トレッキングやフィッシングなどのアウトドアスポーツを楽しんでいる人に人気のスマートウォッチで、カシオのPRO TREK Smart。その新モデルが2019年9月13日に発売になります。
今回のモデルは心拍計測機能を搭載し、「ランニング」と「トレイルランニング」に対応しています。ここではそんなカシオのPRO TREK Smart「WSD-F21HR」について、その特徴などをご紹介していきます。
PRO TREK Smart「WSD-F21HR」はどんなアイテム?
● アウトドアで活躍する頑丈なスマートウォッチ
● PRO TREK Smart初となる心拍計測機能
● 地図表示が出来る
PRO TREK Smart「WSD-F21HR」のいいところ
● 頑丈で壊れにくい
● 表示が見やすく操作性も高い
● 心拍ゾーン表示されるので負荷が分かりやすい
PRO TREK Smart「WSD-F21HR」の残念なところ
● GPS使用時の電池寿命が公表されていない
● 通常のGPSランニングウォッチよりも重たい
● 価格が高い
アウトドアに特化したスマートウォッチ
カシオのPRO TREK Smart「WSD-F21HR」をひと言で表すなら「アウトドアに特化したスマートウォッチ」です。GPSランニングウォッチよりも高機能で、アウトドアの様々なシーンで利用できます。
例えば、フィッシングに便利な情報として、気圧、日の出・日の入り、高度などを表示することができ、さらには釣果を記録することもできます。ランナーにとっては必要ない機能ではあるものの、アウトドアをより楽しめる機能が揃っています。
ただ、単純にGPSランニングウォッチが欲しいという人には、あまりおすすめではありません。重さが81gもあり、GARMIN ForeAthlete 245の倍以上も重たいため、人によっては走るときにストレスに感じます。
それでもご紹介したのにはもちろん理由があります。
トレランをするときに、ロードレース用のGPSランニングウォッチを使っていて、壊してしまった経験のある人いますよね。転倒したときや、岩などにぶつけてしまったという人もいるはずです。
ロードレース用のGPSランニングウォッチは、雨や汗などには強く作られていますが、軽量化を優先しているため強度がそれほど高くありません。こんためトレランのようなシーンで、ガツガツ走るというのにはあまり適していません。
そういう荒い使い方をしたいというときに、カシオのPRO TREK Smart「WSD-F21HR」は本領を発揮します。
WSD-F21HRは従来のPRO TREK Smart同様、アウトドアでの使用を想定した5気圧防水、MILスペック準拠のタフネス性能を備えていますので、厳しい環境の中でも簡単には壊れません。
山を走る人にとって、GPSランニングウォッチが壊れにくいというのは大きなメリットになるはずです。
PRO TREK Smart「WSD-F21HR」の便利な機能
壊れにくいといっても、GPSランニングウォッチとしての機能が劣っているようではいけません。もちろん、その点もきちんと考慮されています。
一般的なGPSランニングウォッチと同様にペースや心拍数の表示ができるだけでなく、オフラインでマップを表示することもできます。これにより、スマホを取り出すことなく自分の位置を確認できます。
ディスプレイに表示できる項目がとても多く、自分でカスタマイズできるというのもPRO TREK Smart「WSD-F21HR」の特徴のひとつです。1つの画面に3つの情報を表示させることができ、最大4画面を保存できます。
表示できる項目
・心拍数+心拍ゾーン
・心拍数
・心拍数グラフ
・トータルタイム
・ランニングタイム
・予測タイム
・ゴール到着予測時刻
・ラップ/平均ラップ
・ペース
・平均ペース
・最大ペース
・総距離
・ゴールまでの残り距離
・速度
・平均速度
・最高速度
・速度グラフ
・エネルギー消費量
・気圧
・気圧グラフ
・高度
・高度推移グラフ
・ゴール標高
・ゴールまでの残り標高
・上昇高度
・下降高度
・現在時刻
・電池残量
これだけの表示できる項目があれば、ほとんどのトレイルレースで困ることはないはずです。心拍ゾーンを視覚化しているので、自分の体への負荷を見ながら走れるのも、レースで追い込みすぎないように自分をコントロールするのに役立ちます。
登山・トレッキングアプリ「YAMAP」やランニング・サイクリングアプリ「STRAVA」にも対応していますので、これまでYAMAPやSTRAVAを使ってきた人は、引き続き同じサービスと連携することもできます。
不安要素は電池寿命
悩ましいのは現時点でPRO TREK Smart「WSD-F21HR」のGPS利用時の電池寿命が公表されていないという点です。通常使用(カラー表示)が約1.5日となっていますが、GPS使用時の記載がなくどれくらい使えるのか分かりません。
ちなみに旧モデルは、通常使用が約1日でGPS使用時は次のようになっています。
毎秒測位(カラー表示)
精度優先:6~8時間/ バッテリー優先:約18時間
毎秒測位(カラー表示オートOFF)
精度優先:7~9時間/ バッテリー優先:約25時間
通常使用での電池寿命が1.5倍に伸びていますので、単純に考えればGPS使用時も1.5倍は使えることになるので、フルマラソンであれば問題ありませんが、長距離のトレイルレースの場合には使えない可能性があります。
おそらく発売日までに正確な情報が出るかとは思いますが、リリースが出された現時点で公表できていないという点は気になります。
5.6万円も払って、レースで使えないとなるととても悲しくなりますので、購入検討される場合には、その点だけ頭に入れておくといいかと思います。
PRO TREK Smart「WSD-F21HR」製品概要
価格 | 56,000円(税抜) |
防水性能 | 5気圧 |
耐環境性能 | MIL-STD-810G準拠 |
ディスプレイ | 1.32インチ 2層構造 カラーTFT液晶(320×300ピクセル)+モノクロ液晶 |
GPS | GPS、GLONASS、みちびき |
カラー地図機能 | 搭載 ・オフライン対応 ・最大5か所まで保存可能 |
センサー | 圧力(気圧/高度)センサー 加速度センサー ジャイロセンサー 方位(磁気)センサー 光学式センサー(心拍計) |
無線 | Bluetooth® V4.2 (Low Energy 対応) Wi-Fi (IEEE802.11 b/g/n) |
充電時間 | 常温で約2.5時間 |
電池寿命 GPS使用なし | 通常使用(カラー表示):約1.5日 時計とセンサーのみ(マルチタイムピースモード):約1ヶ月 |
本体サイズ | 約 61.7×57.7×16.8mm |
質量 | 約 81g (バンド含む) |
OS | Wear OS by Google |
動作環境 | 以下を搭載したスマートフォンが必要です。 Android™:Android™4.4以上 iOS:iOS 10以上 |