日本一早いマラソンレポート「第18回嬬恋高原キャベツマラソン」

昨年、初めて参加して、その風景に感動した嬬恋高原キャベツマラソン。ラン仲間とこれはまた走りたいとなった結果、早くも参戦することになりました。この大会はとにかくアップダウンが厳しくて、暑さ対策も必須なのですが、今年はなんと雨。

スタート時には止んでいましたか、まず暑さがありません。そして青い空とキャベツ畑のコントラストを楽しむことができません。それに加えてなんと、遅刻してスタート時間に間に合わないという大失態。そんな1年前とはまったく違う形で参加した嬬恋高原キャベツマラソンをレポートしていきます。

目次

15分遅刻でもスタートさせてくれた

スタート時間に間に合わなかったのは完全に自分たちのスケジュール管理ミスで、1年前には7:40に駐車場に到着していたのに、今年はなんと8時半。スタート30分前に駐車場に到着。そこからシャトルバスの列に並び、結果的に会場入りしたのがスタートの号砲と同時。

受付終了時間はとっくに過ぎていましたが、何事もないかのように対応してくれて、しかも何度も「ハーフマラソンはまだスタートできます」とアナウンスしてくれます。そこからTシャツにゼッケンを付けたりして、10kmがスタートする直前の9:15にスタートさせてもらいました。

その後も遅刻ランナーが何人もスタートしたようですが、「遅刻しても走れる」は結果論であり、本来はきちんと会場入りしなくてはいけません。そのために、どのようなスケジュール感で会場入りすればいいのかを書いておきます。

まずハーフマラソンのスタート時間が9時。前日受付をしないのであれば、8時には会場入りしておきたいところです。そこから逆算すると第4駐車場(1番大きな駐車場)には7時40分までには到着しておく必要があります。

ただし、駐車場に入るのに渋滞が発生します。このため、7時10分に到着するイメージで会場に向かうのがベストです。駐車場渋滞が30分あってもこれなら遅刻することはありません。多少早く到着するかもしれませんが、遅刻するよりはマシ。

また、可能であれば前日受付をしておきたいところ。ゼッケンをもらっておけば、会場入りしてすぐにスタートできます。宿からどれくらい時間がかかるのかもわかるので、できる限り前日受付をしておきましょう。

それでも遅刻しそうだったとしても、少しの遅れならスタートさせてもらえます。諦めずに会場にに向かってください。

涼しい環境だと驚くほど走りやすい

1年前は裸足で走ったのですが、途中から路面が熱くなり過ぎて大変でしたが、今年は曇り空と気にならない程度の小雨。直射日光がないとこんなにも気持ちいいのかと驚くほど走りやすく、この走りやすさこそ嬬恋高原キャベツマラソンが本来持つ魅力なのかもしれません。

ここ数年は酷暑で、5月あたりから熱中症になるランナーもいて、昨年は標高の高い嬬恋高原といえども7月になると危険を感じる暑さになっていました。でも、本来は晴れていても都会と比べて格別に涼しく、気持ちよく走れる大会なのでしょう。

今回は曇天ということもあり、さらに霞がかかったような環境だったのもあり、せっかくのキャベツ畑を満喫というわけにはいきませんでしたが、7月にこの涼しさの中を走れるというのは、ランナーにとってありがたいことで、厳しいコース設定もあり、いいトレーニングになります。

もちろんタイムを狙うことはできませんので、タイム至上主義の方にしてみれば、参加する意味がわからない大会なのかもしれません。でも、マラソンで大切なのはタイムではなく、その日のベストを尽くせたかどうか。そしてマラソン大会も成長できる場であり、時には厳しいコースも走る必要があります。

涼しい環境で、自分を追い込む走りができる。それだけでも嬬恋高原キャベツマラソンを走る価値があります。ただ、今回の私に関しては、15分遅れのスタートにより、自分のすべてを出しきる走りとはいきませんでした。

15分遅れで周りには数名のランナー。どうやっても流れに乗ることはできません。だから、最初の6kmはペース走をしている感覚。体が温まった頃にはレースの30%が終わっていました。これではベストを尽くすなんてことはできません。

ずっと笑顔で走り続けられる環境

嬬恋高原キャベツマラソンの魅力は、走りやすさと難易度MAXのコースにありますが、多くのランナーがリピートするのは、他にも魅力があるためです。アットホームな雰囲気があり、大会スタッフもボランティアさんもとにかくフレンドリー。

まず遅れてスタートした私とラン仲間、他のランナーを、沿道のスタッフさんたちが笑顔で送り出してくれたので、遅刻した罪悪感がだいぶ薄れました。もし、スタート後に無言で送り出されていたら、焦ってペースを上げ過ぎていたかもしれません。

エイドのボランティアさんも、小雨に濡れながらなのに、ずっとランナーに声掛けをしていました。そして、エイドは花豆やキャベツ、キュウリなど、この大会ならではの給食が用意されています。それ加えて、笑顔のボランティアさんたち。

大会スタッフやボランティアさんのおかげで、ずっと笑顔で走っていた気がします。厳しい坂道が続いても、気持ちよく走れているから、苦しさよりも楽しさが上回る。さらに折り返しを組み合わせたコースだから、最後尾でも孤立することがありませんでした。

あえての難点を挙げるとするなら、立ち止まってキャベツ畑を眺めたくなることでしょうか。昨年は青空が広がっており、裸足だったのもあって何度も立ち止まりましたが、今年は曇り空。それでも「立ち止まって眺めていたい」気持ちが湧いてきます。

美しすぎるがゆえに、走ることだけに集中できない。この感覚は、嬬恋高原キャベツマラソンを走ったことがある人ならわかってもらえるかと思います。ただ、立ち止まればタイムは遅くなります。そのジレンマがずっと続くわけです。

居心地のよさがクセになる嬬恋高原キャベツマラソン

嬬恋高原キャベツマラソンの面白いところは、自分たちの個性を活かしたサービスを徹底しているところにある。2回目の参加で感じたことがそれでした。この大会にはキャベツデザインの様々なグッズが売られているのですが、それを大会で使っている人も少なくありません。

目立つのはキャベツTシャツですが、今回の参加賞だったキャベツがプリントされたランニングザックを背負っている人もたくさんいました。また、雨模様ということもあって、全身キャベツ柄のポンチョを着ている人も。

1年前は正直なところ「キャベツって……」と思いましたが、2回走ってちょっと欲しいなと感じています。3回目があったら何か買ってしまうかもしれません。何となく「愛すべき存在」になっているのを感じています。

キャベツというありふれた食材だからこそ親しみやすく、その親しみやすさを大会スタッフやボランティアさんが共有して、ランナーをサポートしてくれる。特別ではないけど、ここにしかない唯一無二の存在。それが嬬恋高原キャベツマラソンです。

こういう大会に出会えるからハーフマラソンはやめられません。最近は個性的なハーフマラソンが増え、注目度も高まっています。嬬恋高原キャベツマラソンはその中でも群を抜いて個性的。ただ、実際に現地に来てもらわないとその魅力を伝えることはできません。

あまりに人気が高まりすぎると、自分がエントリーできなくなる可能性があるのですが、この大会は1人でも多くの人に体験してもらいたい大会です。気になっている方は、ぜひ来年の7月にキャベツ畑の中を駆け抜けてみてください。

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