
SUUNTOのランニングウォッチはデザインが魅力で気になるけど、価格が高くて手を出しにくいといったイメージがあるかもしれません。できれば5万円以下で購入できるといいんだけど……というランナーさんに朗報です。
SUUNTOから価格を抑えたスタンダードモデル「Suunto Run」が発売されました。価格は税込みで43,890円。最大の魅力は「軽くて美しい」こと。そして基本機能に妥協がないため、入門機でありながらもハイスペック。もしかすると2025年の大ヒットアイテムになるかもしれない、魅力的な1本の登場です。
Suunto Runをおすすめする5つの理由



- シンプルでハイクオリティなデザイン
- 36gで重さを感じないほどの超軽量
- デュアルバンドGPSシステムでビル街でも高精度に測定
- 見やすいディスプレイとUI(ユーザーインターフェイス)
- 優れたパフォーマンス分析とリカバリー分析
Suunto Runは、SUUNTOのランニングウォッチのラインナップの中で、これまで足りていなかったエントリーグレードのモデルになります。エントリーグレードだからといって機能性やデザイン面で妥協するのではなく、すべてのランナーにとって本当に必要な機能を詰め込んだランニングウォッチに仕上がっています。
そんなSuunto Runには上記のようなおすすめポイントがあります。それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
シンプルでハイクオリティなデザイン
SUUNTOはフィンランドのメーカーということもあり、シンプルでハイクオリティなデザインを得意としています。Suunto RunにもそのDNAは受け継がれており、3ボタンのランニングウォッチでありながらも、日本人の心をくすぐる無駄のないデザインに仕上がっています。
ブラックモデルであればビジネスシーンでも使えるほどの美しさで、ストラップは22mm幅でカスタマイズもできます。ちなみにストラップは2サイズ同梱されているので、男性でも女性でもジャストサイズの状態で使用できます。
36gで重さを感じないほどの超軽量
新作発表会で実際に腕に装着してきましたが、装着しているのを忘れそうになるくらいの圧倒的な軽さに驚かされました。軽いだけでなく厚みが11.5mmしかないため、スピードを出してもストレスを感じることなく、走り続けることができます。
デュアルバンドGPSシステムでビル街でも高精度に測定
Suunto Runはエントリーグレードでありながらも、デュアルバンドGPSシステムを搭載しています。このため、オフィス街やトレイルの谷間であっても、正確に現在地の計測ができます。東京マラソンのようなビルの間を走る場合、シングルバンドGPSでは、距離もペースも不正確になりますが、Suunto Runならその心配はありません。
見やすいディスプレイとUI(ユーザーインターフェイス)
ディスプレイには高精細な1.32インチAMOLEDディスプレイを使用しており、さらに北欧デザインのシンプルかつ実用性の高いUI(ユーザーインターフェイス)が、ランニング中の視認性を高めています。昼間の屋外でもはっきりと表示されるため、情報を読み取れないというストレスから解放されます。
もちろん素材も妥協することなく、超耐久性を誇るゴリラガラス®を採用しています。ランニングウォッチは5年くらいは使い続けることになるので、傷が付きにくいというのはそれだけで大きなメリットになります。
優れたパフォーマンス分析とリカバリー分析
Suunto Runは、優れた機能を持つSuuntoアプリと連携することで、より多くの情報を確認できます。自分の走りがどうだったのか、毎日のパフォーマンスを様々な角度から分析することができ、さらにはリカバリー分析により、自分がどれくらい疲労しているのかも把握できます。
エントリーグレードにありがちな、「ログを取るだけ」というのではなく、シリアスランナーも満足させるほどの情報収集をしてくれるのもSuunto Runのおすすめポイントです。
Suunto Runのちょっとだけ残念なポイント

- 音楽のサブスクリプション配信に対応していない
- ランニングメニューの提案機能がない
- オフラインマップ機能がない
とても高機能でありながら、43,890円というお手頃価格を実現しているSuunto Runですが、このようにちょっとだけ残念なところもあります。こちらについても詳しく解説していきます。
音楽のサブスクリプション配信に対応していない
Suunto RunにはMP3音源の保存・再生機能が搭載されています。ワイヤレスイヤホンと連携すれば、スマホを持たずに音楽のあるランニングを楽しめます。ただし、サブスクリプション配信には対応しておらず、MP3音源は自分で用意して、手動で保存しなくてはいけません。
最近はほとんどの方がSpotifyなどのサブスクリプションを利用して音楽を聴いており、CDなどをMP3に変換して保存ということをしなくなっていることを考えると、「MP3音源の保存・再生機能」が搭載されていても、結局スマホを持って走りに行くことになります。
ランニングメニューの提案機能がない
ランニングウォッチによっては、目標に合わせたランニングメニューを提案してくれることもありますが、Suunto Runにはそのような機能はありません。ただし、リカバリー分析機能があるため、疲労を把握してその日のトレーニングメニューを調整することは可能です。
ただしASICS Runkeeperやadidas Runningなどのアプリには対応しているため、トレーニングメニューを提案してもらいたい方は、そちらを利用することで問題を解決できます。
オフラインマップ機能がない
SUUNTOの上位機種にはオフラインマップ機能が搭載されており、地図で現在地やルートを確認できますが、Suunto Runにはその機能がありません。ただし、ブレッドクラムナビゲーション(パンくずナビゲーション)が搭載されているため、知らない街を走って道に迷っても、ルートをたどってスタート位置に戻ってこれます。
そもそもオフラインマップが必須の機能というわけではありませんので、本当に「ちょっとだけ」残念なポイントで、ほとんどのランナーにとっては購入しない理由にはならないはずです。
Suunto Runなら毎日のランニングがもっと楽しくなる

Suunto Runは特別な機能があるわけではなく、Suunto Runでしかできない操作や機能はほとんどありません。ただ、Suunto Runでしかできない体験はあります。とにかく軽くて画面も見やすく、ランニングからさまざまストレスを取り除いてくれます。
それでいて、自分のパフォーマンスを細かく分析でき、それをSNSにシェアすることももちろんできます。それも洗練されたデザインで毎日のランニングをシェアできるので、SNSへの投稿が楽しみになり、結果的に毎日走りに行くことになります。
ブレッドクラムナビゲーションがあるから、知らない道も知らない街も自由に走り回ることができ、毎日のランニングを小さな冒険にできるのもSuunto Runの魅力です。そして何よりも主張しすぎないデザインが美しく、ランニング以外でも生活を豊かにしてくれます。
それでいて税込みで43,890円。ちょっとだけ残念なところもありますが、この価格と基本機能の高さを考えればとても小さなこと。あえて不安をあげるとするなら、人気が出すぎて入手困難になる可能性があるということでしょうか。
マラソンシーズンに入ると注目度が上がって、手に入りにくくなるかもしれません。憧れのSUUNTOのあるランニングを楽しみたいという方は、今のうちに購入しておくことをおすすめします。

Suunto Run 製品概要

型番・カラー | SS051109000:ALL BLACK SS051110000:FROST GRAY SS051111000:LIME SS051112000:CORAL ORANGE |
素材 | ベゼル:ステンレス レンズ:ゴリラガラス ケース:グラスファイバー強化ポリアミド |
サイズ | ケースサイズ:46mm ケース厚:11.5mm ベルト幅:22mm |
重さ | 36g |
主な機能 | ・1.32インチAMOLEDハイレゾ(466×466)ディスプレイ ・デュアルバンドGPSシステム ・34以上のスポーツモード ・GPSナビゲーション ・血中酸素レベル ・トレーニングゾーン ・心拍数変動 (HRV)の測定 ・50m耐水 |
バッテリー | 日常的な使用:12日間 省電力モードモード:40時間 パフォーマンスモード:20時間 |
保証 | 購入日より2年間の製品保証 |