この1年でランニングシューズは大きな変革がありました。みなさんもご存知の通り、各メーカーが高いクッション性と反発力をもたらす構造を競い合うように開発し、マラソンタイムを大幅に更新できる「厚底×補強材」がトレンドになっています。
その一方で、多くのメーカーがもうひとつのチャレンジをしています。キーワードは「サステナビリティ」で、わかりやすく言えば地球に優しい素材を使ったランニングシューズの開発を行っています。そのひとつの形が10月1日から発売になるリーボックの「FOREVER FLOATRIDE GROW」です。
FOREVER FLOATRIDE GROWはリーボックの決意表明
多くのシューズメーカーが将来に渡って事業を継続していくために、地球に優しいシューズづくりに取り組んでいます。これまでのように大量のバージンポリエステル(未使用のポリエステル)を消費するのではなく、生分解される素材やリサイクル素材を使うことで、地球が疲弊していくのを防ごうとしています。
リーボックも商品原材料からバージンポリエステルの使用を削減する取り組みを始めており、2024年までにすべての原材料からバージンポリエステルを完全に排除することを目標として掲げています。今回発売される「FOREVER FLOATRIDE GROW」もその一環で、リーボックの決意表明でもあります。
ただいくらメーカーが「サステナビリティ」を掲げても、消費者が欲しいと思わなければその商品は売れません。ランニングシューズの場合は、速く走れるシューズがトレンドになっているため、その流れを組むシューズに仕上がっていることが求められます。
「FOREVER FLOATRIDE GROW」はそんな難題に対するリーボックの答えです。地球に優しいだけでなく、走りやすくてランナーにも優しい。それだけでなく「美しいデザイン」も備えているところに、リーボックらしさが現れています。
軽くて高いクッション性を持つ1足
「FOREVER FLOATRIDE GROW」は、サステナビリティを意識しながらもリーボックの人気ランニングシューズである「FOREVER FLOATRIDE ENERGY 2」と同等の機能、すなわち植物性由来の素材を使いながらも軽くて高いクッション性があり、軽快な走りを実現することを目指して開発されました。
アッパー
持続可能な形で調達されたユーカリ由来の素材を採用。高い通気性を持ちながらも、使用後は自然に生分解されます。
ミッドソール
新たに開発された、唐胡麻(キャスタービーン、ひまし)などの天然素材を原料使用。従来のモデルと変わらない軽量クッション性を実現。
ソックライナー
アメリカや世界各地の沿岸海域や淡水域での大量発生が問題視されているブルーム藻を使用。天然の防臭効果があります。
アウトソール
従来のランニングシューズに使われている石油由来のゴムではなく、自然のゴムの木から調達した天然由来のゴムを採用。柔軟性と耐久性、さらには高い反発性を実現しています。
このランニングシューズは「FOREVER FLOATRIDE ENERGY 2」をベースにしていることからもわかりますように、例えばサブ3を狙うようなモデルではありません。キロ5分〜7分程度で気持ちよく走るのに適しており、ストイックにタイムを狙うための1足ではありません。
ただ、ストイックに地球環境と向き合うことができ、サステナビリティ意識を持ったランナーであることを表明するランニングシューズです。日本ではまだそれほどサステナビリティ(持続可能な)という考え方が定着しているとはいえませんが、すでに世界はそちらへと舵を切っています。
速く走れる新世代シューズも魅力的ですが、ランニングをする半分以上の時間はジョグです。だったらジョグには新世代シューズのもうひとつの形である、サステナビリティを意識した1足を選んでみてはいかがでしょう。デザイン性も高く、この秋冬に活躍するファッションアイテムとしてもおすすめの1足です。
FOREVER FLOATRIDE GROW 商品概要
価格 | 15,400円(税込) |
サイズ | メンズ:25.0-31.0cm ウィメンズ:23.0-28.0cm |
発売日 | 2020年10月1日(木) |
カラー | クラシックホワイト/ストロー/スーパーニュートラル |
販売店舗 | ・リーボック オンラインショップ ・リーボックストア 渋谷 ・リーボック フィットハブ |