今年のGWは10連休となっているけど、旅行をするにも宿泊費も高くて新幹線や飛行機の予約も取れない状態になっていて、仕方なく適当に走ろうかなと思っている人もいるかもしれません。
そういうランナーさんに、GWに走ってもらいたい日本のおすすめのランニングコースを5つご紹介します。実際に走ってみて気持ちよかったコースですので、やや偏りがありますが、日帰りでも1泊でも楽しめる本当におすすめの道ですのでぜひ参考にしてください。
1.六甲縦走
関西のランナーには定番コースかもしれませんが、まずご紹介するのは六甲の西端の須磨から東端の宝塚までの片道コースです。六甲全山縦走レースでは、このコースを56kmとしていますが、実際には48km程度ですので1日で走れます。
ただし、走ったり歩いたりを繰り返すと12時間以上かかることもあります。午前7時にスタートしても、ゴールが午後7時ですので、日が長くなったとはいえ後半は暗い中のランになる可能性があります。
ゆっくりと楽しみたいのであれば、三ノ宮あたりにホテルを予約して、2日に分けて走るという方法もあります。1日で走りたいのであれば、始発で須磨まで行くつもりでスケジュールを組みましょう。
2.伊勢本街道
伊勢本街道も関西のコースで、大阪玉造から伊勢神宮までの170kmの道のりです。170kmというのはさすがに長く、伊勢神宮周辺のホテルの予約も難しいと思います。ただ大阪から奈良までの暗越奈良街道なら、35km程度ですので1日で走れます。
途中で峠も走りますので、走りごたえはかなりありますし、「大阪から奈良まで走った」という達成感もあります。
余裕があるなら、そこからさらに進んでみましょう。伊勢神宮に近づくにつれて自然が多くなり、旧道が残っている場所もあります。江戸時代のお伊勢参りを感じながら気持ちよく走ることができます。
暗越奈良街道 | 旧街道地図・オンラインマップ – GPSCycling
伊勢本街道 | 旧街道地図・オンラインマップ – GPSCycling
3.東海道
言わずとしれた日本を代表する道です。京都三条大橋から東京日本橋までの約500kmの道のりですが、10日あれば走り切ることも可能です。むしろ10連休でもないと走ることができませんので、これがチャンスです。
もちろん短い区間だけ走るというのもおすすめです。関東の方なら東京日本橋から箱根まで走るというのもいいですし、「日没まで」のように時間を決めて行けるところまで走るというのもいいでしょう。
東海道の中でもぜひ走ってもらいたいのが、箱根峠と薩埵峠です。箱根峠は箱根湯本から三島までなら1日で走ることができます。薩埵峠は富士山がとても美しく見える場所で、峠そのものは簡単に越えられます。
東海道を全部走るのもいいですし、スポット的に走るのもおすすめです。
旧東海道 | 旧街道地図・オンラインマップ – GPSCycling
4.中山道
東海道と中山道のどちらがいいかと聞かれると、迷わず中山道と答えます。ただし中山道は560kmあり、さらには電車でのアクセスも良くないという問題がありますので、本当に走るのが好きという人でないとおすすめしません。
私が走ったのは真夏でしたので、夜中に走って9日間。ウルトラマラソンを完走できるなら走れない距離ではありません。でも、あまり現実的ではありませんので、こちらも分割して気になる場所を走るのがおすすめです。
コースとしてはどこを切り取っても美しいのが中山道のいいところです。浦和や大宮はさすがに見どころがありませんが、その他の宿場町はきちんと整備されていて、歴史を感じながら走ることができます。
旧中山道 | 旧街道地図・オンラインマップ – GPSCycling
5.日光街道
2〜3日でしっかり走りたいという方には日光街道がおすすめです。全長が146kmですので走力さえあれば2日で走り切ることができます。途中にスーパー銭湯などもあり、それでいて歴史を感じることもできます。
コンビニもいくつもあるので補給で困ることもありません。いつか五街道を走りたいという人の入門的なコースになっていますので、ぜひこの機会に走ってみてはいかがでしょう。
楽をしたいなら日光スタートがベストですが、日光を観光したいなら日本橋からスタートしましょう。ただし、日光もGWは観光客が大勢いるかと思いますので、あんまりのんびりはできないかもしれません。そういう意味では日本橋を目指すコースがおすすめです。
旧日光街道 | 旧街道地図・オンラインマップ – GPSCycling
まとめ
今回ご紹介したコースは実際に走ったことのあるコースだけですので、きっと国内にはもっと面白いコースがたくさんあります。「街道」をテーマに検索したり、グーグルマップを眺めてコースを自分で作ったりしてみましょう。
フルマラソンを走れるなら、1日50kmを目安に走りながら旅をすると、体も動かせて、そしてこれまで見たこともないものに出会えたりします。GWの予定が決まっていない人は、ここでご紹介したコースを参考に、自分なりの旅ランを作ってみましょう。