ランナーにとってランニングウォッチといえばGARMINが定番ですが、時代の流れはスマートウォッチへと移行しつつあります。ランニングだけにしか使えないランニングウォッチではなく、日常から使えるスマートウォッチを選びランニングでも使うという人が増えています。
その引き金になったのはApple Watchですが、Apple WatchはiPhoneを使っている人でないと、その性能を100%発揮することができません。
そこでAndroidユーザーにおすすめしたいのが、11月22日に発売になった『HUAWEI WATCH GT 2』と『HUAWEI Band 4』です。ここではこの2つのアイテムにどのような特徴や魅力があるのかについてご紹介していきます。
なぜスマートウォッチを選ぶのか
そもそも、なぜGPSランニングウォッチではなく、スマートウォッチを使う人が増えているのかを説明しておきましょう。GPSランニングウォッチはとても高機能で、疲労の溜まり具合に応じたトレーニングの提案をしてくれたり、健康状態を管理してくれます。
でも、ほとんどのランナーにとってそれらの機能は必要ありません。
- GPS計測できる
- 心拍数を測れる
- ペースと距離が表示される
- ログを残せる
これさえできればいいというランナーにとって、3万〜5万円もするようなGPSランニングウォッチはオーバースペックです。そこに登場したのが浅く広く何でもできてしまうスマートウォッチです。音楽の再生ができSNSの通知を受けられる。そして何よりもデザイン性が高いという特徴があります。
GPSランニングウォッチはスポーティー過ぎて、ビジネス用途には向いていません。仕事用に別に時計を持っている人も多いかと思います。でもスマートウォッチならそれらを1つにまとめることができます。
ただ、これまでのスマートウォッチはバッテリーが弱いという問題があり、普及するにいたっていませんでしたが、各メーカーの開発が進み、フルマラソンを走ってもまったく電池の減りが気にならないレベルにまで進化しています。
こうなってくるとスマートウォッチを選ばない理由はどこにもありません。
『HUAWEI WATCH GT 2』と『HUAWEI Band 4』の違い
HUAWEIが発売開始した『HUAWEI WATCH GT 2』と『HUAWEI Band 4』について簡単に説明しておきます。
- HUAWEI WATCH GT 2:スマートウォッチ
- HUAWEI Band 4:活動量計
スマートウォッチなのはHUAWEI WATCH GT 2で、HUAWEI Band 4は活動量計です。何が違うのかというと活動量計にはGPSがついていないということです。ですので、HUAWEI Band 4単体ではランニングウォッチとして使えません。
でもランニングをするときに必ずスマホを持って走るというのであれば、GPSがのないHUAWEI Band 4でもスマホと組み合わせることで十分に役割を果たします。そして何よりもコストを抑えることができます。
HUAWEI Band 4の価格はなんと税抜で4,800円です。驚きの低価格で心拍を計測しながら走ることができてしまいます。あまりお金をかけたくないけど、心拍計測をしながら走りたいという人には、これでまったく問題ありません。
ただ、仕事用の時計としても使いたいなら、やはりデザイン性が高いHUAWEI WATCH GT 2がおすすめです。こちらは税抜で22,800円から。HUAWEI WATCH GT 2はGPSが内蔵されていますので、スマホを持たずに走ることができます。
それぞれの特徴やスペックについて、もう少し詳しく解説していきます。
HUAWEI WATCH GT 2
- ランニングや水泳などの履歴管理
- GPS利用時の連続使用時間:15時間 or 30時間
- 最大500曲の音楽の保存が可能
- ストレスモニタリング
- 睡眠モニタリング
HUAWEI WATCH GT 2の最大の魅力は、連続使用時間にあります。42mmシリーズと46mmシリーズがありますが、42mmでも連続15時間もGPSと心拍計を稼働させることができ、46mmならなんと30時間となっています。
これだけ使えると100kmのウルトラマラソンでも十分に対応できます。
さらに内蔵メモリに音楽を保存できますので、Bluetoothイヤホンと組み合わせればスマホなしでも音楽を聞きながらランニングできます。もうランニング中にスマホを落とす心配はありません。
さらにストレスや睡眠を管理する機能もあり、自分のコンディションを整えるのに役立ちます。HUAWEI WATCH GT 2はスマートウォッチの中でも、よりスポーツ向けに作られた製品で、GPSランニングウォッチにかなり近い位置づけになっています。
このため、他のApple Watchのようにスマートウォッチでの支払いというようなことはできません。このため、ランニングには小銭かSuicaなどの電子マネーカードを持っていく必要はあります。
HUAWEI WATCH GT 2 | 46mm | 42mm |
---|---|---|
重量 | 約41g(バンドを含まず) | 約29g(バンドを含まず) |
バッテリー | 通常:7日 ランニング:15時間 | 通常:14日 ランニング:30時間 |
対応OS | Android 4.4 + iOS 9.0 + |
|
GPS | GPS+GLONASS | |
防水 | 5ATM 防水 | |
価格 | スポーツモデル:24,800円(税抜) クラシックモデル:28,800円(税抜) | スポーツモデル:22,800円(税抜) クラシックモデル:26,800円(税抜) |
HUAWEI Band 4
- ランニングやサイクリングなどの履歴管理
- 連続使用時間:9日間
- 睡眠モニタリング
- スマホのリモート撮影機能
HUAWEI Band 4ができることは、HUAWEI WATCH GT 2と比べるとグッと減ってしまいます。ランナーにとって役立つのは、睡眠管理ができることと、ランニング中に心拍測定ができることだけです。
でも、それだけできればいいという人にとっては、HUAWEI Band 4はかなりコストパフォーマンスに優れた製品です。あれもこれもはいらないし、スマホを持って走るのが苦痛ではないというのであれば、選択肢のひとつとして検討する価値のあるアイテムです。
HUAWEI Band 4 | |
---|---|
重量 | 約12g(バンドを含まず) |
バッテリー | 通常:9日 |
対応OS | Android 4.4 + iOS 9.0 + |
GPS | スマホGPS接続 |
防水 | 5ATM 防水 |
価格 | 4,800円(税抜) |