ランニング用のGPSウォッチはいくつも発売されていますが、その中でも人気の高いメーカーがGARMIN(ガーミン)です。ラン仲間が使っているのを見て「次はガーミンにしよう」と決めているランナーさんも多いかと思います。
でも店舗に行って、ラインナップの多さにどれを選ぶべきか悩んで結局購入できない。そういう人も多いようです。ここではそんな人のために、GARMINのGPSトレーニングウォッチForeAthleteの選び方を紹介します。
ForeAthleteラインナップ
ForeAthleteには現在9種類のラインナップがあります。これだけあると、本当にどれを選んでいいのか分かりませんよね。現在購入できる型式は次のようになっています。
ForeAthlete 935
ForeAthlete 920XTJ
ForeAthlete 735XTJ
ForeAthlete 630J
ForeAthlete 235J
ForeAthlete 230J
ForeAthlete 220J
ForeAthlete 35J
ForeAthlete 10J
型遅れモデルは選ばない
初心者からウルトラマラソンを走るようなランナーまで、幅広いラインナップで対応しているため、これだけの数があるのですが、このうち下記の3種類は型遅れに近い状態で、あえて選ぶ理由はありません。
ForeAthlete 920XTJ
ForeAthlete 735XTJ
ForeAthlete 630J
ForeAthlete 230J
ForeAthlete 220J
型遅れになっているため、かなり格安で入手できることもありますが、ほぼ間違いなく後から他のモデルを欲しくなります。心拍数測定も胸ベルトが必要ですので、どうしてもというこだわりがない限り、これらを選ぶ理由はありません。
ForeAthlete 220JやForeAthlete を購入するなら価格は高めですが235Jがおすすめです。価格は高めですが、現在主流は腕で心拍数を計測するモデルです。これを抑えておかなければ、後から新しいモデルを欲しくなってしまいます。
ForeAthlete 735XTJもForeAthlete 935が発売になったことで、存在意義が薄れてしまったモデルです。ForeAthlete 935よりは8,000円安いのですが、ランニングダイナミクスポッドの価格差ですので、機能面を考えるとこちらを選ぶ理由はありません。
ForeAthlete 10Jは1年で買い換えることになる
おすすめしないとは言えないのですがForeAthlete 10Jも、フルマラソンを走ろうというランナーには不向きなGPSウォッチです。このモデルは初心者向けなので、心拍数の測定ができません。さらに電池の持ちも5時間です。
ForeAthlete 10Jを使うような人は、フルマラソンでも5時間以上かかることが多いはずですので、フルマラソンの途中で電池が切れてしまいます。このため、ForeAthlete 10Jは日常のランニングの管理をする程度にしか向いていません。
やや軽量ですが、これよりも軽いモデルもありますので、とにかく安くて短い時間のGPS測定ができればいいという人向けの商品だと考えてください。これを購入すると、おそらく1年後には違うモデルを購入しているはずです。こちらも選択肢から外してしまいましょう。
いま買うべきGARMINのGPSウォッチ
以上のことから、これからGARMINのGPSウォッチを購入する場合には、次の3種類から選ぶことをおすすめします。
ForeAthlete 935
ForeAthlete 235J
ForeAthlete 35J
この中からどうやって選ぶのかについて、次に詳しく説明します。
一般ランナーはForeAthlete 235JかForeAthlete 35J
どのGPSウォッチを購入していいのか分からないというくらいのランナーでしたら、選択肢として挙げたいのが次の2つです。
ForeAthlete 235J
ForeAthlete 35J
基本機能はほとんど同じです。ただし、ちょっとした違いもありますので、それぞれのスペックについて見てきましょう。
ForeAthlete 235Jスペック
価格 | 36,800円(税別) |
液晶 | カラー |
稼働時間 | 11時間 |
重さ | 42g |
光学式心拍計 | あり |
ForeAthlete 35Jスペック
価格 | 24,800円(税別) |
液晶 | モノクロ |
稼働時間 | 13時間 |
重さ | 37.3g |
光学式心拍計 | あり |
どちらを選べばいい?
価格が安くて長時間稼働するのがForeAthlete 35Jです。これからウルトラマラソンも走ろうというランナーさんはこちらのほうがおすすめです。ただし、対応しているGPSの数が少ないため、ビル群などではGPSの捕捉に時間がかかりやすいというデメリットもあります。
人気で言えば圧倒的にForeAthlete 235Jです。デザイン性の高さからこちらを選ぶ人がかなり多いのですが、逆に言えばそれくらいしかメリットはありません。とはいえ、ランニングギアはモチベーションを高めるためのアイテムでもあります。デザインが気に入ったのであれば、ForeAthlete 235Jを選びましょう。
ただし、11時間しか稼働しませんのでウルトラマラソンには不向きです。もちろん11時間以内に完走してしまえばいいのですが。
最高品質を求めるならForeAthlete 935
どんなものでも最高の商品を手にしたい。そういう人に向いているのがForeAthlete 935です。これは現在のGARMINの持つ最高の技術を集めたフラグシップ機です。正直なところ、これを使いこなせている市民ランナーはかなり少数派です。
趣味で走っているランナーにはオーバースペックですが、反対にこの機能をすべて使いこなしてトレーニングを行えば、かなりのレベルアップが期待できます。トライアスロンにも対応していますし、稼働時間も21時間とかなり高めです。
本気で走ることと向き合いたいというシリアスなランナーに最適なモデルですので、サブスリーやそれ以上の記録を目指すランナーさんは、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、購入してはいかがでしょう。
ForeAthlete 935スペック
価格 | 57,800円(税別) |
液晶 | カラー |
稼働時間 | 21時間 |
重さ | 49g |
光学式心拍計 | あり |