スロージョギングという言葉を耳にしたことありませんか?スロージョギングは今年亡くなられた田中宏暁先生の提案したトレーニング方法で、その効果のすごさに、世界中でスロージョギングの流れが作られています。
スロージョギングという名前だけ聞くと、初心者向けのトレーニング方法と思われがちですが、初心者はもちろんのこと、実はサブ3を狙うランナーにとっても効果のあるトレーニング方法なんです。
実際に田中先生自身、初マラソン4時間ちょっとでしたが、スロージョギングの試行錯誤をしているうちに、サブ3を達成しています。田中先生だけでなく、スロージョギングを取り入れた人の多くが、結果を出しています。
そんなスロージョギングのノウハウが詰まった1冊が「ランニングする前に読む本」です。
「ランニングする前に読む本」には、トレーニング方法だけでなく、食事に対する考え方や、体の構造やシューズの選び方にいたるまで、マラソンを走り抜くために知っておくべき内容がほぼ完全に網羅されています。
素晴らしいのは、ある仮説に対してきちんと実験を行い、そのデータをきちんと公表しているということです。机上の空論を掲げるのではなく、理論と実験結果を合わせていますので、実際に試してみようと思わされます。
さらに、とても噛み砕いて説明してくれていますので、とにかく分かりやすいというのが「ランニングする前に読む本」の特徴です。生理学などの専門性が高い部分に関しては、基礎知識がないと分かりづらいのですが、それ以外は誰が読んでも誤解することなく、正しく理解できる文章になっています。
詳しい内容は実際に手にとって見てもらいたいのですが、スロージョギングの重要なポイントとしては「苦しくなく、体への負荷も少ない」というところにあります。
体を追い込むような練習をしなくても、効率のいい練習とそれに見合った体重であれば必ず結果が出るとしています。
体重が重要だと、ここまではっきり書いてあるランニング本はなかなかありません。それを書いてしまうと、ランニング本に書かれているノウハウに意味がなくなってしまうため、ほとんどの著者は体重に関しては触れません。
ところが「ランニングする前に読む本」では、トレーニングだけでは記録を出すことができないとしています。正しいトレーニングをすれば誰でもフルマラソンを走ることができるようになり、そこからタイムを追うには減量が必要です。
「ランニングする前に読む本」の面白いところは、ダイエット目的のランナーにも適しているというところにあります。このため「減量は大事」でも、減量すらスロージョギングを活用できるとしていますので、トレーニングと減量をうまく組合わせることができます。
この1冊に書かれている内容をきちんと把握して、なおかつそれに従って練習を行えば、ほぼ間違いなく自己ベスト更新が見えてきます。
ただし、これまでの常識をすべて一度手放す必要があります。ランナーが陥りやすいミスは、新しく取り入れたノウハウと、自分で築き上げたノウハウを融合させようとすることにあります。
もし本気で自己ベスト更新を狙いたいのなら、これまでにやり方を完全に捨ててください。そのうえで「ランニングする前に読む本」を参考にすれば、自分自身の可能性に驚くことになるでしょう。
これまでの苦しい練習や、ケガばかり続いていた日々はなんだったのか。もっと早くスロージョギングを取り入れていれば良かったと思うことになるでしょう。
もちろん、まだフルマラソンを走ったことのないランナーさんにもおすすめです。この本のノウハウに従って練習を積み重ねていけば、5kmでもつらいというランナーさんでも確実にフルマラソンを完走できるようになります。
「ランニングする前に読む本」はすべてのランナーにとってバイブルともいえる1冊です。1冊1000円ちょっと、amazonや楽天でも購入できますので、気になるという人は今すぐ購入して、お取り寄せしちゃいましょう。