【シューズレビュー】無理のないスピード感が心地いい!アシックス「MAGIC SPEED 3」【PR】

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アシックスさんから「MAGIC SPEED 3」をレビューする機会をいただき、ちょうど台北マラソンの予定が入っていたので、「サブ3.5」という目標を掲げて走ってきました。それまでの過程でわかったことや、42.195kmを走って気づいたことなどが多々ありました。

そもそもMAGIC SPEED 3は、シリアスランナーからの評価がとても高い1足で、価格もリーズナブルということから自分で購入しようかと思っていたシューズでもあります。同じように検討している人は、購入するかどうかの判断をするときの参考にしてください。

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METASPEEDシリーズよりは窮屈に感じる

MAGIC SPEED 3

METASPEED SKY+

まずは足入れした感じのインプレッションから。SNSなどで「MAGIC SPEED 3」は幅が狭いというような声がいくつかあり気になっている人もいるかもしれません。実際にMETASPEEDやS4と履き比べてみると、確かに窮屈さを感じます。

このため「ワンサイズ上げないとフルマラソンは無理かも」と感じたのが正直な感想です。ただ、実際に足幅を測ってみると、幅はほとんど変わらない、もしくはMAGIC SPEED 3のほうが広い感じがあります。

アシックスの開発に問い合わせると、「設計はMETASPEEDやS4と同じ設計思想」ということなので、感覚的に窮屈に感じる場合は、ワンサイズ上げるなどの調整をおすすめします。

最近のランニングシューズは、指の自由度を高めるというのがトレンドになっているのですが、MAGIC SPEED 3はそうではなく、オールドスタイルのランニングシューズのように指を拘束する形状になっています。そうすることで地面を押し出す力の効率を上げることができ、簡単にスピードを出せるというわけです。

個人的な感想としては、MAGIC SPEED 3はMETASPEEDやS4とは似て非なるものであり、走り方もライド感もまったく異なります。

もし走っていて親指や小指が擦れている感覚があるなら、ワイドにするか0.5cmほどサイズアップするなどの調整をおすすめします。ショップで試し履きして、自分に合うサイズを見つけてください。

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着地がシビアでしっかりとした走り込みが求められる

次に走り心地についてレビューします。足入れした感覚でも「細い」と感じたMAGIC SPEED 3ですが(実際には細くない)、走ってみるとより細く感じます。アウトソールそのものの幅はMETASPEEDやS4とそれほど変わりませんが、ミッドソールの壁面の立体感が視覚的にも細く見えます。

そして着地としてはミッドフットが理想でしょうか。最初はMETASPEEDシリーズを意識して、フォアフットで走っていたのですが、上手く反発をもらえませんでした。そこでミッドフットに変更して、しっかり踵を設置させる走りに変えたところ、きれいな推進力が生まれました。

そもそもMAGIC SPEED 3は、前作のMAGIC SPEED 2よりも、かかと部の面積を広げており、かかとで接地をしても安定感を得られます。個人的なイメージとしては「FF Blast+」のロゴ付近、もしくはそれよりもやや後ろ側で着地しても安定する感じです。

そして踵で反発しているのを感じながら、前足部に重心を移動させることで効率よく走れるようになっています。着地点は自分の重心よりも後ろ側というのは他のシューズと変わりありません。このとき意識が必要なのは「まっすぐ走る」ということです。

すでにお伝えしましたように、MAGIC SPEED 3は体重を受ける面積がMETASPEEDシリーズやS4よりも狭く、雑に着地すると足首に負荷がかかってしまいます。幅広のシューズに慣れている人からすると、足首を捻ってしまわないか心配になるかもしれません。

それを回避するに必要なのが筋力です。しっかり走り込んで、まっすぐに走れる筋力を付けていないと「不安定」と感じる可能性があります。ただ月間走行距離が300kmを超えるくらいのシリアスランナーなら、その点はあまり心配ありません。

むしろ接地面積がそこまで広くしないことで力を集中でき、簡単にスピードを出せます。いずれにしても、MAGIC SPEED 3を履きこなせるかどうかは、これまでに積み重ねてきた練習量で決まるといっても過言ではありません。

もしくは体幹がどれだけ安定しているかも影響します。要するに「走れる体づくり」をしていれば、フルマラソンくらいの距離なら問題なく走れると考えてOKです。ただし、ウルトラマラソンのような超長距離になると、もっとしっかり体重を受けられるシューズのほうがいいかもしれません。

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自分のスキルに見合った範囲でスピードを出せる

実際に走って感じたのは、軽くて足を回しやすいということ。METASPEEDシリーズのように、走らされる感覚が少ないので「本当にこれでスピードを出せるの?薄底シューズと変わらなくない?」と感じたのですが、スピードを出せるという特性については、履き比べをしてみることで一目瞭然でした。

実際にやってみたのは下記4足の履き比べで、1kmちょっとのランニングコースを無理なく出せるスピードで走るというものです。

  • GEL-KAYANO 30
  • S4
  • MAGIC SPEED 3
  • METASPEED SKY+

試走の順番は設定ペースの遅いものからで、まずはGEL-KAYANO 30から順に履いてみました。走りをRunmetrixで分析した結果が下記になります。

シューズの持つテンシャルがそのまま結果になりました。ジョグシューズのGEL-KAYANO 30は、ストライドが伸びず、ペースもそこまで上がりません。一方の高速レース用シューズのMETASPEED SKY+はペースが上がるものの、シューズをコントロールしきれていないことがわかります。

そして、実際に走った感覚としてはS4とMAGIC SPEED 3の間に大きな壁を感じました。GEL-KAYANO 30からS4に履き替えたときには「S4はよくできたシューズだ」と思ったのですが、そこからMAGIC SPEED 3に替えた瞬間に景色が一気に変わります。

私はスピードを出して走るときに「これ以上は出してはいけないスピードの壁」を意識して走るのですが、MAGIC SPEED 3は最初の数歩でその壁を超えてしまい、1kmちょっとを走りきったときには心拍数もかなり上がっていました。

POLARのランニングウォッチでも計測していたのですが、MAGIC SPEED 3は最大心拍数が187bpmにもなっており、おそらくその後に走ったMETASPEED SKY+は、疲労が残っていてシューズのポテンシャルを出し切れていない可能性があります。

もっともMETASPEED SKY+はスピードが出すぎて、ランニングコースの直角コーナーを上手く回りきれませんでした。それくらいMETASPEED SKY+はスピードが出るわけで、MAGIC SPEED 3はそこまでではないことがわかります。

とはいえ、サブ3.5を目標とするレベルではMETASPEED SKY+は明らかにオーバースペックで、扱いきれていません。そう言う意味で、サブ3からサブ3.5のシリアスランナーにとってベストなのは、MAGIC SPEED 3ということになります。

もちろん個人差はありますし、シューズの場合は好みもあります。ただ少なくとも私にとっては、MAGIC SPEED 3は扱いやすいシューズであり、相性の良さを感じ、自信を持って台北マラソンのスタートラインに立てたのは事実です。

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レースで失速してもそこから粘れる

さていよいよ台北マラソンですが、結論から言えばサブ3.5には届きませんでした。これはシューズに問題があるわけではなく、私自身が仕事の関係でこの1年間ほとんど走れていないことが影響しています。ただ、途中で失速したからこその気づきもありました。

まず、シューズの窮屈感を何とかしなくてはいけなかったので、薄めのソックスを選びました。走り終えたときには足がむくれて窮屈感が出てしまいましたが、これによって走っている途中に「狭い」と感じることはありませんでした。

設定ペースは4分50秒/kmでしたが、Eブロックからのスタートだったこともあり、人が多すぎてペースがまったく安定しません。ただ4分40秒/kmになることもあれば、5分/kmになることもありつつも、半分の距離でちょうど1時間45分ちょっとでしたので、トータルで狙い通りに落ち着いています。

異変が起きたのは27km地点で、急に心拍数が上がってしまい、そこで一旦走れなくなります。前回厚底のレーシングシューズで走ったいわて盛岡シティマラソンでは37km地点で失速したので、10kmも短いところでの失速。理由として考えられるのはMAGIC SPEED 3の衝撃吸収力がそれほど高くないということです。

結構早い段階で足に疲労が溜まっているのを感じており、やはり価格相応なのかと思ったのですが、ここからがいわて盛岡シティマラソンと違いました。厚底のレーシングシューズで37kmまで走ったいわて盛岡シティマラソンは、37km以降はほぼ歩き。

ところが、MAGIC SPEED 3で走った台北マラソンは、心拍数が落ち着いたらまた走り出せて、区間によっては4分50秒/kmくらいまで戻すこともできました。かつてランニングシューズの主流が薄底軽量だった時代、「失速しても耐えればまた足が戻る」と言われていましたが、久しぶりにそれを体感する結果に。

厚底のレーシングシューズはスピードも出せて、衝撃吸収性も高いものの、自分の限界を超えたところまで走れてしまいます。結果的に失速するときには完全にエンプティ状態で、残りカスすらないから走れなくなってしまうわけです。

ところがMAGIC SPEED 3は限界を超えるところまでは走れないので、失速しても粘れば必ず足が戻ってきます。このため、いわて盛岡シティマラソンでは不完全燃焼感がありましたが、台北マラソンではすべて出し切って走れた達成感が残りました。

そして、いわて盛岡シティマラソンは3時間45分でしたが、早めに失速した台北マラソンは3時間41分でこちらのほうが良いタイムで走れています。失速はしても大失速はしない。それがMAGIC SPEED 3の魅力のひとつなのかもしれません。

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自分の足にあったサイズを選べば期待に応えてくれる1足

おそらくMAGIC SPEED 3の購入検討している人は、METASPEED SKY+の価格が高すぎるため、リーズナブルな価格設定のMAGIC SPEED 3を考えているのだと思います。それはとても合理的な考え方で、サブ3が目標ならMAGIC SPEED 3は正しい選択肢のひとつになります。

ただ、繰り返しになりますが、METASPEED SKY+とは系譜が違うシューズになります。MAGIC SPEED 3はMETASPEED SKY+のダウングレードではなく、独自の思想でデザインされた1足になります。

もちろんどちらもアシックスのDNAがベースにあるため、似ている部分もあります。それでもMAGIC SPEED 3はMETASPEED SKY+の代用にはなりません。そしてMAGIC SPEED 3にはMAGIC SPEED 3にしかない魅力があります。

1秒でも記録を更新したいなら、おすすめなのはMETASPEED SKY+(ただしスピードが出すぎて大失速する可能性がある)。そうではなく日々のトレーニングの成果を100%発揮するレースをしたいなら、MAGIC SPEED 3が適しています。

これはランニングやマラソンとどう向き合いたいかの話になってくるので、すべての人にとっての正解はありません。でも、ほとんどのシリアスランナーはMAGIC SPEED 3を気に入るはずです。ただし、窮屈感をどうにかしなくてはいけません。

最近はネットショップでランニングシューズを買う人が増えていますが、少なくともMAGIC SPEED 3は実際にショップで足を合わせてから購入するのがおすすめです。いつものサイズはもちろんのこと、ワンサイズ上のモデルと、幅広モデルを履いて最適な1足を選んでください。

また、試し履きするときには、レースで履く予定のソックスを持っていってください。フィット感がかなりシビアなので、ソックスの厚みで感じ方が大きく異なります。できれば実際に走ってみるのが理想です。ASICS RUN TOKYO MARUNOUCHIでレンタルして、違和感なく走れるサイズの相棒をお選びください。

公式サイト:https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/running/magicspeed

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