先日開催されたハセツネ(長谷川恒男)カップ 日本山岳耐レースでは、10月としては異例の暑さだったということもあり、多くのランナーが脱水症の症状を起こして、レースをリタイアすることになりました。
完走したランナーの中にも、脱水状態になっている人も多く、とても危険な状態になった人もいたことは容易に想像できます。
3リットルもの水を持っていたのに足りなかったという人もいて、さらには給水は定められたところでしかできず、しかもスポーツドリンクではなく真水の給水になりますので、飲めば飲むほど体内のナトリウム濃度が下がってしまう状態にありました。
このような状況下では、水分だけでなく塩分をしっかりと補給しなくてはいけないのですが、塩分補給というのは言葉にすると簡単ですが、実際に適正な塩分補給をするのはとても大変です。
ポカリスエットなどの粉末状のスポーツドリンクを用意しておくという方法もありますが、RUNNING STREET 365がおすすめしたいのが、以前から何度もご紹介している「O.R.S経口補水塩タブレット」です。
O.R.S経口補水塩タブレットは、その名前の通り経口補水液をタブレット状にしたもので、水に溶かして使うことで簡単に経口補水液を作ることができます。タブレット状ですので経口補水液の濃度を自由に調整できます。
さらには、そのままかじることで、極度のナトリウム不足を補うことも可能です。
これを持っているかどうかで、結果に変化が出るかどうかは分かりません。でもナトリウム不足になることはありません。真水しか補給できないような状況でもちゃんと体に取り込むことができる経口補水液を作ることができます。
このような便利なアイテムがあるのに、トレイルランナーやロードのランナーはなぜ使わないのか。
そもそも存在を知らなかったというのもあるかと思いますが、半分は過信ではないかと思います。自分だけは大丈夫。自分が脱水状態になるなんてことはない。過去の実績からの思い込み。
でも、秋のレースは思いもよらぬ暑さにやられるランナーが続出します。マラソン大会でコップが足りなくなるのも秋マラソンです。
秋は涼しいというイメージがありますが、それでも20℃以上の気温があり、タイミングによっては30℃を超える日だってあります。真夏に比べれば涼しいのは間違いありませんが、冬に比べると10℃は暑いわけで、心拍数も単純に10近く上がります。
それらを踏まえると、秋のレースというのはいつも以上に準備が必要です。フルマラソンのレースならコップ不足を想定して、マイカップを持って走るくらいはしたいところですし、補給の限られたトレランでは「O.R.S経口補水塩タブレット」は必須のアイテムとも言えます。
まだ使ったことがないというランナーさんは、まずは1ケース購入してレース時やロング走の練習時などに使ってみてください。少なくともこれを持っていてマイナスになることはひとつもありません。
Amazonや楽天市場で購入できますので、お守りくらいのつもりで買っておくことをおすすめします。