ナイキのズーム ヴェイパーフライ4%の品薄状態が続いています。それくらいランニングの世界で注目されているシューズですが、さらにワンランク上のモデル「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート」の日本限定モデルが発売されることになりました。
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートは、昨年フルマラソンの距離を2時間切りで走るためのプロジェクト「Breaking2」
ヴェイパーフライ4%はその技術を活かして作られた量産型モデルですが、ヴェイパーフライ エリートは走るための一切のムダを省いた、究極の高速レース用ランニングシューズとも言えます。
ヴェイパーフライ4%とはソールのパターンや、アッパーの素材などに違いがあります。アッパーにはフィット感を意識した素材を採用し、なおかつ軽量化を意識しているのが写真からも分かるかと思います。
ヴェイパーフライ4%は様々な路面に対応するため、汎用性の高いものになっていますが、ヴェイパーフライ エリートはよりフラットな路面に吸い付くようなソールパターンになっています。
注目すべきはその価格。なんと1足¥59,400(税込)という、ランニングシューズとは思えない価格設定になっています。
非常に高額な価格設定に驚きの声があちこちで上がっていますが、数量限定であることを考えれば、これくらいの価格にはなってしまいます。何らかの製造業に携わっている人なら分かると思いますが、量産品と数量限定品とではコストが全く違います。
おそらく、この日本限定モデルのナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートは数百足程度しか作らないのではないかと考えられます。そもそもヴェイパーフライ4%ですら25,920円という価格ですので、このスペシャルなシューズが6万円近い価格になることは仕方ないことです。
それでも購入する人は必ずいます。むしろ高ければ高いほど、手に入りにくければ入りにくいほど欲しくなるのが人間です。これはそういう気持ちを上手に煽ったひとつの販売戦略の上にある商品です。
「ナイキが噂のシューズを1足6万円で売ったらしいよ」
その話題性だけで十分な宣伝効果が期待できます。もちろん購入した人も満足できるはずです。世界で一番短い時間でフルマラソンの距離を走ったシューズですから、それだけで物欲が満たされますよね。
ただし、「Breaking2」で利用されたヴェイパーフライ エリートは、個々のランナーに合わせてセッティングされたスペシャルなシューズです。今回の販売は量販店での販売になりますので、レプリカとは言いませんが完全に同じものというわけではありません。
フィッティングまでしてもらえれば、6万円でも高くないかなと思う人もいると思いますが、フィッティングどころかハーフサイズもありませんので、コレクターが所有するアイテムとなってしまう可能性があります。
とはいえ、これだけのシューズが展示品になるのはもったいないですよね。ランナーの中でも金銭的な余裕のある人もいると思いますので、そういう人はぜひ購入して本物のヴェイパーフライを楽しんでもらいたいところです。
ちなみに、一般の発売ではあっという間に売り切れてしまう可能性もありますので、今回は2月3日に夢の島陸上競技場で開催されるタイムトライアル「NIKE ZOOM VAPORFLY ELITE CHALLENGE」に勝ち残った人にも購入権が与えられます。
シューズサイズ別に400mトラックを走り、5:00/kmから周回ごとに徐々にペースを上げていくレースで、最後の1人までレースは続きます。シューズは何足か用意されていますので、上位から足数分だけ販売権を得られるということになります。
このイベントの詳細や参加方法は、今後ナイキランニングのソーシャルメディア等で発表されますので、しっかりチェックしておきましょう。
ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート商品概要
サイズ | 24cm、25cm、26cm、27cm、28cm、29cm |
価格 | ¥59,400(税込) |
発売日 | 2018年2月3日(土) |
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