
Instagramに投稿する詩的な文章が「深い」「文学的」と度々話題となり、多くの共感を集める日本陸上界のトップランナー・田中希実選手。近年はYouTubeチャンネルも開設し、内面やレースの裏側、競技への向き合い方を発信するなど、アスリートでありながら“言葉で伝える表現者”としても注目を集めています。
そんな彼女の「自分のためだけに書き続けてきた記録」をまとめた一冊の本です。
田中希実選手による初の著書『希わくばの詩(ねがわくばのうた)』は、2025年1月の全国女子駅伝から9月の東京世界陸上まで、253日間にわたり世界を転戦しながら綴られたリアルタイムの手記。
調子が良いはずなのに失速する絶望、コーチである父との衝突、そして「なぜ走るのか」という問い。トップアスリートが競技の最前線で感じた葛藤・孤独・希望を、自身の言葉で赤裸々に綴ったノンフィクション。すべてのランナーに手にしてもらいたい1冊です。
世界陸上までの253日間、トップアスリートの“思考の記録”

世界陸上を経て明らかになった手記の存在。そこに描かれていたのは2025年1月の全国女子駅伝から9月の東京世界陸上までの253日間、自身の内面と対峙し続けたありのままの姿でした。
本書に綴られた苦悩や希望。それはアスリートという枠を超え、現代を生きるすべての人々の心に響く、普遍的なメッセージでもあります。 類い希な表現力を持つ彼女が、自らのために書き留めていた「魂の叫び」を、強い覚悟を持って世の中に送り出します。

「まえがき」より

言葉にできない思いを言葉にしようと躍起になるうちに、言葉にできない感覚の集積である走りは、はるかかなたに逃げ去ってしまっています。私はそろそろ言葉という荷を下ろして、人間という面も剝ぎ、命そのままとなって追いかけようと思うのです。こういった考えから、走りながら書き散らかして来た軌跡を皆さんにお目にかけることを決意した次第です。リアルタイムで書いてきた取り留めのない言葉の前後に、エッセイのような様式の文で、その言葉が生まれた背景や心情などを補足しています。それでも今私が読み返してさえ理解不能な言葉の数々です。
こんな言葉の連なりで皆さんと繫がれるなどとは到底思いませんが、またいつか、胸を張って、走りで皆さんに何か伝えると言えるようになった暁には、捕まえた走りに言葉を載せて戻って来れたら、これ以上の幸福はありません。
(『希わくばの詩』「まえがき」より)
黒柳徹子さんの推薦コメント
田中希実さんの覚悟が、ここにある。
アスリートがどんなに強くなろうとし、孤独なものか、私の心にも、その声は鳴り響く。
読書が好きな希実さん!
魂を詩にかえて書く希実さん!
全国女子駅伝から東京世界陸上まで走った希実さんが、ここにある。
希実さんは走ります。
ご活躍くださいね。

書籍概要


『希(ねが)わくばの詩(うた)』
■著者:田中希実
■発売日:2026年3月26日(木)
■定価 :1,870円(税込)
■判型 :四六判・224ページ
■発行:株式会社世界文化社
