RUNNING STREET 365編集長で、万里の長城マラソン日本事務局代表、自称ランニングジャーナリスト、ワークマンアンバサダーという肩書があり、20回以上も裸足でフルマラソンを完走している。これまでに五街道すべてを走ったという経歴もある。
これだけ読むと、そこそこ走れるランナーという印象があるかもしれないが、足りないピースが1つだけある。それが「サブ3(フルマラソン3時間以内での完走)」という称号。
裸足ランニングにハマってから、フルマラソンでタイムを追うということをやめたのだが、ひょんなことからランニングのパーソナルトレーナーを行うことになり、その箔をつけるのに「サブ3」という実績が欲しくなった。
どうせ狙うなら、連載記事にしてしまえということで「ハダシスト重松・サブ3への挑戦」という公私混同も甚だしい企画を立てることにしたというわけだ。
連載を始めるにあたって、まずは私がランナーとしてどのレベルにあるのかをお伝えしておこう。
年齢:44歳
ラン歴:12年
自己ベストタイム:3時間3分55秒(2013年)
2018-2019シーズンベストタイム:3時間21分37秒
いずれも愛媛マラソンでの記録。これだけ見るとすでにランナーとしてのピークが過ぎており、「それは無謀な挑戦」と思われるだろう。でも、簡単ではないからこそ、ここでサブ3を達成することに意味がある。
ちなみに「ハダシスト重松」としているが、もちろんランニングシューズを履く。RUNNING STREET 365の記事を読んでくれている読者なら知ってると思うが、私は裸足ランナーではありながらランニングシューズをこよなく愛している。
目標とする大会は、2020年2月9日に開催される愛媛マラソン。愛媛マラソンにこだわっているわけではないが、最も多く出ている大会なので、必要以上に緊張しなくて済むという目論見。
亡き父が生まれ育った場所であり、往路復路ともに実家近くを走るコースというのも、最後のひと踏ん張りをするのに最適だと考えたのも愛媛マラソンを選んだ理由のひとつ。
もちろん、あと3ヶ月でいきなりサブ3のレベルに到達できるわけがない。実はこの連載とは別に「愛媛マラソンでサブ3を達成できるだけの状態に仕上げておく」という課題を持って、夏前からカラダづくりを行ってきた。
これまであまり行ったことのないインターバルも行い、9月10月には月間走行距離が500kmを超えている。筋力アップのために標高1252mの丹沢・大山へトレランもときどき行っている。
下地は十分に作れている。
そういう感覚があったものの、これまでの12年間で1度も手が届かなかったサブ3を達成する自信がなく、ひそかな目標としていたのだ。パーソナルトレーナーになるにあたって、それを連載化という形で公開にしたというわけだ。
決してRUNNING STREET 365のネタ不足を解消しようという下心があるわけではない。いや、本当は少しだけある。
ただ同じようにサブ3を達成しようと、もがき苦しんでいる仲間がきっと世の中にはたくさんいるはず。そういうランナーにとって「あいつもがんばってるから、自分もがんばろう」と思える企画になればと考えている。
44歳の無謀なる挑戦。
来年の2月9日までの3ヶ月間、どのようなトレーニングを行ったのか。コンディションがどれくらいになっているのかなど報告していくので、これからサブ3を狙うランナーは参考にしてもらえれば。
参考になるかどうかは、サブ3を達成できるかどうかにかかっているのだが。
ハダシスト重松
1975年11月生まれ。高校生まで関西で暮らし、「関東でサッカーをしたい」という想いで関東の大学へ進学。海外チームのプロテストに挑むも玉砕し、社会人となってお腹まわりの肉が気になりだした頃、大学時代の同級生に「マラソン大会に出ないか」と誘われる。
10kmとハーフマラソンを経験し、満を持して初マラソンでサブ3を狙うも30kmの壁に正面衝突して3時間11分6秒。その後、オーバートレーニングにより膝を故障するが裸足ランニングに出会い復活し、いまに至る。
RUNNING STREET 365編集長
万里の長城マラソン日本事務局代表
ワークマンアンバサダー
自己ベスト
フルマラソン:3時間3分55秒
ハーフマラソン:1時間26分25秒
HP:http://shigematsutakashi.com
Twitter:https://twitter.com/tshige07