RUNNING STREET 365でも繰り返し話をしていますが、ランナーに大事なのは「練習・食事・休養」の3点です。1つだけがんばってもどこかで必ず伸び悩むことになるのですが、練習以外は「がんばった」感が少ないため、どうも手抜きになりがちです。
そんなランナーのことを考えてかどうかはわかりませんが、日本ランニング協会が2020年10月12日から「ランニング食学検定」を開始しました。テキストによる勉強と試験を行い、試験の点数によってランニング食学スペシャリスト〜3級に認定されます。
ランニング食学検定は何ができる?
日本ランニング協会は、ランニングはすべてのスポーツの基本であり、心身の健全な発展及び豊かな人間性の育成に寄与するという理念のもと、ランにニングを安全に継続して実施するための必要で正しい知識の普及を行っています。今回の「ランニング食学検定」は、その活動のひとつとしてスタートしました。
ランナーはトレーニングによって筋肉に負荷をかけますが、ここからの回復時にこれまでよりも筋力がアップし、さらには筋持久力や心肺機能が上がります。ただし、回復時に十分な栄養を補給していることが大前提になります。例えばタンパク質が不足していれば、回復時に十分に筋力が上がりません。
十分な栄養が取れていないと筋力アップすることがないだけではなく、ケガのリスクが高まり、疲労回復も遅れるのでポイント練習の周期を長くする必要があります。そうなるとトレーニングによってのレベルアップ周期が長くなり、記録が伸び悩むことになります。
これを解決するにはトップアスリートのように食事の管理をしてくれる人のサポートを受けるか、自分自身で知識をみにつける必要があります。ただ、栄養学はとても幅広く、ランニングのためだけと考えたとき、独学では効率がよくありません。
そこで登場するのが「ランニング食学検定」です。日本ランニング協会は身体の不調に悩んでいる人、そしてこれから先もランニングをより楽しんでいきたい人たちに、もっとランニングを楽しんでもらうために、正しい食に関する知識を広めるこの検定を開始しました。
食をおろそかにすると、いくら質の高いトレーニングを行っても体は徐々に弱っていきます。これではがんばりが無駄になるのでもったいないですよね。もしくは日々努力をしているパートナーや子どものサポートをしたいという人も、正しい知識をつけて、最高のコンディションでスタートラインに立ってもらいたいかと思います。
実はこのランニング食学検定、アンバサダーに大迫傑選手の妻である、大迫あゆみさんが任命されました。大迫あゆみさんは栄養や睡眠に関する資格を持ち、現在も日本を代表するランナーの食生活をサポートしています。これからの時代、ランナーは1人だけでは成長することは難しく、このようにサポートしてくれる人がいることが強みになります。
ランナーもそれを支える人も、ランニング食学検定を申し込み、テキストでしっかりと学んだあとに試験を受けて認定を受けましょう。これによりランニングライフがより充実したものになります。勉学の秋ですので、じっくりと勉強してスペシャリストを目指しましょう。
ランニング食学検定の流れ
ランニング食学検定は他の資格などと違い、会場で試験を受けるのではなくオンラインで受験します。その前にテキストを発送してもらえますので、納得いくまで勉強をしてから、90日以内にテストを受けましょう。
- ランニング食学検定の申し込み
- クレジット決済 or 銀行口座振り込みにて支払い
- メールアドレス宛に決済確認メールが届きます
- ユーザーアカウントにてマイページへログイン
- 「はじめに」を一読し「受講者情報登録」より氏名や住所などの情報の登録
- 事務局よりテキストを発送(1週間程度)
- 申込後、90日の間でテストを受講
- 認定証の発行(Web)
ランニング食学検定概要
申込後、1週間程度でテキストが届き、自習をした後、申込みから90日の間でテストを受講します。テストの点によって評価が変わる仕組みで、70点以上で認定証が発行されます。100点ならランニング食学スペシャリストに認定されるので、ぜひ100点満点を目指しましょう。
名称 :ランニング食学検定
申込みサイト :https://shokugaku.jaruna.jp/
開始日時 :2020年10月10日(土)
受検料 :4,500円(税抜)
支払方法 :クレジット決済、銀行振込
検定評価 :ランニング食学スペシャリスト(100点)
1級(99-90点)
2級(89-80点)
3級(79-70点)
合格者特典 :サイトより合格証DL