【シューズレビュー】サンダルにもなるアンダーアーマー「UAスリップスピード」が快適すぎる

【シューズレビュー】サンダルにもなるアンダーアーマー「UAスリップスピード」が快適すぎる

ランニングシューズは厚底×カーボンプレートが定番となっていますが、それはあくまでも「速く走る」に焦点を合わせたときの話。マラソン大会で自己ベスト更新を出すことを目的としていない人にとっては、シューズの軽さや反発性なんてそこまで重要ではないですよね。

むしろ、普段履きのような感覚でさっと履けて、それでいてケガを防ぐための安定感があるシューズのほうが好きという人もいるかと思います。アンダーアーマーの「UAスリップスピード」はまさにそんな1足。購入して2週間ほど履いていますが、もう手放せない相棒となっています。

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重たいけどフィット感も高くて反応も良好

ランニングシューズはとにかく軽い方がいい。そう考えている人にとって「UAスリップスピード」は重たすぎると感じるかもしれません。26.0cmの実測値が292gでしたので、各メーカーの出しているスタンダードモデルと比べると10%くらい重たくなっています。

履いた瞬間もやはり重さが気になるのですが、UAスリップスピードはアウトソールのない「UAフロー」テクノロジーを搭載しているため、走っているときの反応は良好。重たいシューズにありがちな、シューズが遅れてくる感覚はありません。

フィット感はアンダーアーマーの一般的なランニングシューズと比べると、やや緩めになっています。BOAフィットシステムを採用しているので、中足部のフィット感はいいのですが、前足部に多少遊びがあるように感じます。もっともそれは個人差のある部分ですので、そこまでネガティブなものではありません。

ファーストインプレッションで、こんなシューズで走れるのか?と半信半疑だったのですが、最初に断言しておくと「UAスリップスピードは走れるシューズ」です。履き心地もランニングシューズというよりもスニーカーに近いので、正確には「走れるスニーカー」と表現したほうがいいかもしれませんが。

安定感が高くジョグだけでなく坂道でもしっかりと走れる

実際にUAスリップスピードで走ってみて、まず感じたのが安定感の高さ。接地面積が大きくて左右にブレにくい構造になっているため、コンセプトとしては安定感重視で、なおかつランニングシューズというよりはトレーニングシューズというのが正しい表記になるかもしれません。

そもそも「UAフロー」テクノロジーはバスケットボールシューズで導入されたのが始まりで、ストップアンドゴーだけでなく左右の動きにも対応できます。このため「UAフロー ベロシティ ウインド2」もランニングシューズとはいえ、フィジカルトレーニングにも適した1足に仕上がっていました。

UAスリップスピードも同じく前後左右はもちろんのこと、急加速も急停止もできるオールマイティな1足です。重たさはあるものの、短時間なら足を回転させることができるので、坂道ダッシュのようなシーンでも高い追従性で、スピード感のある走りができます。

もちろん「UAフロー ベロシティ ウインド2」などのランニング専用シューズには敵いませんが、それに近い走りは可能。ただ主となる用途はジョグになります。今どきのシューズのような高い推進力はなく、地面を押した分だけ反力をもらえるシューズなので、きちんと自分の足を鍛えることもできます。

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マラソン大会で記録を狙うなら他のシューズがおすすめ

そこそこ走れるシューズというのが、UAスリップスピードのランニングシューズとしての位置づけになります。ただこのシューズでフルマラソンなどのマラソン大会を走りたいと言うのであれば、それは全力で止めます。

レースに適したシューズは他にもいくらでもあります。BOAシステムもジョグにはちょうどいいのですが、本気で走るときのフィット感としては不十分です。ちなみにBOAシステムで高いフィット感を得たいなら、1kmくらい走ってからもう1度締めるようにしてください。

走っていない状態で締めても、走り出してから足がシューズの中で動くので緩く感じることになります。1kmは準備体操のつもりで走って、体が温まってからもう1度BOAシステムでしっかりと固定すると、それなりのフィット感にはなります。

ただ繰り返しになりますが、レースを全力で走るためのシューズではありません。フルマラソンを走れるかといえばもちろん走れますが、自分のポテンシャルを最大限に発揮できるかというとそうではありません。それはUAスリップスピードが悪いというわけではなく、そういうコンセプトのシューズではないというだけです。

サクッと履けるしサンダルモードが便利すぎて手放せない

UAスリップスピードの魅力はなんといっても、踵を踏むことでサンダルスタイルとして利用できることにあります。しかもBOAフィットシステムを採用しているため、フィット感を簡単に緩めることができ、本当にサンダルのように履けます。

ちょっとした買い物に出かけるときはもちろんのこと、最近は飛行機移動が増えたのですが、飛行機で座っているときにサンダルモードにすれば、しっかりとリラックスできます。そして移動時はシューズモードにすれば、電車の乗り換えなどで急がなくてはいけないときもすぐに対応できます。

この快適さを最大限に活かせるとすれば、きっと「旅ラン」が正解かもしれません。旅先で走るタイプの旅ランでも、自分の足で移動する旅ランでも、UAスリップスピードならオンとオフを1足で使い分けることができるので、荷物を減らすことができます。

少し長い距離を走って休憩するときにはサンダルモードにしてBOAフィットシステムを緩めれば、足の締め付けから解放されてしっかりと休める。休憩後に走り出すときには踵を戻して、BOAフィットシステムを締めるだけ。これはとても便利です。

もし、いま買わない理由があるとすれば、アンダーアーマーはしっかりと問題点を解決した次のモデルを出してきているという点で、1年後にはアッパーをもう少し軽くするなどした改良モデルが発売される可能性が高いということです。

ただ、そのために1年待つというのはあまり賢明ではありません。こういうものは気になったときに買うのが1番。というわけで、気になっていたという人には「これは買い」と断言しておきます。ぜひ手に入れて、この夏にヘビーローテションさせましょう。

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