Polar Vantageシリーズがアップデート!日本版GPS「みちびき」に対応&新色追加

GPSランニングウォッチで利用者が多いのはGPSの精度が高いGARMINですが、価格も安くて心拍計測機能が優れているPolarも、購入検討した人もいるかと思います。

ただ、PolarのGPSランニングウォッチは、日本版GPSともよばれる人工衛星を使った位置計測システム「みちびき」に対応しておらず、GPSの精度が劣るという点が気になって購入に踏み切れないという話をよく耳にします。

ただ、Polar VantageシリーズのGPSチップは「みちびき」の電波も受信できるようになっているため、「アップデートでみちびきが使えるかも」と期待して待っているランナーもいますよね。

そんな人に朗報です。Polar Vantage VとPolar Vantage Mのファームウェアアップデートが10月15日に行われ、「みちびき」の電波を受信できるようになり、GPSの精度が格段に向上しました。

さらに今回のアップデートに合わせて、Polar Igniteに搭載された新機能のうち「Sleep Plus Stages™」「Nightly Recharge™」「Serene™」もVantageシリーズに搭載されました。

これにより、Polar Vantage VとPolar Vantage Mは、GPSランニングウォッチのファーストチョイスになったと言っても過言ではありません。

ただ、これだけではよく分からないと思いますので、今回のアップデートで何が変わったのかについて詳しくご紹介していきます。

目次

日本版GPS「みちびき」を使えることで測定精度アップ

GPSランニングウォッチでランニングの距離を測ったり、ログを残せたりするのは、衛星測位システムを利用して位置情報を取得しているためです。この衛星測位システムをGPSと呼んでいますが、正確にはアメリカの衛星のことをGPSとと言います。

地球の周りにはいくつもの衛星測位システムのための衛星があり、それぞれの運用している国ごとに名前があります。

GPS(米国)
GLONASS(ロシア)
BeiDou(中国)
ガリレオ(欧州)
みちびき(日本)
NAVIC(インド)

それぞれの衛星測位システムの衛星は1つではなく、例えばアメリカのGPSは32個の衛星が打ち上げられています。

一般的なGPSランニングウォッチで使われる衛星測位システムはGPSとGLONASSです。この2つがあれば地球上のほぼどこでも、自分のいる位置を確認できます。

ただし、山間部やビルの間などは、GPSやGLONASSが死角になってしまうことが多く、どうしても精度が落ちてしまうという問題がありました。それでは困るということで、日本も「みちびき」を打ち上げたというわけです。

みちびきがない状態でビル街を走ると、まっすぐに走っているのにGPSのログはグネグネと曲がったように表示されます。GPS単体ですと、その誤差は5〜20mもあるので仕方のないことですが、これにみちびきが加わると誤差が1〜2m程度になります。

GARMINはすでにみちびきが使えており、「距離測定ならGARMIN」という考え方が一般的でしたが、今回のアップデートにより、PolarでもGARMINと同等の精度で距離を測れるようになりました。

ただし、ソフトウェアが違いますので、GARMINとまったく同じ結果になるわけではありません。それでも、これまでよりも精度がアップするのは間違いありませんので、これでPolarを選ばない理由はなくなりました。

最新機能追加で睡眠の質を管理

Polar Vantage VやPolar Vantage Mも魅力的だけど、睡眠管理のできるPolar Igniteもいいなと迷っていた人もいますよね。でもPolar Igniteだと手動ラップが取れないので、やっぱりPolar Vantage VかPolar Vantage Mがいいなと思ったり。

今回のアップデートはそんな悩みが吹っ飛ぶ内容でした。Polar Igniteで行える3つの睡眠管理機能がPolar Vantage VとPolar Vantage Mに追加されました。

・Sleep Plus Stages™
・Nightly Recharge™
・Serene™

それぞれの機能について簡単に説明しておきます。

Sleep Plus Stages™

睡眠中の心拍数を計測することで、レム睡眠や睡眠サイクルの分析、日々の睡眠データに基づいた睡眠スコア(睡眠の質)を確認できる機能です。さらに、回復度から、最適なトレーニングプランの提案を受けることができます。

Nightly Recharge™

睡眠中の自律神経の状況を分析し、フィジカル面とメンタル面の回復具合を数値化し、自分の回復ステータスを確認できる機能です。

Serene™

自律神経の中でも副交感神経を優位にするための呼吸エクササイズを画面に示す機能で、表示にあわせて深く、ゆっくりとした呼吸を行います。睡眠前に行うことで、睡眠の質の改善が期待できます。

アップデートに合わせて新色登場

今回のアップデートに合わせて、Polar Vantage Vにブルー、Polar Vantage Mにブルーとブラック・カッパーの新色モデルが追加されました。Vantage VとMのブルーは10月24日に発売。Vantage Mのブラック・カッパーは10月下旬~11月上旬に発売予定です。

Vantage VのブルーとVantage Mのブラック・カッパーは限定モデルですので、お早めにご購入ください。それぞれ、オンラインストアを含む全国のポラール製品正規取扱店で販売されます。

Polar Vantage MとPolar Vantage Vの基本スペック

Polar Vantage MとPolar Vantage Vの違いは、重さと連続利用時間にあります。より長く利用できるVantage Vのほうが重たいのですが、Vantage Mでも30時間のトレーニング測定ができます。

またVantage Vはケガ防止のために、しっかりとリカバリーできているかどうかのフィードバックを受けることができ、また、ダウンロードした地図を使ってルートのガイドをしてくれる機能もあります。

トップアスリートであればPolar Vantage Vという選択肢もありますが、市民ランナーであればPolar Vantage Mで十分なスペックですので、Polar Vantage Mをおすすめします。

Vantage MVantage V
重量45g66g
バッテリーGPS+HR:30時間
HR:5日
GPS+HR:40時間
HR:5日
心拍計測9LED9LED
防水30m50m
価格37,800円(税抜)69,800円(税抜)
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