ランナーにこそ手にしてもらいたい1冊!『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』

日々の練習やマラソン大会などで走る前に「静的ストレッチではなく動的ストレッチをしたほうがいい」という考え方が広まりつつありますが、大きな問題として「動的ストレッチってどうやるの?」という話があります。

ストレッチは一つひとつの動作の意味をきちんと理解して行うことで、効果が上がります。YouTubeに動画もありますが、それでは本質の部分を理解できずに動きを真似ているだけになってしまいます。そこで手にしてもらいたいのが『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』です。

高齢者の運動不足解消のための1冊ですが、ランナーにこそ手にしてもらいたい内容になっています。そこでここでは、『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』についてご紹介します。

目次

動的ストレッチが必要な理由

まずランナーに動的ストレッチが必要な理由を簡単にお伝えします。

以前はランニング前にストレッチをするのが定番でしたが、最新の研究結果によると、静的ストレッチは体を柔軟にするけど、柔軟になると運動パフォーマンスを下げるとうことが分かっています。私たちランナーは体のバネを使って走りますが、柔らかくなるとそのバネが効かなくなるわけです。

柔らかくなればケガのリスクは下がりますが、パフォーマンスが下がったのでは意味がないですよね。そこで体の可動域を広げながらも、眠っている体のバネを目覚めさせる準備運動として動的ストレッチが広まってきました。

静的ストレッチは体をあまり動かさずに筋肉を伸ばしますが、動的ストレッチは体を積極的に動かします。多方向に体を動かすので負荷も高く、心拍数を上げることもできます。ただ動的ストレッチというのは、実は私たちがすでに知っている運動だったりします。

最近の若者は分かりませんが、30代よりも上の年齢でラジオ体操をしたことのない人はいないかと思います。あのラジオ体操もいわゆる動的ストレッチのひとつです。ラジオ体操を思い出してください。可動域を広げながらストレッチする動きがほとんどですよね。

そういう意味では実はランニング前の準備運動はラジオ体操で十分です。でも、もっと効果的な動きがありますし、何よりもその動きにどんな意味があるのかをしっていることで効果を高めることができます。そこで登場するのが『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』というわけです。

『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』の内容

『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』の目次は次のようになっています。

目次
第1章 最高最善の運動を行うための基本

第2章 衰えた体がよみがえる! 部位別エクササイズ
 ●股関節周り→驚くほど歩くのが軽快になる「レッグスイング」
 ●お尻→お尻の疲れをとる「ニーハグ」 他

第3章 体の不調を治す! 症状別エクササイズ
 ●寝つきをよくする「トランクローテーション」
 ●ぽっこりお腹を改善する「スーパーツイスト」 他

機能解剖学を極めたトレーナーによる運動のQ&A

まずはなぜ動的ストレッチが必要なのか効果的なのかの説明があり、その後に具体的なエクササイズを紹介しています。イラスト入りで説明があり、どの筋肉をストレッチするのかが直感的にわかるようになっています。

機能解剖学に基づき、衰えやすい筋肉に働きかけることを目的としているため、無理やりに伸ばすような動きではありません。このためガツガツ鍛えたい人には向いていませんが、長く走り続けたいという人には最適な内容になっています。

ランナーは鍛えつつも衰えている

ランナーはほとんどの人が「自分は適度に運動しているから健康」と思い込んでいますが、実はそうでもありません。毎日30分程度のランニングなら、健康を維持するのに効果的ですが、フルマラソンを走るなんて体のことだけを考えたら絶対に不健康です。

長時間の有酸素運動は脂肪を落としますが、同時に筋肉も落としてしまいます。高齢のランナーさんは体がとても細い方がいますが、ランナーとしては正解でも健康な人としては必ずしも正解とは言えないのは多くの人が薄々気づいていますよね。

だからこそ動的ストレッチが必要になります。動的ストレッチを行うことでランニングだけでは衰えていく筋肉に働きかけ、さらには反発力のある柔軟性を手にすることができます。その先には何歳になっても健康的に走り続ける未来が待っているわけです。

走りにくいときだからこそ体をメンテナンスしよう

世の中が自粛ムードになり、ランニングも控えめにしたり、完全に自粛したりしているランナーも多いかと思います。現時点では、それは個々の判断に委ねられていますが、走らないと決めた人はこの機会を体をメンテナンスに使いましょう。

まずは動的ストレッチで体の可動域を広げて、その上で筋トレを行うことで若かりし頃の体が戻ってきます。走れないので持久力は低下していますが、またランニングを再開するときに以前よりも走れる自分に驚くことになるはずです。

ただ、その動的ストレッチを自己流で行うのではなく、効果をきちんと理解して行うことで、より高いレベルでの進化を期待できます。休日はできるだけ外に出ないように心がけているという人は、ぜひ『衰えた体がよみがえる 最高最善の運動』を手にしてください。

もし効果があると感じたら、周りの人にもすすめてあげてくださいね。

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