マラソンランナーの多くが「日焼けは仕方のないもの」と考えていますが、日焼けするメリットは「かっこいい」くらいしかありません。小麦色に焼けた肌は頑張っている証拠ですし、見た目もいいものです。
でも生理学的に考えると、日焼けにメリットはありません。日焼けは火傷をしているのと同じ状態ですので、その火傷を治癒するのにエネルギーを必要とします。人によっては痛みも伴いますので、コンディションも下がります。
質の高いトレーニングをして、その回復のためにエネルギーを使いたいのに、日焼けの修復のためにエネルギーが使われます。そうなると回復が遅れるのは容易に想像がつくかと思います。
また、痛みを伴った場合には、ダイナミックな動きが出来なくなりますので、トレーニングの質が下がります。
百害あって一利なしというのが日焼けで、多くのトップアスリートは「日焼けしない」ことを意識してトレーニングを行っています。日焼け止めを塗ることは、もはや常識になっていますし、アスリート向けの日焼け止めも売られています。
でも、今回ご紹介するのは「飲む日焼け止め」です。
美容に興味のある女性ランナーなら、いまさらと思うかもしれませんんが、男性ランナーのほとんどが、その存在すら知らないのではないでしょうか。ただ、飲む日焼け止めというのは、すでに欧米では常用されているアイテムのひとつです。
欧米系の白人は日焼けしたいという願望がありながらも、日焼けをすると肌がヒリヒリするという問題を抱えていました。そこで、肌の炎症を防ぐために飲む日焼け止めが開発されました。
飲む日焼け止めの効果としては、日焼けによって発生する活性酸素を減らせることが挙げられます。飲む日焼け止めの成分には抗酸化作用の強いもの(酸素と結びつきやすいもの)が多く含まれており、活性酸素の発生を防ぎます。
難しい説明は置いといて、簡単に説明すると「飲む日焼け止めは体の劣化(老化)を防ぐ効果がある」ということです。劣化しないわけですから、回復させる必要もないわけです。
だったら、クリームタイプの日焼け止めを塗っておけば大丈夫だと思うかもしれません。でも実際にはクリームタイプの日焼け止めで100%紫外線をカットすることはできませんし、ランニングによって流れてしまいます。
何よりも練習前に日焼け止めを塗るのは大変ですよね。ランニングをするモデルさんは、ランニング中でも日焼け止めを塗り直しをするそうです。
そう考えると、塗る日焼け止めよりも飲む日焼け止めのほうがランナーには適していそうです。抗酸化物質は体内に貯め込むこともできますので、摂取するのは必ずしも走る前でなくてもいいわけです(毎日飲む必要があります)。
「副作用があったら不安」という声もありそうですが飲む日焼け止めは薬ではなくサプリメントです。きちんと成分を見極めて購入しなくてはいけませんが、ほとんどが天然由来の成分ですので、アレルギー反応が出ないかぎり、安全性に問題はありません。
アレルギー反応があるケースも考えられますので、最初は少量で試す必要がありますが、それは飲む日焼け止めに限ったことではなく、すべての食物や飲み物がそうなので、通常のサプリメントと同じ扱いだと考えてください。
悩ましいのは「飲む日焼け止め」で検索すると、かなりの種類が出てくることです。どれが自分に合うのかは人によって違いますが、ここでは人気の高い商品を3つに絞ってご紹介します。
この夏もしっかりと走り込みをしたいというランナーさんは、ぜひ参考にしてください。
スターズ ホワイト
スターズ ホワイトは、いま注目されているパイナップル果実抽出物をベースにトマトエキスを合わせて作られた飲む日焼け止めです。日本国内で製造されているので、安心して利用できるのがおすすめの理由です。
やかないサプリ
やかないサプリはネーミングそのままですが、肌を焼かないためのサプリメントです。こちらもパイナップルエキスを使った飲む日焼け止めですが、すでに日焼けをしたときのダメージ回復にも効果が期待できます。
DHC スーパーエイチツー サンシトラス
DHCも「紫外線対策サプリメント」として飲む日焼け止めを販売しています。こちらは水素と、紫外線対策によいとされているレッドオレンジのエキスを配合して作られたサプリメントです。
薬局などでも手軽に購入できますので、飲む日焼け止めを試してみたいという人におすすめです。