
この大会にもう何度も出場しているのですが、不思議と晴れることが多く、たまたまかもしれませんが、私が参加した範囲では、1度も雨になったことがありません。この時期は雨にならないのかというとそうでもなく、前日には土砂降り。天気予報も少し前まで傘マーク。
それでも大会当日にしっかり晴れるというのは、マラソンの神様に愛されているのかもしれません。もちろん、愛されるだけの理由があります。この大会はとにかくおもてなしが素晴らしく、7ヶ所のエイドのうち6ヶ所で給食があり、戻ってきてからも山形の味を楽しめます。
水色に染まる秋色いっぱいのコース

今回の天童ラ・フランスマラソンの参加賞Tシャツは水色。かつてはラ・フランスカラーのTシャツだったと記憶していますが、コースが水色に染まるのは思った以上に爽やかなイメージでこれはこれでいいものです。参加賞Tシャツを着ているランナーが多いのも好印象です。
若い世代がマラソン大会を走るようになったからか、天童ラ・フランスマラソンに限らず、参加賞Tシャツを着て走るランナーが増えている傾向にあるような気がします。私は基本的に好きなウェアを着て走りますが、来年あたりから、このトレンドに乗ってみようかなと。

みんなと同じウェアで走るというのもマラソン大会の魅力のひとつ。個性を発揮するのもいいのですが、足並みを揃えることで一体感が増し、大会がもっと盛り上がるなら、参加賞Tシャツを着て走るというのは「あり」。秋色に染まったコースを走りながら、そんなことを考えていました。
コースはずっと変わらず、前半にアップダウンが続きます。かなりの高低差を上がったり下りたりするので、タイムを狙うことはできません。ただ、果樹王国の山形らしく、コース沿道でリンゴや柿がランナーをで迎えてくれます。今年はなんとラ・フランスの木も。

昨年見つけられなかっただけかもしれませんが、ラ・フランスの収穫時期を過ぎても果実を残しておいてくれたのは、きっとランナーへのおもてなし。こういう気の利いたことをこっそりしてくれるのも、天童ラ・フランスマラソンの魅力のひとつ。
ちなみに今年のクマ対策として、屈強そうな方々が刺股を持って、あちこちに配置されていました。山際を走るコースになっているので、こうやって対策してくれるのはありがたいことです。対策をしているということは、実際に現れたときのシミュレーションもしているわけで、走ることに集中できます。
ほぼすべてのエイドで給食が出る天童ラ・フランスマラソン

天童ラ・フランスマラソンの魅力は、なんといってもエイドが充実していることです。21kmの間に、エイドが7ヶ所。そのうちの6ヶ所で給食が用意されています。
第1給水所 シャインマスカット
第2給水所 おみ漬
第3給水所 ラ・フランス食べ放題
第4給水所 鳥中華【野川商事(株)様より提供】
第5給水所 ラ・フランス食べ放題
第6給水所 カニ【北海道網走市様より提供】
実はこの給食、かつてはすべてラ・フランスでした。それはそれで面白かったのですが、天童の魅力をもっと知ってもらうためにおみ漬やシャインマスカットが加わり、そして大会として提携しているオホーツク網走マラソンがカニのエイドを出しています。

今年はさらに天童名物の鳥中華を冷やした給食も登場。大人気で後方のランナーには麺が足りなかったとか。こういう新しい取り組みをしているのも、私が毎年のように天童ラ・フランスマラソンを参加している理由のひとつです。いつも新しい体験を与えてくれます。
ちなみにオホーツク網走マラソンでは天童エイドがあり、シャインマスカットが用意されています。このように大会同士が協力し合うケースはあまり多くなく、天童ラ・フランスマラソンとオホーツク網走マラソンならではの魅力となっています。

このような提携が他の大会でも増えてくるといいのですが、なかなか広まらないところを考えると、この2つの大会が特別なのかもしれませんが、ぜひ真似てもらいところです。
それはともかく、とにかく天童ラ・フランスマラソンはラ・フランスがたっぷり。ゴールしたあとにもラ・フランスと芋煮が用意されていて、しかも参加賞としてラ・フランスを3つももらえます。もちろん会場で販売もしており、これでもかというくらいラ・フランスを堪能できます。
注目度が高まっている天童ラ・フランスマラソン

今年の天童ラ・フランスマラソンは5,400名のエントリーがあったそうです。種目はハーフマラソンと5kmのファンラン、3kmのスマイルランの3種目なんですが、そのうち5kmがあっという間に枠が埋まりました。
全国的にマラソン大会人気が高まっており、個性的な天童ラ・フランスマラソンも、多くのランナーが注目しています。今回は5kmが先に埋まりましたが、ハーフマラソンが人気になるのも時間の問題です。そうなったときに、大会側がどう動くのか。

外から見ている分には、天童ラ・フランスマラソンにはまだキャパシティがあるように感じます。駐車場などのキャパシティは限界なのかもしれませんが、ウェーブスタートなどを導入すれば、まだまだランナーを増やせるようにも思えます。
おそらく大会側も議論していることとは思いますが、個人的には「どのような判断をするのか」
という点で、関心を持っています。どうして欲しいというよりも、これだけ素晴らしい運営をする大会が、参加者を増やすかどうかの議論をしたときに、どのような判断をするのか。

個人的には1人でも多くのランナーにこの大会を走ってもらいたいので、参加枠が増えると嬉しいのですが、それによって運営側の負担が大きくなることは望んでいません。現時点で、想像をはるかに上回るほどの苦労をされているはずなので。
それでもSNSではたくさんの発信を継続しており、静かに情熱を燃やしているのが伝わってきます。そして何よりも新関茂天童市長が実際に走っています。私の持論ですが、自治体の長が走る大会は間違いなく良い大会になります。もちろん、天童ラ・フランスマラソンもその中のひとつです。

仲間との旅ランにも1人の旅ランにもおすすめの大会

あくまでも「晴れれば」ということが前提になりますが、天童ラ・フランスマラソンは、マラソン大会を走るランナーなら、1度は走っておくべき大会のひとつです。コースの難易度は高めで、誰でも完走できるというわけではありません。
それでも、マラソンとしては挑戦する楽しさがあります。そしてコースは2ヶ所の折り返しがあるので、走力が近いラン仲間であれば、2回ほどすれ違うこともできます。そして何よりも、天童には温泉もありますし、グルメもあって、山寺などの観光スポットも周辺に充実しています。
タイムを狙える大会なら、レースに集中するために準備をしなくてはいけませんが、タイムを狙えないなら、走ることそのものを楽しめます。エイドが充実しており、コースの風景も美しいから、ラン仲間とわちゃわちゃしながら21.0975kmの旅を楽しめます。

もちろん、エイドを楽しみに走るのもありですし、上位を目指して走るのもあり。難コースゆえに、思うような走りができたときには、大きな達成感を得られます。ランナーがそれぞれの形で楽しめるのも天童ラ・フランスマラソンの魅力。
11月は全国各地で大きなマラソン大会が開催されていて、なかなかスケジュールを組むのが大変かもしれませんが、冬のマラソンに向けていい刺激にもなります。フルーツが好きというランナーさんは、来年の出場候補に入れておきましょう。
満足して会場をあとにすることだけは約束します。
天童ラ・フランスマラソン:https://www.lafrance-marathon.com
