980円のランニングシューズで、多くのランナーを驚かせたワークマンが、2019年春夏からさらにスポーツアイテムやアウトドアアイテムを充実させています。冷感トレーニングウェアは580円からラインナップされるなど、2019年も注目を集めること間違いありません。
ただ、ワークマンは「安い」だけのブランドではありません。愛用している人は分かるかもしれませんが、どの商品にもすべて独創的な工夫がされています。980円のランニングシューズですと、150gという驚異的な軽さがあります。
コンプレッションウェアには冷感素材を使い、夏場でも暑さを感じにくく快適に走れるような仕組みを取り入れています。
そんなワークマンの春夏アイテムの中に、天才的ともいえる発想で作られた商品がありました。それが「イージス防水メッセンジャーバッグ」で、マラソン大会を走る日にぜひ利用してもらいたいアイテムです。
今回、このイージス防水メッセンジャーバッグをワークマンに提供いただきましたので、使ってみて感じたことをご紹介します。
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バッグの中に防水エリアを配置
イージス防水メッセンジャーバッグは、一見するとただのリュックです。シンプルなデザインで作りもしっかりしているので、多少荒く使っても問題ありません。この見た目だけでも人気が出そうなバッグでもあります。
でもこのバッグの素晴らしさは、その構造にあります。その構造を伝えるのがとてもむずかしいのですが、分かりやすくいえばバッグの内部に、防水エリアと通常エリアの2つがあります。
これでも何のことか分かりませんよね。わたしは実物を見たときでさえ、理解するのに時間がかかりました。
順を追って説明しましょう。イージス防水メッセンジャーバッグにはトップからモノを入れることができます。これは他のバッグと同じですよね。そしてサイドにもファスナーがあり、そこからもモノを入れることができます。
これも、よくあるリュックと同じです。
でも、トップとサイドが繋がっていません。上から入れたものは上からしか取り出すことができず、サイドから入れたものはサイドからしか取り出すことができません。両方が完全に区切られているのです。
これはとても不便なように思えますが、これこそがイージス防水メッセンジャーバッグの最大の利点です。
上からモノを入れることができるエリアは、防水構造になっていて、そこに濡れたものを入れても、バッグの中が濡れることはありません。ということは、マラソン大会で走り終えて汗だくになったウェアをダイレクトに入れることができます。
さらっと書きましたが、これってかなりすごい発想です。
ランナーの多くがウェア用にビニール袋を使っていると思いますが、イージス防水メッセンジャーバッグがあれば、そのビニール袋がいらなくなります。行きはきれいな状態のウェアをそこに入れておき、帰りは濡れたウェアを入れて帰る。
普通のリュックですと、こうはいきません。ウェアをビニール袋に入れて、口を結んでからリュックの中に入れますが、リュックの中にはシューズやフィニッシャーズタオルなどが、ごちゃごちゃしていますよね。
せっかく詰め込んだと思ったら、中に入れたものを取り出さなくてはいけなくなって、また濡れたウェアの入った袋を取り出して……全然スマートではありません。
イージス防水メッセンジャーバッグなら、返って洗濯をするウェアを突っ込んで閉じたらそれでおしまい。あとは家に帰ってから洗濯機に入れるだけです。使ってみると分かりますが、かなり便利です。
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サイド収納エリアは大容量でシューズも入る
イージス防水メッセンジャーバッグの容量はカタログにも記載されていませんが、約25Lくらいのサイズがあります。このため、バッグとしては十分な容量がありますので、ランニングシューズも余裕で入ります。
私はレースのレポートも書くので、会場にパソコンを持っていきますが、もちろんパソコンを収納するエリアも確保されています。サングラスなどの小物を入れてもまだまだ余裕があります。
普通のリュックですと、サイドファスナーはおまけのような役割で、開口が小さくて荷物の出し入れが大変ですが、イージス防水メッセンジャーバッグはむしろサイドファスナーがメインですので、荷物を取り出しやすくなっています。
こういう小さな部分にも、気配りがされているのがワークマンのアイテムのおもしろいところでもあり、ファンが増えている理由でもあるのでしょう。安さを妥協する理由にしない。そういう部分に魅力を感じる人が多いのでしょう。
ちょうどいいサイズですので、マラソン大会でよくある、預け荷物用のビニール袋にもちゃんと入ります。そういう部分も含めて、まさにランナーのためのスポーツバッグといえるアイテムです。
サイド収納エリアは完全防水ではない
購入する前にひとつだけ気をつけてもらいたいのが、防水メッセンジャーバッグとなっていますが、サイド収納エリアは完全防水ではないということです。防水ファスナーではありませんし、縫製も防水対応ではありません。
ポリ塩化ビニルで作られていますので、少しくらいの雨であれば問題なく使うことができますが、雨が強い場合には普通のバッグと同じように、バッグの内部に水が染み込んでしまいます。
完全防水なのは、あくまでもトップからアクセスできるエリアだけです。そのことだけ忘れないようにしてください。雨に濡れて困るものはすべてそちら側に入れておくようにしましょう。
雨のレースの場合には、濡れたウェアはサイド収納に入れて、完走証など濡らしたくないものはトップの防水エリアに入れておくと、濡らさずに持って変えることができます。そのあたりは臨機応変に活用してください。
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イージス防水メッセンジャーバッグの気になるお値段は……
機能性はわかったから、早く値段を教えてくれという人もいるかと思います。決して焦らしているわけではなく、防水エリアを分けるという発想に驚かされて、値段をお伝えするのを忘れていました。
なんとこのイージス防水メッセンジャーバッグの価格は2,900円です。
ワークマンですから、もちろん税込価格です(ワークマンってすべて税込価格な表示なのがちょっと嬉しいですよね)。たった2,900円で防水バッグが手に入るってちょっとびっくりじゃないですか?アウトドアブランドの商品なら1万円以上してもおかしくありません。
これならまったく躊躇することなく購入できますよね。デザインは好みが分かれるかもしれませんが、色はイエロー以外にもレッドとブラックがあります。ブラックならどんなウェアにもあいますので、1個持っておくと便利です。
とって付けたように書きますが、背負ったときのフィット感もしっかりしています。やや大きいので長い距離を走るのには適していませんが、しっかり固定されブレないため、少しくらいなら走れないこともありません。
購入は全国のワークマンでも可能ですが、店舗に行くと他にも欲しいものが増えて困るという人は、オンラインストアでの購入がおすすめです。でも、本当はお店に行って、他の春夏アイテムを手にしてもらいたいところです。
イージス防水メッセンジャーバッグ以外にも、魅力的なアイテムがいくつもありますので、この週末にでもぜひお近くのワークマンまで、お買い物に出かけてみてください。