、HUAWEI Band 4 Proで表示できます。これも他の活動量計と同じ機能ですが、スマホを探す「スマートフォン探索機能」、自撮りやグループ撮影などに便利な「リモート撮影」などの機能があるので、スマホと連携させることでランニング以外の場面でも活躍します。
スムーズに起きられるアラーム機能
あまり知られていませんが、活動量計の機能の中でもっとも役立つのがアラーム機能です。振動で知らせてくれるので、目覚まし時計のように気づかないということがほとんどありません。それも不快な感じではなく、優しく起こしてくれるので、スムーズに目が覚めます。
マラソン遠征をすると大部屋で寝ることがよくありますが、そういうときでも周りの人に迷惑にならないで起きられるというのも嬉しいところです。
HUAWEI Band 4 Proのデメリット
とても便利なHUAWEI Band 4 Proですが、もちろんデメリットもあります。そうでないと1万円以下なんて価格にはなりません。そこで、きちんとデメリットについても話しておきましょう。
- 手動ラップを取れない
- GPSにしか対応していない
- 画面が小さくて走っているときに確認しづらい
これをデメリットと考えるかどうかで、購入に適しているかどうかが決まります。それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
手動ラップを取れない
ランニングウォッチのように、マニュアルボタンがないので手動ラップを取ることができません。このため、ランニングのログを取ったり、ペースを確認したりということはできますが、インターバルでストップウォッチのように使うのには適していません。
シリアスランナーにとっては、これはかなり大きなデメリットになるかと思います。そういう意味では、HUAWEI Band 4 Proは自分のペースでゆっくりと走るのが好きという人に適しています。
GPSにしか対応していない
HUAWEI Band 4 Proが対応しているのがGPSだけで、他の衛星には対応していませんので、位置精度がそれほど高くありません。例えば1km走ったとして、表示には0.9kmと出ることもあれば、1.1kmと出ることもあります。
距離がきちんと出ないということは、ペースもあまり信用できないということになります。厳密に距離を測りたい、マラソンレースで使いたいというシリアスランナーにはこういう部分でもおすすめしません。
画面が小さくて走っているときに確認しづらい
活動量計は小さくてじゃまにならないということがメリットですが、それは表示画面の小ささにつながります。ペースや距離を確認したくても、文字が小さくて走っているときには読み取れないということも考えられます。
心拍数以外のリアルタイム表示はおまけくらいに考えておきましょう。家に帰ってからログを確認するというスタイルの人であれば、問題なく利用できます。
HUAWEI Band 4 Proの商品概要
バッテリー | 通常使用:約12日 GPS連続使用:約7時間 |
対応OS | Android 4.4 以降 iOS 9.0 以降 |
重さ | 約25 g(ストラップを含む) |
センサー | 6軸センサー 光学式心拍センサー 装着検知センサー |
スクリーン | 0.95インチ |
測位方式 | GPS |
防水 | 5ATM |
動作環境温度 | -10〜45℃ |
通信規格 | Bluetooth周波数: 2.4 GHz Bluetooth 4.2 Bluetooth接続距離は10 m以内 |
発売日 | 2020年1月17日 |