多くのランナーがレースではGPSウォッチを使っていますよね。それとは別に活動量計を使ってコンディション管理をしている人もいるかと思います。でもこの2つには大きな問題があります。それはビジネスの場では使いづらいということです。
GPSウォッチはスポーティ過ぎますし、活動量計はおもちゃ感がぬぐえません。上司に「社会人ならしっかりとした時計をつけろ」と注意されるような職場で働いている人にしてみれば、いずれもビジネスシーンでは使えないアイテムです。
でもいま流行りの活動量計で自分の体調管理をしたい。できることならランニングのログも取りたい。そんなランナーさんもいますよね。
ランニングの目的がレースではなく健康づくりというランナーさんなら、なおさら活動量計は常に身につけておきたいところです。もっとスタイリッシュな活動量計があれば……そう考えている人におすすめのアイテムがあります。
それがソニーのスマートウォッチ「wena wrist active」です。
wena wrist activeは、GPSや光学式心拍センサーを搭載したスマートウォッチですが、ランナー視点からするとスマホ連携できる活動量計という位置づけで説明したほうが分かりやすいかと思います。
ここでは活動量計としてのwena wrist activeの特徴と魅力についてご紹介します。
wena wrist activeは腕時計+活動量計
wena wrist activeの面白いところは、アタッチメントで腕時計ヘッドをつけることができるということです。腕時計ヘッドはジャストサイズのものが何種類もラインナップされていますが、アタッチメントを付けることでお気に入りの腕時計を組み合わせることも可能です。
時計メーカーの保証がなくなるケースもあるとのことですが、例えばwena wrist activeにロレックスを組み合わせることだって可能です。wena wrist activeは腕時計バンドに活動量計機能を持たせたアイテムだと思ってもらえれば分かりやすいかもしれません。
一般的な腕時計のバンド幅(カン幅)は18mm、20mm、22mmと決められていますので、よほど特殊な時計でない限り、どんな腕時計ヘッドでも合わせられます。その結果、ビジネスシーンでも恥ずかしくない腕時計として使用しながらも、自分の活動量の計測もできるというわけです。
GPSウォッチでも誰も何も言わない。そんな職場の人にしてみれば、何を面倒なことをと思うかもしれませんが、営業職などに就くと、腕時計にもこだわらなくてはいけない職場も珍しくありませんよね。
そういう人にとって、高級腕時計と組み合わせることができる活動量計はかなり魅力的です。「実はこれスマートウォッチなんです」と話のネタにすることもできます。
wena wrist activeは何が出来る?
wena wrist activeは活動量計だとご紹介しましたが、そもそも何を計測できると思いますか?
・活動ログ機能
・スマートフォン通知機能
・電子マネー機能
基本機能はこの3つです。活動量計としての説明は後ほど行いますが、それだけでなく、スマートフォン通知機能として、スマホに送られてきたSNSの本文などを表示することができます(スマートウォッチですので当然ですが)。
さらに、楽天EdyやIDなどの電子マネー機能を持たせることができるため、手ぶらでランニングに出かけても、コンビニや自販機などで飲み物の購入ができます。
活動量計としてログを取れるのは下記になります。
・移動距離
・平均速度
・歩数
・心拍数
・睡眠状態
上記の値を計測することで、快適な時間に起こしてもらうスマートアラーム機能を使うことも出来ます。wena wrist activeの魅力は、移動距離や平均速度の計測にGPSを使用しているということです。
GPSを採用したことで、より正確なランニングのログを取ることができます。もちろんAndroidでもiPhoneでもそれらを確認できます。
さらに心拍数がリアルタイムで分かるため、心拍数トレーニングにも使うことができます。ちなみにランニングや睡眠時には腕時計ヘッドを取り外すことで、重さを気にすることなく使用できます。
wena wrist activeの使用感はどう?
カタログやWEBサイトに書かれている言葉ばかり並べても、ランナーのみなさんにはなかなか響かないかと思いますので、ここからは実際に利用したときの使用感なども合わせてご紹介します。
腕時計の質感の高さに驚き
私はランニング時以外には腕時計をすることはないのですが、wena wrist activeを実際に使ってみると、その腕時計の質感や存在感に驚かされます。上質な腕時計を付けたくなる人の気持が少しだけ理解できました。
実際に利用したヘッドは、wenaブランド初、ソーラームーブメント搭載モデルChronograph Solar Premium Black Head「WH-CS01/B」です。
古い体質の上司ではありませんが、できるビジネスマンなら時計は上質なものにこだわるべき。そう言いたくなるほど、wenaの腕時計は所有欲を満たしてくれます。そして久しぶりにアナログ時計を手にして気づいたのは、アナログの表示は心にゆとりを与えてくれるということです。
時間はスマホで見ればいい。それは事実ですが、そんな事実が霞んでしまうくらい、wena wrist activeを腕につけている自分に満足できます。
ランニング中はストレスなく心拍数と速度がわかる
ランニングログの計測は、アクティブモードにして利用します。アクティブモードにするとGPSを探し始めますが、これはGPSウォッチと同じです。
wena wrist activeは基本的に手首の内側に計測部分をつけます。このため、表示を確認するためには、腕を返さなくてはいけませんが、その動作をするだけで心拍数が表示されいます。これはかなり便利な機能です。
ボタンを押すことなく心拍数が見れますので、現在の心拍数をチェックして高すぎるならスピードを落とし、反対に余力があるならスピードアップするなど、質の高いトレーニングが可能になります。
GPS機能がついていますので、ボタン操作をすることで速度の表示も可能です。ただ、これに関してはランナーとしてはやや不満な点がひとつあります。せっかく速度が表示されるのですが、これが時速表示(km/h)にしかなりません。
ランナーは時速で表示されても、速いのかどうか分かりませんよね。できればペース表示(時間/km)も表示できるようになって欲しいところです。
充電スピードが驚くほど速い
実際に利用してすごいと感じたのは充電の早さです。電池容量がそれほど大きくないのでしょうが、1.5時間でフル充電できます。お風呂に入っている間や、デスクワークをしている間にしっかり充電できるのは嬉しいところです。
充電そのものも付属の充電コネクタを使って、ワンタッチで行なえます。活動量計でログを取り始めると、四六時中計測していたい気分になりますが、そんな中で充電時間が短く、簡単に充電できるというのはかなり大きなアドバンテージです。
スマートウォッチや活動量計によっては充電のための取り外しが面倒なモデルもあります。充電器の接触の悪さなどあり「充電=めんどくさい」になっていた人も、wena wrist activeならそんな煩わしさを感じることはありません。
wena wrist activeはどんな人に向いてる?
実際に利用してみて感じたのは、万人向けのアイテムではないということです。ただし、ほとんどの人が会社員として働いている日本では、wena wrist activeのニーズはかなり多いのではないかと感じています。
・上質な腕時計の使用を求められる
・活動ログを取りたい
・ランニングログも取りたい
単純にこの3点に適合する人なら、現段階でwena wrist activeは唯一無二の存在と言っても過言ではありません。ただし、ペース表示(時間/km)ができないなど、本格的なレースやトレーニングに使うのには適していません。
基本的には手軽にログを取るためのアイテムだと考えてください。普段の生活やジョグの記録(走行距離)を残しておきたい人に向いています。レースやポイント練習にはやはりGPSウォッチが便利です。
とはいえ、その活動ログから練習効率を考えたり、疲労具合を推定したりできます。ランニングの質を上げるためには、ログの分析とそれをベースにした練習内容の検討が必要になります。
そういう意味でも計測して終わりではなく、そこからいろいろ考察できる人に向いています。仕事もしっかり、体調管理も手を抜かない。そんなスタイリッシュに暮らす都会の大人におすすめしたい魅力的なガジェットがwena wrist activeです。
wena wrist active商品概要
wena wrist active | |
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価格 | 29,880円(税抜) |
連続動作時間 | 約1週間 |
充電時間 | 1時間30分 |
防水性能 | 3気圧 |
対応OS | iOS 8.0以上 / Android 5.0以上 Bluetooth 4.2(推奨)のBLE機能に対応している必要があります。 |
重量 | 40.9g |
センサー | 加速度センサー GPSセンサー 心拍センサー |
衛星測位取得システム | GPS、GLONASS、みちびき |