【シューズレビュー】防水だけど軽量でムレないぞ!ワークマン「防水シューズハイバウンスレイン」

ワークマンから久しぶりに新しいランニングシューズが登場しました。ランニングシューズや普段履きとしても人気が高い「アスレシューズハイバウンス」に防水機能がプラスされた「防水シューズハイバウンスレイン」が8月下旬から順次発売予定となっています。

そんな「防水シューズハイバウンスレイン」を、ワークマンアンバサダーとして発売前に提供していただいたので、実際に履いて走ってみました。どのようなシューズに仕上がっているのか、アンバサダーですが忖度なくご紹介しますので、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。

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防水シューズハイバウンスレインは防水なのに軽くてムレない

防水のランニングシューズというものがいくつかあります。ただ、あまり流行らないのは、防水にすることでシューズが重たくなるのと、シューズ内で発生した水蒸気が逃げ場を失うため、シューズ内がムレてしまうといったことが原因として考えられます。

防水シューズハイバウンスレインはその両方を解決してしまったシューズで、25.5cmで重さが253gとかなり軽量に仕上がっています。防水でない「アスレシューズ ハイバウンス」は26cmで約240gでしたので、0.5cm小さくなったとはいえ13gしか変わりません。

25.5cmで253gというのは、大手シューズメーカーの主力となるシューズよりもやや軽く、とても防水シューズとは思えないほどの軽さを実現しています。そして、この防水性を実現するのにワークマン独自の透湿防水素材「イナレム」を採用しており、ムレがほとんどありません。

あまりに軽くてムレないので練習で履いているときには、「これ本当に防水なの?」と疑問に感じるくらい快適なのが防水シューズハイバウンスレインの素晴らしいところです。もっとも、本当に知りたいのはきちんと走れるシューズなのかどうかですよね。

もちろん防水シューズハイバウンスレインは走れるシューズです。軽量なのでキロ3分台で走ることもできますし、ジョグペースでも安定した走りをサポートしてもらえます。フルマラソンで自己ベスト更新を狙うのでなければ、これでまったく問題ない1足に仕上がっています。

何よりもデザイン性がすばらしく、ランニングシューズとしてだけでなく、普段履きとしても使えてしまいます。軽い雨くらいなら、アッパーで雨の侵入を防ぐことができるので、長靴代わりに使うといったこともできます。

さすがにどしゃぶりの雨の中では濡れる

少しくらいの雨ならまったく問題ないのですが、そもそも防水シューズハイバウンスレインの防水性能は、接地面から5cmの高さまでの範囲を「防水」としているだけで、完全防水のランニングシューズというわけではありません。

たとえば、どしゃぶりの雨の中に長靴の代わりに履いて職場に向かったのですが、見事なくらい足が濡れてしまいました。このため、感覚的にはアスレシューズストームランナーのほうが、しっかりと雨を弾いてくれるような気がします。

もっともどしゃぶりの雨の中で履くことが、そもそもの使い方が間違っているわけです。ただ、そういう環境でも履けるということを期待したくなるのがワークマン。防水シューズハイバウンスレインに関していえば、ランニング中に雨が降り出しても、足を濡らさずに走り続けられる程度(それで十分ですが)だと考えてください。

もうひとつ気をつけたいのが土踏まずのサポートがしっかりしすぎていて、さらにドロップ(つま先と踵の高低差)があるため、親指が浮きやすいという点です。このためO脚のランナーが履くと、シューズに適した筋肉がつくまで膝の内側に違和感が出る可能性があります。

膝の内側を意識して、違和感が出たら走らずに歩くということを繰り返しましょう。このとき、足の親指と小指、踵の3点がしっかりと地面に触れるイメージで走れば、より効果的に筋肉をつけることができます。いきなり20kmとか30kmとかを走るのではなく、まずは3kmや5kmくらいから慣らしていきましょう。

もしくは足に馴染むまで、普段履きとするのもいいかもしれません。防水シューズハイバウンスレインはブラックもアクアブルーもシンプルな色使いで、ウェアに合わせやすいのも魅力です。もちろんそのときも、きちんと親指と小指と踵が地面に付くイメージで歩くようにしてください。

くるぶしが隠れる靴下との組み合わせがおすすめ

防水シューズハイバウンスレインは足首周りに伸縮性のある素材を使用しており、フィット感が高いといった特徴も備えています。走っているときや歩いているときに、このフィット感が心地いいのですが、長い距離を走ると靴擦れを起こす可能性があります。

私も1回目に履いたときは問題なかったのですが、少し長い距離を走ってみたらアキレス腱周りが靴擦れを起こしてしまいました。もっともこの対策はとても簡単で、くるぶしまでしっかりと隠れる靴下を履けばOKです。それだけで靴擦れはなくなります。

くるぶしまで隠れるタイプの靴下はワークマンでも取り扱っているので、防水シューズハイバウンスレインと一緒に購入するのがおすすめです。もちろんすでにくるぶしが隠れるソックスを持っていればそれで構いません。念のためそのソックスを履いて試し履きしておきましょう。

足首周りがしっかりフィットしているのにはもちろん利点があります。しっかりとフィットするので足首周りから小石などが入ってくるのを防げるので、舗装されていない河川敷のランニングコースでも快適に走れるのも防水シューズハイバウンスレインの魅力。

ソール中足部の屈曲性が低いので、トレランには使いづらいのですが、ハイキングや軽登山くらいなら問題なくこなせます。むしろそれらのシーンでこそ本領を発揮する可能性もあります。アウトソールも滑りにくい素材を採用し、クッション性も高いので、機会があればぜひ試してみようと思います。

いずれにしても、さまざまなシーンで利用できるのが防水シューズハイバウンスレインの面白いところです。雨の日の通勤シューズにもなるなど、ランニング以外のシーンでも活躍する1足ですので、防水シューズを1足持っておきたいという人はマストバイアイテムになります。

これがワークマンの新しいスタンダードシューズ

防水シューズハイバウンスレインはフルマラソン完走を目指すというような使い方ではなく、毎日のジョグを積み重ねるときのスタンダードシューズという位置づけになります。もちろんフルマラソンをサブ4くらいで走り切るだけのスペックはありますが、ワークマンにはもっとランニングに適したシューズもあります。

ただ、ランニングシューズとしての完成度が高く、「これがワークマンの新しいスタンダードシューズ」と言ってもいいくらいしっかり走れます。しかも防水機能がついているのに2,900円で買えてしまうという(しかもムレにくい)、防水シューズの価格破壊を引き起こす1足です。

そして繰り返しになりますが、やはりデザインがスタイリッシュ。どれだけ高機能なシューズでも履きたくなるようなデザインでないことには靴箱の肥やしになってしまいます。でも防水シューズハイバウンスレインなら、ちょっとした買い物にも使えるのでヘビーローテション間違いなし。

アンバサダーだから提灯記事になっていると思うかもしれませんが、今回のシューズは忖度の必要が1ミリもないくらい素晴らしいシューズです(親指が接地しにくいことを除けば)。秋雨の中でもしっかり走って距離を積み重ねたいという人は、ぜひ最寄りのワークマンでチェックしておきましょう。

発売は8月下旬からということなので、9月には全国の店舗で取り扱いが始まるはず。YouTubeなどでバズって購入困難になる可能性もあるのでご注意ください。

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