いよいよ夏本番です。とてもじゃないですが日中になんてランニングする気が起こらないですよね。いや走る気が起こっても走ってはいけません。
真夏のマラソン大会にエントリーしてない限り、日中に走ってもいいことなんてひとつもありませんから。
でも走らないと意外と暇になってしまうのがランナーです。そんな時間をせっかくですから読書に使いませんか?小学校の頃にあった課題図書、RUNNING STREET 365が提案しますので、涼しい部屋で心地いい読書タイムいかがでしょう?
風が強く吹いている
小説・漫画・映画と幅広いジャンルで展開された三浦しをんさんの小説です。
舞台は箱根駅伝。箱根駅伝を走るという夢と野望を持つ清瀬灰二が、天才ランナー蔵原走と出会い、同じ寮で暮らす仲間たちを巻き込んで、素人集団が箱根駅伝出場を目指す物語です。
速いランナーが決して強いランナーではないということ、そして強いランナーとは何なのか、蔵原走がもがき苦しみ、その一方で本来の自分の姿を取り戻すため、なおかつ素人を走れるようにするために無理をする清瀬灰二。
そして共に箱根を走る仲間たちそれぞれの思い。
駅伝を走るということはどういうことなのか、そして強いランナーになるために必要なものは?その答えのためのヒントが詰まっている1冊です。
チーム
こちらも箱根駅伝を舞台にした堂場瞬一さんの小説です。風が強く吹いているは、ひとつの大学で箱根駅伝を目指しましたが、『チーム』は寄せ集めと呼ばれる学生選抜がその舞台になっています。
それぞれに所属チームがあり、チームでの箱根駅伝出場が叶わなかった選手たちにも箱根駅伝を経験してもらいたい。そんな主催者の思いから作られた学生選抜ですが、そこで走ることに意味を見出せない学生たち。
それでも学生選抜をひとつにまとめようとする浦大地の奮闘と、走ることは速さが全てだとしてチームになろうとしない天才ランナーで異端児の山城悟と他のランナーたちとのぶつかり合い。手に汗握るレース展開が魅力の1冊です。
このあと「ヒート」「チームⅡ」へと物語は引き継がれていきます。
遙かなるセントラルパーク
アメリカ横断マラソン。1930年に実際に行われた大会をモチーフにして作られた小説です。フルマラソンを走ることが当たり前ではなく、女性はフルマラソンを完走することができないと言われていた時代の物語です。
3ヶ月をかけて5000kmを走ることを選んだ参加者たちの過去と現在。そして次々に発生するトラブル。それぞれがライバルでありながら、ランナーだけでなく主催者も一体となって、ひとつのチームになっていく過程が見事に描かれています。
小説としての面白さはもちろんのこと、ランナーとしてこの小説から学ぶことが多くあります。上手に走るためのコツや、ランナーとしての心得を学ぶことができるおすすめの1冊(上下巻なので実際は2冊)です。
ランナー
一度の敗北から走ることができなくなってしまった天才ランナー加納碧李は、家庭の事情を理由に高校陸上部を退部するのですが、そこから彼は自分と向き合うことになっていきます。
なぜ自分は走らなくなってしまったのか、家庭の事情を理由に退部したけど本当は逃げてしまっただけではないか。自問自答を繰り返す、それはまるでマラソンを走っている最中のランナーのように感じます。
若さゆえの葛藤、天才ランナーの苦悩と支えてくれる人たちの存在。まさに青春という感じで正直ちょっと眩しすぎるのですがページをめくる手が止まらない1冊です。
ランナーも続編があり「スパイク ランナー2」「レーン ランナー3」へと続いていきます。
BORN TO RUN 走るために生まれた
決して裸足ランニングについて書かれた本ではないのですが、この本を読むと誰もがシューズを手放してくなる、裸足ランナーにとってバイブルと言ってもよい1冊です。
走るとなぜ足が痛くなるのか、その答えを探し求めた作者がたどり着いたのがメキシコのタラウマラ族でした。そこで彼はランニング界で常識とされてきたことが、決して常識ではなく、作られた常識なのだということに気づきます。
当たり前だと思っていることが、決して当たり前ではない。常識を疑うこと、体の声を聞くこと、そして走りとしっかり向きあることの大切さを押してくれる1冊です。物語としての完成度も高く読み応えのある1冊です。
ただし、読み終えて裸足で走り出したくなっても、夏ですので路面温度には注意してください。日中の焼けたアスファルトの温度は60℃近くあります。大やけどをしてしまいますので、裸足ランは早朝か日が沈んでからがおすすめです。
出版社:日本放送出版協会
発売日:2010年2月25日
楽天ブックス:Born to run走るために生まれた [ クリストファー・マクドゥーガル ]
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