東京オリンピック大会マラソン競技のテストイベント「北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021」が開催されました。開催には賛否ありますが、ランナーとして注目すべきポイントは、ハーフマラソン男子の優勝者と10km男子のトップ3がASICS「METASPEED」を履いていたということです。
トップアスリートのランニングシューズは「厚底+補強プレート」が標準となり、どのメーカーもこれまでにないランニングシューズを開発して、競争が激化している状態で、これまで何度も世界を制してきたアシックスの復活を告げる結果となりました。
「METASPEED Sky」を着用した選手が優勝
北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021・ハーフマラソン優勝者のヒラリー・キプコエチ選手の足元をサポートしたのは、日の出のように眩しく鮮やかなカラーの「METASPEED Sky」でした。1時間46秒のタイムは自己ベストを3分以上も短縮。これだけでも「METASPEED Sky」のポテンシャルの高さが伝わってくるはずです。
もちろん、ランニングシューズだけが自己ベスト更新を支えているわけではなく、走っているのはランナー本人。厳しいトレーニングを積み重ねた結果、記録を更新したわけですが、ランニングシューズによって記録が変わることはすでにマラソン業界の常識。
ただ少し前まではナイキの最新モデルが上位を独占し、そこにアディダスが加わってきた矢先に、アシックスが大外から一気に差していきました。この数年間、悔しい思いをしてきたアシックスのランニングシューズ開発者の努力が、ようやく報われた形となりました。
「METASPEED Sky」が結果を出したのはハーフマラソンだけでなく、男子10kmをタイム差なしのワンツーフィニッシュした辻文哉選手と伊藤大志選手も「METASPEED Sky」を履いていました。ここまで明確な結果が出たのであれば、「METASPEED Sky」を勝てるシューズと誰もが認めることになるでしょう。
アシックスのシューズを着用した主な選手の結果
種目 | 名前 | 国籍・所属 | 順位 | 今回の記録 |
---|---|---|---|---|
ハーフ/男子 | ヒラリー・キプコエチ | ケニア | 1位 | 1:00:46(PB) |
ハーフ/男子 | バート・ファン ニュネン | オランダ | 13位 | 1:02:18 |
ハーフ/女子 | カタリナ・シュタインリューク | ドイツ | 4位 | 1:10:43(PB) |
ハーフ/女子 | 前田穂南※ | 日本・天満屋 | 5位 | 1:10:50 |
10K/男子 | 辻文哉 | 日本・早稲田大学 | 1位 | 0:30:08 |
10K/男子 | 伊藤大志 | 日本・早稲田大学 | 2位 | 0:30:08 |
10K/男子 | 新井大貫 | 日本・帝京大学 | 3位 | 0:30:38 |
10K/男子 | 西久保雄志朗 | 日本・帝京大学 | 6位 | 0:31:18 |
※前田選手はSORTIEシリーズを着用
「METASPEED」シリーズについて
「METASPEED」シリーズはアスリート1人1人のポテンシャルを引き出し、パフォーマンスを最大限発揮させるという「パーソナライゼーション」 の考え方に基づき開発されたランニングシューズです。今回の北海道・札幌マラソンフェスティバル 2021で結果を出したMETASPEED Skyはストライド型走法に適したモデルとなります。
この他にも2021年6月4日にはピッチ型走法に適した、METASPEED Edgeが発売になります。いずれもカーボンプレートを採用することで走りを安定化させ、前方向への強い推進力をサポートします。ソールが幅広で接地感覚も安定しており、高いグリップ力と合わせて自己ベストを引き出してくれます。
価格はいずれも27,500円。METASPEED Skyはすでに発売中です。この秋のマラソン大会で結果を出したいと考えている人や、アシックスの高速レーシングシューズを期待していた人にとって待望のシューズとなります。今回の大会でそのポテンシャルが本物であることが証明されましたので、METASPEED Skyは迷わず「買い」の1足です。